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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > マガ・リコ! > 2005/11/30UP Vol.6『oricon style』

マガ・リコ!-Magazine's Recommend-
『oricon style』× RADWIMPS
Single「25コ目の染色体」
トラックリスト
Single「25コ目の染色体」2005/11/23 Release ダウンロード価格各\150(税込)
01. 25コ目の染色体  >>試聴
02. アンチクローン
アーティスト詳細
激変・2005年ニッポンの音楽界隈も締め間近 思いっきりの変化を潜り抜けた強力ニューカマー

「いいものはいいのだ」と某パパのように言い切りたくとも、そうはいかぬが音楽業界の定め。常に付いて回るは「ヒット」「セールス」「チャート」という、冷静なジャッジである。
今回の当コーナーは、ジャンル特化型の専門誌が続いた流れから一転、“ジャッジ”の総本山かつ代名詞である「オリコン」(オリコン・エンタテインメント株式会社)の週刊アーティスト情報誌『oricon style』より田中編集長が登場。前述したキーワードについて、そして時代と共に変化しつつある誌面やメディアなど、様々なお話をうかがった。
そしてリコメンドするアーティストは「RADWIMPS」。ご存じない方も多いであろうこの名前。彼ら(念のため、バンドです)は、一般リスナーモニターおよびオリコンが選ぶ月間でたった一組の新人大プッシュアーティスト「oricon power next」(以下、文中「power next」)の2005年12月度選出アーティストなのだ。有り余る“チェックすべき”理由を嗅ぎ取って、ぜひOnGenにてチェックしてほしい。
冷静なジャッジの裏側にある熱き思いを垣間見つつ、六本木ヒルズにも程近い場所にて当連載初の「カフェめし」を挟んでのインタビューとなった。

キーワードは「速報」と「女子ウケ」
「創刊からの歴史を教えて頂けますか」

「27年ですね。こないだ1300号を迎えたので。その間にずいぶん変わってきてるんですけど。はじめがタブロイド版の『オリコンウィークリー』で、『ウィークリーオリコン』や『The 一番』になったり。すべて先代の社長(註:創業者であり、テレビでもおなじみだった故・小池聰行氏)のアイディアだったんですけどね。それから『WO』になって、去年から『oricon style』にリニューアルしました」

「読者層はどんな感じですか?」

「基本は17〜23歳くらいまでの女の子が多いんですけど、表紙によって変わりますよ、やっぱり。たとえば、この号なんかは(表紙のKinKi Kidsが)ファン層が広いので30代くらいまでに。あとは、氷川きよしさんの連載をずっとやっていて毎号ポラロイドのプレゼントもあるので、ずっと上のファンがビッシリと付いてて…スゴいことに(笑)」

「でしょうね(笑)。巻頭グラビアや氷川さんの連載など誌面を拝見して思うのが、今では貴重なアイドル誌の様なテイストを持たれているな、と」

「週刊の媒体では今は無いですからね。月刊誌だとまだ健在な中で、他誌さん同士が競い合われてるんですが(笑)」

「あはは」

「ただ週刊だと…限られたスタッフの人数で、毎週キツいことは確かですが、週間ランキングがあるので変わらぬままですね」

「オリコンの代名詞ですものね」

「その分、全体に速報性は必然的に出てきますね。たとえば、金曜日発行の号で、その週の月曜日までのトピックは記事になっています。それは大きな武器かなと」

「専門的な話になりますが、校了はいつなんですか」

「全体は前週の木曜です。ただ、チャートが出るのがどうしても月曜になるので、一折分の16ページをそこまで開けておきます。だから、前半の(チャートページと)つながっている部分には最新の情報を反映することができるんです」

「…担当の方は相当ツラいですね」

「うん、その分、スポーツ紙の次には早いんじゃないかな」

「スゴいですが、やはり制作現場を考えると…ところで、現在の誌面のコンセプトは?」

「これまでが、アイドル、声優、チャートという軸だったので、どこかマニアックな香りが漂っていたんですよ。それで、これからはもう少し一般的に読んで頂けるものにしようと」

「大胆な(笑)」

「そういった方々には、いったんお引取り頂いて、広く読んでもらえるものにね。デザイナーやカメラマンもファッション誌系(註:誌面のデザインを手掛けるのは、テリー・ジョンスンこと湯村輝彦氏率いる「Flamingo Studio」。氏の手掛けたクレイジーケンバンドのジャケットはこちら)の方にして、ビジュアルから変えていきました。あと、取り上げていくものもメジャーな感じにしていったんですね」

「どうしてもチャート速報という分析的なものが原点なので、深い読者の方が多かったんでしょうかね」

「結局、いまチャートもすべてジャケット写真入りにしたんですよ。そうした方が良いとは思っていても、自らの首を絞める事になりますから。ただ(リニューアルの際に)デザイナーがポロっと言っちゃったんですよ、上の者に。そうしたら実現しちゃって(笑)」

