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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > (隔)週刊 鷺巣詩郎 > 2006/04/05 プリンス

(隔)週刊 鷺巣詩郎  鷺巣詩郎の選ぶおすすめの1枚
今回のPICK UP プリンス『1999』
Prince『1999』
TRACK LIST
Prince
『1999』
1983 Release
ダウンロード価格
トラック 各\150(税込)
01. 1999  >>試聴
02. Little Red Corvette
03. Delirious  >>試聴
04. Let's Pretend We're Married  >>試聴
05. D.M.S.R.  >>試聴
06. Automatic  >>試聴
07. Something In The Water  >>試聴
08. Free  >>試聴
09. Lady Cab Driver  >>試聴
10. All the Critics Love U in New York  >>試聴
11. International Lover  >>試聴
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アーティスト詳細へ
20世紀が誇る必聴盤『1999』と、ミネアポリスでの出来事

ども、鷺巣詩郎です。ひさしぶりに、わが強力スタッフのSugarkaneこと佐藤研さんがもどってまいりました! うぇるかむばっく研さん、いぇぃ!!  それでは研さんによる「殿下」連続劇場のはじまり、はじまりぃ〜。ぱちぱち、ぱちぱち、あ、それ、ぱちぱち。

 1999年の冬に、私はミネアポリスのフライト・タイム・スタジオでジミー・ジャムのブレーンとして知られるビッグ・ジム・ライトと共に、エリーシャ・ラヴァーンのレコーディング作業をしていた。ビッグ・ジム・ライトはその後マライア・キャリーのアルバム『Rainbow』で数曲のプロデュースを務める等、めきめきと頭角を現すのでご記憶の方も多いと思う。因みにボーカル・ディレクションは、ロー・キイの中心人物のプロフェッサー・Tだった。このセッション、元はといえばビッグ・ジム・ライトが手がけたエンジェル・グラントのアルバムがあまりに素晴らしかったので、駄目もとで私が楽曲提供をオファーしたところ、なんとデモが到着、コストの部分でもすんなりと合意を得ることが出来たので、目出度く、かつ冷静になって考えてみれば通常では考えられない、米国では全く無名のイギリス人R&Bシンガーをジャム&ルイス直系の人物がプロデュースするとゆう極めて希有なレコーディング・セッションが実現したのだった。

 1999年の11月29日から12月1日までの3日間で、1曲のボーカル・レコーディング全てとミックス作業を行った。FAXで受け取ったフライトタイム・スタジオの所在地に関する事前情報は住所と電話番号のみ。私と当時一緒に現場を飛び回っていたジェシー大場は、ミネアポリスに到着した28日の昼過ぎにその足でスタジオの場所を確認しに行った。

 レンタカーを借りてラジオを点ける。するとそこからはジャム&ルイスがプロデュースしたチェンジの懐かしい名曲「Change Of Heart」が流れてくるではないか!「ミネアポリスだねぇ〜」同時にためいきをつく私と大場さん。そしてこれは嘘でもなんでもなく、その数曲後に私達はプリンスの「1999」がカー・ラジオから流れてくるのを耳にするのだった。

 もう単なるおのぼりさん状態の二人は、西暦1999年の年末にプリンスの「1999」を聴きながら、レンタカーでフライト・タイム・スタジオを探し回るとゆう、ものすごい現実感の希薄な状態ながら、ついにはその物件を発見する。辿り着いてみればミネアポリスの空港から15分程度の、ごく至近距離にその平屋建てのスタジオはひっそりとして佇んでいるのだった。なるほど「フライトタイム・スタジオ」、空港から車で10分そこそこの場所にあるのが、その名前の由来だった訳だ。 (以下、次回につづく)

Text by Ken "Sugarkane" Sato

 はい、ふたたび鷺巣詩郎(さぎすしろう)です。じつは次回リコメンドも何をかくそうプリンスなんですよ! だから研さんの話も次回に続きます。ぜひぜひお楽しみに!!

