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作曲するにあたって事前にホストの世界などを勉強されましたか?
たまたま知人にホスト経験のある方がいて、その方から苦労話的なことはリサーチしました。どのお仕事もそうだと思いますが外から見ると楽しそうに見えますが、実はなかなか厳しかったりする。まさにそんな印象でした。でもホストの方はいろいろな夢とか目標を具体的に持っている方が多いなというのが僕の印象です。
サントラは歌詞をイメージするのが難しそうですが、気をつけた点などありますか?
映画の中の具体的なエピソードを歌詞にしていくというよりは、映画の持ってるメッセージや空気感を要約していくような作業なのだと思います。
各楽曲ともメインの楽器があるようにイメージしたのですが、意識されていますか?
はい。やはり僕自身普段POPSのシーンにいるわけですから、敢えて一曲一曲を歌として捉えていきました。シーンごとにそれを誰に歌わせようかという発想でメイン楽器を選んでいきました。サントラ内のM4「Coming Soon」などは特に悩みました。結果的にエレキギターとサックスにメロにあたる部分を担当させたのですが、僕としてはホストクラブ開店前のドキドキ感とワクワク感をPOPに表現したつもりです。
配信楽曲について聞かせてください
「非日常の光る」
アーティストにJiLL Decoy associationを起用した理由は?
彼らは普段から僕がプロデューサーとして向き合っているバンドなのですが、この映画のお話を頂いたとき、彼らが持つ「音楽へのひたむきさ」と、その中でも「まじめに遊び心」を追求していく姿がピッタリくるなと思いました。
JAZZテイストにしたのは訳が?
映画音楽制作を始めるに監督さんとプロデューサーさんの方から、いくつかキーワードを頂いていたのですが、その中にJAZZというキーワードがありました。JAZZの持つプレイヤーの「チャレンジ精神」、生演奏からくる「あったかさ」とが映画の持つ隠れたキーワードに一致すると感じたからです。
映画と絡めた点でのおすすめポイントは?
映画の中では二箇所でJiLL Decoy association「非日常の光る」が使用されています。その両箇所とも彼らのもつグルーヴが一層映画を盛りたてていると確信しています。劇中内では英語バージョンを使用していますが、彼らの「音楽への思い」が映画を通じて伝われば嬉しいです。
「Why」は劇中では、チグハグになった仲間のシーンでインスト曲として使用されています。長戸洋奈は類稀に見る「神聖な声」を持っているボーカリストだと思います。いわゆる「別れ」を表現する際に、いかにも情感豊かに「どうして?」と言われるのはtoo muchな感じですよね。なので長戸洋奈のような「現実を超越した声」が合うと思いました。
はじめから映画シーンを連想して作曲されたのか?
はい。これは実際に画を見ながら作曲しました。
映画と絡めた点でのおすすめポイントは?
劇中では、インスト曲として登場しますが、そのメロディの中に詰まった「言葉」を感じ取っていただけると嬉しいです。サントラ盤では、そのメッセージを長戸洋奈と作詞家のKenko-pがうまく表現してくれていると思います。
カンナはボーカリストとしてはもとより、彼女の紡ぎだす言葉にも大変チカラがあります。彼女の声と彼女の言葉が重なったときは、ある種、異空間に心が運ばれます。この感覚は映画の若い主人公たちの「此処より彼方へ」という気持ちにピッタリくると感じたからです。
ホストというキーワードには結びつかないような懐かしい感じですが
別のキーワードを意識されたのですか?
はい。ここではホストという職業よりも「1人の人間」という目線で考えました。この映画のシナリオを最初読んだとき、「あのときの自分」とか、「昔の自分」とか、何かの思いに悩んだり、燃えていたときのことを思い出しました。その自分がいるから良くも悪くも今の自分がある。でも大切なのは今の自分を認めることだと思うんです。昔の自分と今の自分を比べて検証して、今の自分を好きになってもらうための足がかりになればという思いからこの楽曲は「帰る場所」と「これから」ということをテーマに書きました。
映画とサントラについて一言お願いします
この映画はホストという一見ダーティな題材を用いながら、その中では楽しく痛快に、さらにはしっかりと「今の自分」と「これからの自分」を見つめるきっかけを与えてくれる映画だと思います。サントラ盤は単に映画のサウンドトラックというよりも一枚の音楽アルバムとして楽しんで頂けるよう気をつけました。ぜひとも映画とサントラ盤それぞれを味わってい頂ければと思います。
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