「毎週、200枚のジャケットの格闘に!」

「さらに、元からのチャートファンからは不評で。字だけで情報がいっぱいの方がいいと。ただ、新しい読者からはキレイで見やすいとご好評を頂いて」

「イメージが入りやすいですよね」

「ジャケット写真は、手間もお金も掛かっているし、すごく多くの人のアイディアも集約されている物で。場合によっては、アーティストの写真よりもインパクトのある場合もあるんですよ」

「ウチのサイトでも企画しましたが“ジャケ買い”なんて言葉もあるくらいですしね」

「あとは、やっぱり女子ウケしないと。マニアだけが読んでいるものだと、女子には受け入れてもらえませんし」

「今はそれがキーになると」

「この前、倖田來未の袋とじをやったんです。そうすると、過激な期待をする訳ですよ男子は『倖田來未が脱いでるのか!?』って」

「そんなワケは(笑)」

「脱ぐワケないじゃないですか(笑)。あくまでも女子ウケなんですよ。ひと月くらい前に彼女のライブがあって。1Fの立見は女の子が多かったですよ、実際」

「OnGenって、ほぼ男性スタッフですよ。痛いポイントかなぁ…」

「女性の感性って重要ですよ。いい意味で、いつまでもミーハーだし。そういう所を取り入れてかないと。ウチの現場担当もほとんど女性ですし」

ほんとうに「雑誌VSネット」なの?
「僕らは、この一冊を見たら、今週のエンタメシーンで押さえておかなきゃいけない曲とか人とか物とかはすべてOK!というつもりで作っているんですよ。テレビ情報なんかもがんばって作ってますし」

「その様な立ち位置の媒体は希少だと思うんですよ。そんな中で、ライバルと思われるものは?」

「そうですね。月刊の総合音楽情報誌は凄く気にしてますね。先ほどの話と矛盾しますけど、週刊誌と月刊誌はまったく違うものだと思って作っているんですけど、やっぱり気になりますよね」

「あと、ウチのサイトも含め、インターネットの媒体は?」

「共存していくものだとは思ってるんですけどね。でも、どうやるの?って言った場合に、紙媒体だと手元に残る写真などありますが、いち早い情報をみんな欲しているのであれば、負けちゃうだろうし。同じことをやってもしょうがないし、例えば巻頭ページのアナザー・ストーリーや別テイクをネットで展開して、紙をオモテ、ネットをウラとして展開していくことは考えています。でも、正直できていないですね」

前回お話をうかがった『ADLIB』の松下編集長は、やはり紙でなければできない事があると言われてましたが」

「まぁ、人によっては『役目は終わった』と言う方もいますよ。でも、それぞれが相乗効果を与えるやり方はあると思うんですよね」

「媒体、今らしい言い方ならメディア、ですか。それが少なかった時代と比較すれば、確かにパワーは減っているかもしれません。でも新しいメディアが出てきても、結局母数をシェアしているのかと思いますがね」

「いま、完全にネットをメインにしているアーティストも、まだ少ないですし。やっぱり、手をかけたグラビアや特集に重きを置いて頂いてる所もあるでしょう。でも、これからネットを上に、重要に見るようになったら…どうしようかなぁ、と思いますね」

「それは、CDと音楽配信の立場と一緒ですね」

「実際には、おかげさまで我々は部数などの数字は伸びているんです。ハガキの返りとか、読者のリアクションもいいんですよ。アンケートにもビッシリ答えてくださるし」

「そうですか。もしかすると、リスナーがライトとヘビーに思いっきり対極化してきてるんですかね」

「うん、そう思いません?」

ヒット育成の目とRADWIMPS
「女子ウケと共に、メジャーなものをというお話でしたが。一方で『power next』のように新しいものを見つけていくことも視野に入れていますか」

「メジャーな、というコンセプトの一方で、オリコンはアーティストが大きくなっていくお手伝いをするべきという立場じゃないですか。チャートで目立つことで、スポーツ紙やテレビなどに取り上げられて社会現象になって…と。そういう部分で、新人アーティストはやっていかないと」

「そうですね」

「たとえば、100万枚突破!ってニュースになると、そのアーティストを知らなくても買ってみようとなりますし」

「自然と気になるし、聴かなければマズい!って気になる人も多いでしょうしね」

「オリコンは、7年前から新人を集めたライブイベントも続けて、定着してきているんです。当初から集まってくれるお客さんたちが凄くいいんですよね。無料なのに、お目当て以外もしっかり見てくれる方々が多くて、新人にとっては環境の良い修行の場になっているかなぁ、と。森山直太朗くんなんかも過去に出てくれてます」

「ひとつの登龍門になっている訳ですね」

「それで『power next』って、純粋にブラインドテストで決めているんですよ。曲名もアーティスト名も伏せて、まず300人のエンタメ系の専門学校生に聴かせて『曲のアレンジは』『詞の内容は』といった物凄く細かいチェックシートを記入してもらい高得点を取った数アーティストに絞ります。そこからウチの編集長といった各セクションのトップが聴いて最終決定してます。そのチェックシートも見ながら」

