• ログイン
  • はじめての方へ
  • 会員登録
  • ヘルプ
  • サイトマップ
  • 総合
  • 邦楽
  • 洋楽
  • 動画
  • 動画カラオケTOP30
 

オトナ向けOnGen

OnGen USEN MUSIC SERVER

>>広告出稿のお問い合わせ
インフォメーション
   
OnGen内検索

バックナンバー

キャンペーン情報

フジテレビ♪ミュージック × OnGen
OnGenアフィリエイトプログラム スタート
JASRAC JASRAC許諾番号
9005801003Y
30005900580
1003Y30007
JASRAC JRC許諾番号:
X000140A02L
JRC許諾番号:
X000140A03L
エルマーク このマークは、レコード会社が提供するコンテンツを示す登録商標です
RIAJ60001008
>> 過去のロゴ一覧はこちら

総合TOP > リコメンドインデックス > (隔)週刊 鷺巣詩郎 > 2007/08/15 ジョージ・ベンソン(2)

(隔)週刊 鷺巣詩郎  鷺巣詩郎の選ぶおすすめの1枚
ジョージ・ベンソン 『Breezin' 』
ジョージ・ベンソン  『Breezin' 』
TRACK LIST
ジョージ・ベンソン 『Breezin' 』
ジョージ・ベンソン
『Breezin' 』
1976 Release
ダウンロード価格
アルバム\1,200(税込)
トラック 各\150(税込)
アーティスト詳細へ
主役のベンソンも素晴らしいが、
なにより「編曲家クラウス・オガーマンの大傑作」

このグラミーを獲得したジョージ・ベンソンの大ヒット・アルバムほど、聴きどころの多彩な名盤はないだろう。

 もともとジョー・パス並に超スキルフルな「ビバップの正統派テクニシャン=名手」、つまりギタリストとしてのベンソンのマイルストーンとしての価値。
 誰もがスティーヴィーと錯覚するほどの衝撃、そして、グラミー獲得の原動力にもなった、彼がはじめて、その素晴らしい歌唱力を披露した“This Masquarade”
 同曲で披露され「サッチモ以来これほどオリジナリティあふれ、画期的なパフォーマンスは無い」と、誰もをうならせた例の『自分のギター・アドリブとユニゾンでスキャットをする』という卓越したアイデア。
 「Smooth & Mellow」なエッセンスを全面に押し出し、最大級の商業的成功をもたらしたトミー・リピューマのプロデュース力。
 リズム・セクションの素晴らしさ、今でこそ熟練のはずの名手ハーヴェイ・メイスン、30年近くまえにして早くもこの「熟練具合」は見事。ロニー・ジョーダン&ホルヘ・ダルトによるWキーボードの独自性。
 このあたりは同じリコメンドで前回ベンソンを紹介したときにも書いたことだが、今回はベンソン本人よりも、このアルバムでオーケストラ・アレンジを担当した編曲家のクラウス・オガーマンに、あえてスポットをあてたい。

 オガーマンこそは、クラシックの大作曲家たちとまったく同等に「すべてのキャリアが学術的に分析されるべき」本物のミュージシャンだ。
 その編曲家としての長期にわたる輝かしい経歴は…古くはビル・エヴァンススタン・ゲッツウェス・モンゴメリー、ヴァーヴ一連のボッサ作品から、マイケル・ブレッカーダイアナ・クラールまで…特筆すべきものである。そして彼が残したこれらのオーケストレーションは、大袈裟でもなんでもなく、そのすべてが「20世紀最高の音楽芸術」の域に達している。
 旧ポメラニア圏の出身であることから、オガーマンの突出した音楽性が、ゲルマン、スラブ、さらにはケルト(先住していたとされる)という欧州音楽の三大優性血統からの「完璧なる交配」によるもの、と分析することも、たしかに可能だ。それほど彼のスコアからは、あらゆるクラシックの伝統美が読み取れるからである。
 しかし、彼のオーケストレーションだけが持つ「魔性のようなエクスタシー」の要因は、そうした伝統的な整合性だけではなく、現代音楽の非整合和音まで急転直下する独特のスリルと緊張感であることは、マイケル・ブレッカーと共演した、これまた名盤中の名盤『Cityscape』や、自身のリーダー作を聴けば明白だ。
 そして、そんなKlausなるゲルマンな名前の彼が「じつはラテン音楽(ボッサ)との相性がことのほか良い」という事実も、また我々を大いに惹きつける。
 たしかに彼のオーケストレーションからはフランス的な瞬間が大いに散見される。このベンソンの“Breezin'”の冒頭で聴ける、この世のものとは思えぬほどの美しさで迫るストリングス・オーケストラとフルートのコンビネーションは、その代表例である。60年代のジャズ界、いやUSの音楽界全体にさえ、いや世界の音楽界にも大きな、大きな衝撃をあたえた「Verveに残されたボッサの傑作群」で、この極めてフランス(ドゥビュシーやラヴェルのような印象派)的なストリングス・セクションとフルートのコンビネーション手法を大衆音楽に見事に融合させたオガーマンの手腕は、まさしく革命的であった。
 このあたりは、オガーマンの影響を強く受けたCTI時代の後輩(エウミール・)デオダートをはじめ、現在までに世界中のあらゆる書き手にまで深く浸透して、もはやポピュラー・ミュージックにおける編曲法のいちジャンルとして、定番化してしまったほどである。

