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高校時代のデヴィッド・ボウイを愛しロックスターを夢見ていた青年イアンの姿から、妻デボラとの出会い、地元で行なわれたセックス・ピストルズのライブに居合わせたバーナード・サムナー、ピーター・フック等とロックバンド・ワルシャワ結成。バンド名をジョイ・ディヴィジョンへと変更し人気が高まるに連れ必要以上に圧し掛かる重圧、てんかんによる発作に悩まされる日々、妻とは別の女性アニークとの愛人関係に至るまで、自分の存在意義に自問自答し苦悩し続けたイアン・カーティスの生き様が事細かに刻まれた本作。イアンを演じた期待の新人俳優サム・ライリーが魂の乗り移ったかのような鬼気迫るアグレッシブなライブパフォーマンスを繊細な感情表現で見事に演じ切れば、妻のデボラ役サマンサ・モートンの生々しい演技も素晴らしく、ニコール・キッドマン、石野卓球など各界から多くの賞賛を受けている。またアントン・コービンが描いた全編モノクロによる映像は、不況だった70年代当時のイギリスの趣が暗くも美しく表れており、イアンの死後、残されたジョイ・ディヴィジョンのメンバー、バーナード・サムナー、ピーター・フックらで結成したニュー・オーダーが楽曲提供しているのも話題の1つだ。
早すぎた結婚、バンドの成功が純粋かつ繊細な心に深い傷を与え、自分自身を抑制(コントロール)出来ず苦しむ青年の若さゆえのはかなさは、ファンならずとも胸に突き刺さるに違いない。伝説のミュージシャン、イアン・カーティスの光と影を描く感動ドラマに、あなたなら何を感じるだろうか。
(text/Gudera) |
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