「そこまで厳正とは、正直知りませんでした」

「相当ていねいにやってるんですよ。とかくありがちな密室で…なんてお思いかもしれませんけど。こうやってリサーチすることで、シンプルにいい曲や歌を吸い上げられてるかなと思います」

「とはいえ、いいものなのは大前提として、“ヒットしてほしい!”という願望も込めて選ばれるのでは」

「それはもちろん。ここからヒットが生まれれば『power next』がブランドにもなっていきますし。あと、その曲がチャートの上位に入ってきた事をイメージして選んでるかな」

「すんなりと決まるものですか」

「最終決定は5、6人で行いますが、真っ二つに分かれたりします。イメージの違いで。それで激しく議論することもあります。一般リスナー、そしてプロが、これだけしっかりと選んでます。ですから…売れてもらわなきゃ困る!と、正直思いますよ」

「それは確かに(笑)。その期待は、一般的なヒットの部類に入るベスト20やベスト10なのか、いや1位を取らなきゃ…と、したら?」

「もちろん1位です」

「しかるべきポテンシャルがあるから選んだ、と」

「そうですね。オリコンの全メディアでプッシュして、ヒットを生み出していく訳ですから。ただ『oricon style』は“メジャー志向”というポリシーなので、入り込んでくるとイビツな事になるんですよ(笑)。それでも将来はたくさんのページで常に紹介してゆくことを期待して選んでいます。雑誌としては、そのアーティストのことをちゃんと知りたいと思わせるものを育てていかないと」

「責任重大ですね。という激戦を通過したのが、今回のリコメンド・RADWINPSです」

「先日、選考の場があったんですが…めずらしく全員一致でした」

「おぉ!」

「飛びぬけてましたね。すごく声がいいんですよ。それこそ、どんなことを彼らは考えていて、詞の内容やバックグラウンドはなんだろうと知りたくなることを感知させるくらいの声だなぁと。すごいよかった」

「そこで、“○○ファン必聴!”みたいなキャッチってありますか」

「んー、一曲しか聴いてないから…でも、その一曲の破壊力は凄かった。それは大事ことですよね」

「確かにそうですね。変に例えるよりも」

「ずっと耳に残っているような声で…詞も大切ですけど、第一印象って、やっぱり声とメロディですよね。深く聴いていったら色々と詞のことも分かって興味を引かれるかもしれませんが。そこが、彼らはピタっとハマりましたね」

「ちなみにご存知でしたか?」

「本当にぜんぜん知らなかった(笑)。すみませんね…でも、これはホントのことで!鬼のような数の資料を頂きますが、すべて聴いていますよ。毎月膨大な数ですが」

「もしや、その中に彼らも…(笑)」

「ただ、僕はいま年に100本以上のライブも観ていて、その土台を持って選んでる自信はありますね。もちろん、選定者の全員がここまで音楽漬けではなく様々な人がいる中での満場一致ですから、すごく大きいんじゃないかな」

RADWINPSって、ロックだし、かつ決してすごくキャッチーという訳ではないのに、スゴいことですよ」

「どっちかと言えば骨っぽい音ですね。ライブもぜひ見たいです」

「職業的に音を聴きまくる必要がある人だけじゃなく、メディアが増えたりフェスや対バン形式のライブが定着したことで、リスナーも情報過多な時代じゃないですか。その中で、ちゃんとした音楽を伝えていかなきゃですよね」

「でも、前がそうじゃなかったと言う訳ではないですが、しっかり選んでくれる方々が多いですよね。僕らの雑誌も、いいものができたなという時は、ちゃんとリアクションが返ってきますし」

「ではRADWINPSはじめ、『power next』発のアーティストがもっとガーンと行くことを願い…」

「そうですね、アーティストにとっても重要なものになってくれれば」

「そして、まず聴いてもらう為の入口にはOnGenやOricon Styleの様なダウンロードサイトが適任かと。あぁ、いけますよ、この共存は(笑)」(了)
『oricon style』2005年12/12号 12/2(金)発売!
『oricon style』2005年12/12号 定価\310(税込)
表紙を飾るのはaiko。特集は「今年の恋ウタ総決算!!最強LOVEソング'05」と題し、早くも本年を締めくくる企画がスタート。田中編集長にオリコン代表としてガッチリとプッシュして頂いたRADWIMPSの情報もお見逃しなく。


「SOUND PLANET」A/E-29『週間HITチャート オリコン』チャンネル好評放送中!

USENのCSデジタル放送「SOUND PLANET」では「オリコン・チャート」と連動した週間更新のチャート番組を好評放送中(毎週木曜日10:00更新)。チャート上位20曲と今回ご紹介した「oricon power next」や注目の上昇曲で構成した“ヒットの今”がわかる2時間プログラムです。

>> SOUND PLANET A/E-29『週間HITチャート オリコン』
 
ファイヤ フォー・ユア・テンション




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