 今回は『Breezin'』をジョージ・ベンソンでもトミー・リピューマでもなく、あえて「クラウス・オガーマンが生んだ大傑作」と解釈した。  先にも書いた“Breezin'”のイントロ、そしてリフの天上から降りそそぐように優雅なロングトーンを奏でるヴァイオリン、ベンソンのヴォーカル以上に「歌い」、また自己主張をしながらも見事に共存共栄している、哀愁たっぷりのオーケストラ……本アルバムで聴けるこれらすべてのオーケストレーションこそ、クラウス・オガーマンという偉大なる音楽家の人生を万華鏡で見せられているようだ。

 このアルバムが、ポップス、R&B、ジャズすべてのカテゴリーでNo.1を獲得したことは、オガーマンの高尚な感性と、大衆性というニーズが「非常に高い次元で折り合った」快挙であり、「極めて欧州的な快楽を米市場に適合させた」功績という意味では、かのビートルズと並ぶほど偉大…少なくとも僕は、常々そう信じている。もちろん、同意してくださるオガーマン・ファンは世界中にも沢山いるであろうことは間違いない。

鷺巣詩郎(さぎすしろう)

お知らせ
ワールドワイドに活躍中の作曲家、音楽プロデューサーの鷺巣詩郎のブログ「SHIRO'S SONGBOOK ひろば」がついにOPEN!
プロフィール
鷺巣 詩郎
25年以上もの長きにわたり第一線で活躍し続け、驚異的なキャリアを誇る、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。
80年代初頭のアイドル歌謡曲時代から、インストゥルメンタル・アーティスト、近年のシンガー・アーティストに至るまで広範囲にわたり何百何千もの楽曲、アーティストを手掛け、くわえて、映画、TVなど、あらゆる映像音楽(サウンド・トラック)分野でも活躍、あわせて膨大な数の大ヒットを、絶えず世に送り出している。
90年代よりヨーロッパでも活動、パリでのクラブ経営、英仏アーティストの楽曲も手掛ける。また日本人として初めて韓国映画の音楽監督もつとめた。
近年の代表作はMISIA、平井堅、CHEMISTRY、エリーシャ・ラヴァーン、SMAP、「新世紀エヴァンゲリオン」「MUSA」「CASSHERN」など。 自身のアーティスト活動も”SHIRO'S SONGBOOK”シリーズとして継続中、最新CDが2005年8月avexより発売される。
R&B専門誌への長期連載、USENサイトへのコラム、ブログなどの執筆活動も盛ん。現在ロンドン、パリ、東京の3ヶ所に在住。
USENのCS衛星放送SOUND PLANETにて鷺巣詩郎選曲による音楽プログラム『SHIRO'S SONGBOOK』(BF-53チャンネル)が 絶賛放送中! こちらもお聴き逃しなく!





トラックバック
このページはトラックバックが可能です。
トラックバックとは
この記事のトラックバックURL
  http://www.ongen.net/trackback/tb.php?no=2394554
■トラックバック一覧



ページTOPへ