| 85年メジャー・デビュー、十分なキャリアを持つグループながら、ソングライターでもありボーカルでもある杉林恭雄の特異な個性で、マニアックなファンに支持され続ける伝説的なバンド。楽曲は基本的にシンプル&ポップ。しかし、杉林の特異な世界観が大衆受けを拒み続ける。―ふたりの朝、ポリバケツで眠る―、―赤いアジアの花に抱かれて―など、単純な言葉づかいながら極めて視覚的で示唆的な独特の語法をもった歌詞がそれだ。そんな、杉林の個性ゆえか93年の「COBALT BOY」以降は、実質上のソロ・ユニットとなったくじら。杉林の歌声も歌詞もさらに深みを増し、さらなる暗喩を掻き立てる。 |