 で、僕が『1999』を聴いてまっさきに思い出すのはマライア。  といっても、ふくよかな「祝」復活の例の歌姫さんのことではありません。わが国が誇るスーパー・グループ「マライア」です!  清水靖晃、笹路正徳、土方隆之、山木秀夫、渡辺モリオ、ジミー村川っていうメンツ。その結成(1979年)まえから、清水には僕のアルバムやライヴでもちょくちょく吹いてもらってたし、たがいの知り合いがやってる渋谷のレコ屋でもよく会った。笹路とは旧知だから、もちろん僕のアルバムやライヴをちょくちょく一緒にやってたし、ジミーは僕のアルバムでも唄ってるし、遊び仲間だった。もちろん、かたやん(土方)、山ちゃん(山木)とはスタジオで頻繁に会う仕事仲間、モリオとも仲がよかった。あのころ、皆いつも合言葉のように「Princeイイよね〜」って言ってた。僕はマライアの数々の作品にもそれが大いに反映されていたように思う。数年後このアルバム『1999』が出たときも、とうぜん清水や笹路と「1999聴いた? やったね〜」ってなカンジで盛りあがった。ちなみに、その頃はまだ業界でも「ヤバイよね〜」という表現のホメかたは無かったと思う(笑)。蛇足だが、後年Parisでジミーと再会したときも(そのとき清水、ジミーはParisに住んでいた)たしか2区のVictoire広場あたりの店で『1999』聴きながら別なイミで大騒ぎしたっけ・・・。  ま、わが国の殿下は岡村ちゃんってのがデフォで、それは否定しないけど・・・ただ僕は、どうしてもマライアのアヴァンギャルド・ポップにプリンスを投影させてしまうのだ。

 いずれにしても本家プリンスの『1999』、いま思えばこの曲って「シンセによる(強力な)リフが支配する」史上初のハイパー・ダンス・チューンではないか・・・と。このあたりの曲作りの手法は完全に80年代のUKのニューロマンチック系ともリンクしてます。っていうか、この曲が同業者たちに与えたインパクトやインフルエンスってのは、USだろうが、UKだろうが計りしれないものがあるのだけは間違いない。ハイ、そういう意味でも「20世紀が誇る必聴盤です」これは。

 鷺巣詩郎(さぎすしろう)

お知らせ
ワールドワイドに活躍中の作曲家、音楽プロデューサーの鷺巣詩郎のブログ「SHIRO'S SONGBOOK ひろば」がついにOPEN!
プロフィール
鷺巣 詩郎
25年以上もの長きにわたり第一線で活躍し続け、驚異的なキャリアを誇る、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。
80年代初頭のアイドル歌謡曲時代から、インストゥルメンタル・アーティスト、近年のシンガー・アーティストに至るまで広範囲にわたり何百何千もの楽曲、アーティストを手掛け、くわえて、映画、TVなど、あらゆる映像音楽(サウンド・トラック)分野でも活躍、あわせて膨大な数の大ヒットを、絶えず世に送り出している。
90年代よりヨーロッパでも活動、パリでのクラブ経営、英仏アーティストの楽曲も手掛ける。また日本人として初めて韓国映画の音楽監督もつとめた。
近年の代表作はMISIA、平井堅、CHEMISTRY、エリーシャ・ラヴァーン、SMAP、「新世紀エヴァンゲリオン」「MUSA」「CASSHERN」など。 自身のアーティスト活動も”SHIRO'S SONGBOOK”シリーズとして継続中、最新CDが2005年8月avexより発売される。
R&B専門誌への長期連載、USENサイトへのコラム、ブログなどの執筆活動も盛ん。現在ロンドン、パリ、東京の3ヶ所に在住。
USENのCS衛星放送SOUND PLANETにて鷺巣詩郎選曲による音楽プログラム『SHIRO'S SONGBOOK』(BF-53チャンネル)が 絶賛放送中! こちらもお聴き逃しなく!





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