• ログイン
  • はじめての方へ
  • 会員登録
  • ヘルプ
  • サイトマップ
  • 総合
  • 邦楽
  • 洋楽
  • 動画
  • 動画カラオケTOP30
 

オトナ向けOnGen

OnGen USEN MUSIC SERVER

>>広告出稿のお問い合わせ
インフォメーション
   
OnGen内検索

バックナンバー

キャンペーン情報

フジテレビ♪ミュージック × OnGen
OnGenアフィリエイトプログラム スタート
JASRAC JASRAC許諾番号
9005801003Y
30005900580
1003Y30007
JASRAC JRC許諾番号:
X000140A02L
JRC許諾番号:
X000140A03L
エルマーク このマークは、レコード会社が提供するコンテンツを示す登録商標です
RIAJ60001008
>> 過去のロゴ一覧はこちら

総合TOP > リコメンドインデックス > (隔)週刊 鷺巣詩郎 > 2007/12/19 ミシェル・ルグラン

(隔)週刊 鷺巣詩郎  鷺巣詩郎の選ぶおすすめの1枚
ミシェル・ルグラン 『シェルブールの雨傘−ルグラン・プレイズ・ルグラン (HD 16bit/44.1kHz) 』
ミシェル・ルグラン  『シェルブールの雨傘−ルグラン・プレイズ・ルグラン (HD 16bit/44.1kHz) 』
TRACK LIST
ミシェル・ルグラン
『シェルブールの雨傘−ルグラン・プレイズ・ルグラン (HD 16bit/44.1kHz) 』
2002 Release
ダウンロード価格
アルバム \1,500(税込)
トラック 各\200(税込)
アーティスト詳細へ
まるで、モーツァルトのような天才肌ミュージシャン

 大好きなルグランの作品について、これまで何も書いていなかったとは自分でもオドロキだ。
 職業柄あたりまえかもしれないが「好きなアレンジャーは?」という質問をされることが多く、その場合、僕の上位は、ジェレミー・ルボック、クラウス・オガーマン、マーティー・ペイチ、チャーリー・カレーロ、ルパート・ホルムズあたりで、それらを2〜3人セットにして返答するのだが(ひとりに絞るのは不可能)、無条件で絶対入れてしまうのががミシェル・ルグランだ。って、こんなの「大好きなアレンジャー」であることの理由や証明には、なりゃしないだろうが(笑)・・・。
 ご本人にも何度か会って、話もしたこともある。というのも僕はご子息のジャズ・ボーカリスト、バンジャマン・ルグランとは仕事仲間かつ親友同士だからである。ちなみにルグランには息子、娘が沢山いるらしい、それも世界各地に・・・なんていう冗談だか本当なのかイマイチ確認のしようがないゴシップ話もバンジャマンから聞かされたワケだが。

 ミシェル・ルグランのほど、「訓練(で得られる才能)」と「ひらめき(で得られる才能)」双方がマキシマム、かつバランスのとれたミュージシャンは、古今東西なかなか例がないだろう。今後もあらわれにくい稀有な才能だ。

 ふつう「訓練(で得られる才能)」が非常に高い、たとえばクラシックのミュージシャンなどは、えてして「ひらめき(で得られる才能)」を置き去りにしてしまうことが多く、逆に、「ひらめき(で得られる才能)」に満ちた、たとえばポップスのミュージシャンなどは、えてして「訓練(で得られる才能)」を忘れがちである。しかし、ルグランはそのどちらの才能も、まったく際限がなくマキシマムまで拡大されていて、しかも、どちらも出しゃばり過ぎることがなくバランスがとれているのだ。これは本当に驚異的なことである。

 以下は、『神がかり的に素晴らしく、なにより楽しい名盤』というタイトルで、ルグランが音楽を担当した1966年のミュージカル映画『ロシュフォールの恋人たち』のサントラに寄せた、僕の文章である。


