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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > (隔)週刊 鷺巣詩郎 > 2006/04/19 プリンス

(隔)週刊 鷺巣詩郎  鷺巣詩郎の選ぶおすすめの1枚
プリンス『パレード』
Prince『Parade : Music From The Motion Picture Under The Cherry Moon』
「Pop Icon(ポップ・アイコン)なれどFunkの極み」

今月も殿下の名盤をご紹介する、鷺巣詩郎(さぎすしろう)です。
 はい、リコメンド・コラムは前回からの「つづき」です。時は1999年という殿下年に、運よくレコーディングでミネアポリスを訪れた、われらがSugarkaneこと研さん。しかもジャム&ルイス直系のビッグ・ジム・ライトとのお仕事という千載一遇のタイミング! そこで「フライトタイム・スタジオ」に突入の研さん、はたして、どうなったでしょう?
 それでは研さん、よろしくお願いします。


 もう辺りは薄闇に包まれている。セキュリティーの厳重な敷地内には車を乗り入れることが出来ない。が、番地は間違いなく合っている。そこで車を降りてインターホンで確認するとアシスタントが答えて、いかにもここがフライトタイム・スタジオですとのこと。翌日のスタート時間を念のため確認して、再び車に乗った私達は同時に「最終日はプリンスの御殿を探しにゆこう!」と、これまた単なるプリンス・ファン丸出しで盛り上がるのだった。

 予定通りに作業を終えた12月1日の夜、簡単な飯を喰ってから北へ向かう幹線道路を上っていった。殿下の自宅兼スタジオの住所は、正確な物ではないがビッグ・ジム・ライトに教えて貰っていた。地図で大体の当たりをつけ、見つけられたらラッキーぐらいのゆるさでミネアポリスを北上する。いや、したように記憶している。1時間近く車を運転したように思う。道路はどんどん狭くなり、街灯なんて全くない真っ暗闇の中、ヘッドライトの灯りを頼りに必死に目を凝らしてそれらしい建物を探す東洋人二人。しまいには道路の両端が雑木林だけみたいなところを走りながらいーかげん諦めかけていたそのとき、視界の左端にぼうっと紫色に光る巨大な建物が現れたのだった。

 さすがに車を降りてインターホンを鳴らすとゆう馬鹿なまねはしなかった。置かれた状況から判断するにあれが殿下の宮殿なのだろうとゆう事で二人(当時一緒に現場を飛び回っていたジェシー大場と同行)は納得することにしたのだ。そのかわり私は車を降りて、漆黒の闇の中、淡い紫色に照らされた建物を遠くに眺めながら、ヘッドライトに背を向けて思いっきり放尿した。

Text by Ken "Sugarkane" Sato

 で、ふたたび出たがりの鷺巣詩郎(さぎすしろう)です。

 Funkって音楽スタイルみたいに捉えられることがあるけど、やっは「精神」とか「アティチュード=姿勢」だよねってことで、研さん。ブーツィー(コリンズ)だっけ?バーニー・ウォーレルだっけ?いずれにしてもパーラメント、ファンカデリック関係の重鎮の誰かがミッシェル・ンデゲオチェロについて「彼女はFunkだねぇ〜」って言ったのは・・・だから殿下も女流のシーラ・Eやキャンディ・ダルファーが好きなのは、単に女性だからってことよりも、やっぱ彼女たちのアヴァンギャルドなアティチュードがたまらないんだろうな、きっと。

 しかし研さん、僕は『3121』の輸入盤についてる【殿下の自宅ライヴご招待!】ってな懸賞ステッカーに、そこはかとなく惹かれるですが・・・っていうか、研さんじゃないけど、きょうび「自宅を見てみたい」なんて思えるアーティストなんて殿下以外にはいませんよ。これは「ファンだから、ヲタだから」って意味じゃなく、単に「どんな自宅だろ?」って興味が湧くってこと。
 そう生活スタイル自体が、さぞやFunkなんだろうな〜ってコトを確認したいってカンジ。ま、あれですよ「ロハス」みたいな生活スタイルの対極でしょ、Funkって。

 あ、そうそう殿下ってロック・ステディにとっても永遠のアイドルですよね。Rockin' Onに新譜特集が掲載されるR&Bアーティストなんて、いまじゃ少なくともPrince以外いません! ホント。マイケル以上に「別格」な存在・・・つまり「ポップ・アイコン」ですな。しかも最近とみにストーンズスティーヴィマドンナ的な「リヴィング・レジェンド感」・・・ま、日本語で言うところの「横綱の風格」ってチョイ違うかな(笑)・・・でも、そんなオーラがググンと増してます!! 殿下。

お知らせ
ワールドワイドに活躍中の作曲家、音楽プロデューサーの鷺巣詩郎のブログ「SHIRO'S SONGBOOK ひろば」がついにOPEN!
プロフィール
鷺巣 詩郎
25年以上もの長きにわたり第一線で活躍し続け、驚異的なキャリアを誇る、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。
80年代初頭のアイドル歌謡曲時代から、インストゥルメンタル・アーティスト、近年のシンガー・アーティストに至るまで広範囲にわたり何百何千もの楽曲、アーティストを手掛け、くわえて、映画、TVなど、あらゆる映像音楽(サウンド・トラック)分野でも活躍、あわせて膨大な数の大ヒットを、絶えず世に送り出している。
90年代よりヨーロッパでも活動、パリでのクラブ経営、英仏アーティストの楽曲も手掛ける。また日本人として初めて韓国映画の音楽監督もつとめた。
近年の代表作はMISIA、平井堅、CHEMISTRY、エリーシャ・ラヴァーン、SMAP、「新世紀エヴァンゲリオン」「MUSA」「CASSHERN」など。 自身のアーティスト活動も”SHIRO'S SONGBOOK”シリーズとして継続中、最新CDが2005年8月avexより発売される。
R&B専門誌への長期連載、USENサイトへのコラム、ブログなどの執筆活動も盛ん。現在ロンドン、パリ、東京の3ヶ所に在住。
USENのCS衛星放送SOUND PLANETにて鷺巣詩郎選曲による音楽プログラム『SHIRO'S SONGBOOK』(BF-53チャンネル)が 絶賛放送中! こちらもお聴き逃しなく!





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