 不世出の天才ミシェル・ルグランの話題がこのところ少ないのはさびしい。
 エンニオ・モリコーネも嫌いじゃないが、モリコーネの才能などゆうに凌ぐルグランこそ過小評価の典型ではないか。
 クインシー・ジョーンズ並みに幅広いジャンルにわたる豪華な作編曲歴、そして『名演博物館』そのものの共演歴…ルグランの作品群は名盤の海だ。
 台詞がすべて唄という衝撃的なミュージカル『シェルブールの雨傘』の、とろけるように美しい旋律も捨てがたいが、その成功から本気でハリウッドに勝ちに打って出た『ロシュフォールの恋人たち』のサントラは大傑作。
 才能豊かな編曲家の絶好調時ほど手のつけられないものはない。ジャック・ドゥミ監督のドキュメンタリーに、撮影前の打合せでピアノを弾くルグランが登場するが、仕上がりのオーケストラの細部までも聴こえてきそうなほど雄弁なピアノ・パフォーマンスにまず驚かされる。実際ルグランの頭の中では、その段階ですでに完璧な完成形が鳴り響いているのであろう。
 全曲「きわめて、まっとうに優れたジャズ」であり、かつ全曲「神がかり的に素晴らしいスコア=アレンジ」でありながら、「めちゃめちゃ楽しくワクワクする」のが『ロシュフォール〜』の大きな魅力だ。この、ハリウッドには決して醸し出すことのできない魅力すべてを結集させた「世界一ヒップでキュートなミュージカル」でドゥミ&ルグランのコンビは、ある意味ハリウッドに圧勝したと思う。ルグランはフランスが世界に誇る偉大な芸術家となった。
 パリ自宅で多くの巨匠たち(コープランド、バースタイン、ピアソラなど多岐)を啓蒙した、20世紀最高の女性教育者ナディア・ブーランジェのもとで、渡欧により新たな才能を伸ばしたクインシー・ジョーンズと、渡米してマイルスとの共演でその才能を世界に知らしめることになるルグランが、交わる瞬間があった。僕には、そのふたりの音楽が同じぐらい魅力的で興味ぶかいのである。


 さて、今回紹介する『シェルブールの雨傘−ルグラン・プレイズ・ルグラン』は、そんなルグランが自作のヒット・メドレーを自身のピアノで綴ったものだ。
 芸達者で、しかも何処ででもパフォーマンスを厭わない彼の「サービス精神」あふれるルグランが、ピアノをまるで「幼児がおもちゃで遊ぶように」弾きたおし、しかも興が乗ると自分で唄う(正直ヘタなボーカルだが、フランス的なエスプリに満ちた、いわゆる「カネの取れる」唄ではある)さまは、まるでアマデウス(モーツァルト)を見ているようだ。
 きっと、と言うか、間違いなく「モーツァルトはルグランみたいなミュージシャンだったんだろうな」と、僕はいつも思う。やはり、それほどの才能、つまり天才肌なのだろう。
 老齢となった今現在でも、パリのライブ・ハウスなどで定期的に演奏を続けるルグラン(なんと日本公演ツアーを終えたばかりだ、とも聞いた)を、僕は心の底から愛してやまない。才能豊かなミュージシャンほど「老獪な魅力」を信じられないほど発揮するからこそ、ミシェル・ルグランは欧州ではトゥーツ・シールマンズと並び「もっともっと長生きして欲しい」素晴らしいミュージシャンなのである。

   ぜひとも高音質でダウンロードしていただきたい、佳作の一枚だ。

鷺巣詩郎(さぎすしろう)

お知らせ
ワールドワイドに活躍中の作曲家、音楽プロデューサーの鷺巣詩郎のブログ「SHIRO'S SONGBOOK ひろば」がついにOPEN!
プロフィール
鷺巣 詩郎
25年以上もの長きにわたり第一線で活躍し続け、驚異的なキャリアを誇る、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。
80年代初頭のアイドル歌謡曲時代から、インストゥルメンタル・アーティスト、近年のシンガー・アーティストに至るまで広範囲にわたり何百何千もの楽曲、アーティストを手掛け、くわえて、映画、TVなど、あらゆる映像音楽(サウンド・トラック)分野でも活躍、あわせて膨大な数の大ヒットを、絶えず世に送り出している。
90年代よりヨーロッパでも活動、パリでのクラブ経営、英仏アーティストの楽曲も手掛ける。また日本人として初めて韓国映画の音楽監督もつとめた。
近年の代表作はMISIA、平井堅、CHEMISTRY、エリーシャ・ラヴァーン、SMAP、「新世紀エヴァンゲリオン」「MUSA」「CASSHERN」など。 自身のアーティスト活動も”SHIRO'S SONGBOOK”シリーズとして継続中、最新CDが2005年8月avexより発売される。
R&B専門誌への長期連載、USENサイトへのコラム、ブログなどの執筆活動も盛ん。現在ロンドン、パリ、東京の3ヶ所に在住。
USENのCS衛星放送SOUND PLANETにて鷺巣詩郎選曲による音楽プログラム『SHIRO'S SONGBOOK』(BF-53チャンネル)が 絶賛放送中! こちらもお聴き逃しなく!





トラックバック
このページはトラックバックが可能です。
トラックバックとは
この記事のトラックバックURL
  http://www.ongen.net/trackback/tb.php?no=2448855
■トラックバック一覧



ページTOPへ