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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > (隔)週刊 鷺巣詩郎 > 2006/03/01 10cc

(隔)週刊 鷺巣詩郎  鷺巣詩郎の選ぶおすすめの1枚
今回のPICK UP 10cc『The Very Best Of 10cc』
10cc『The Very Best Of 10cc』
TRACK LIST
10cc
『The Very Best Of 10cc』
1997 Release
ダウンロード価格
アルバム \1500 (税込)
トラック 各\150(税込)
01. Donna  >>試聴
02. Rubber Bullets  >>試聴
03. The Dean And I  >>試聴
04. The Wall Street Shuffle  >>試聴
05. Silly Love  >>試聴
06. Life Is Minestrone  >>試聴
07. Une Nuit A Paris (Part 1) 〜  >>試聴
08. I'm Not In Love  >>試聴
09. Art For Art's Sake  >>試聴
10. I'm Mandy Fly Me  >>試聴
11. The Things We Do For Love  >>試聴
12. Good Morning Judge  >>試聴
13. Dreadlock Holiday  >>試聴
14. People In Love  >>試聴
15. Under Your Thumb   >>試聴
16. Wedding Bells  >>試聴
17. Cry  >>試聴
18. Neanderthal Man  >>試聴
『The Original Soundtrack』
『The Original Soundtrack』
アーティスト詳細へ

研さん、具合はもう大丈夫ですか? はい、ひと月ぶりにSugarkaneこと佐藤研さんのご登場です!!

 不可能を可能にするべく“偉大なるチャレンジ精神”といえば、10ccとゆうかゴドリー&クレームとかどーすか鷺巣さん! 『オリジナル・サウンドトラック』『びっくり電話』とかの10cc名盤はともかく、ゴドリー&クレームといえば『ギズモ・ファンタジア』! あの基地街アルバムに尽きますなぁ。数年前にCD化された時にはあたくし、文字通り走ってCD屋へ買いにゆきました。と、ゆーのもあのアルバム、リリース当時はたしか3枚組のボリューム&エクスペンシブな価格で、欲しくても買えなかったですからね。さらにその後、楽曲部分を抜粋してダイジェスト盤みたいな内容に編集された1枚ってのも出てたんですが、これまたあっとゆう間に廃盤、つか確か限定盤みたいなリリースだったような気がしますが、とにかく、縁がなかったとゆーかなんつーか、オリジナルのリリースから30年近く経ってから、感動のご対面となった訳です。

 感動しましたなぁ。そしてなんつー謎の多い録音物なんだろーと思いました。これがゴドリー&クレームの開発したギター・エフェクト、ギズモによるストリングスなのだろうなぁ、とか、しかしギズモを商品化するために10ccを脱退したってのはホントの話だったのかなぁとか、色んな事が頭の中を駆け巡りましたが、当時のNHK-FMで聴いた「The Flood」は、いやはやこれがなんとも、時空を超越して、当時高校生だった頃と同じ感動でもって聴くことができたんです。水道の蛇口から一滴づつ漏れ始めた水滴が、一定のリズムをキープしながらメトロノームさながらにポタリポタリ、ピチョンピチョン、ピッチョンピッチョン、ドボンドホン、ジャバァジャバァ、ズアバァーズアバーときてついには大洪水、でもって何故か最後はライブ仕立ての楽曲が出てきてギターギュインギュインで大団円、さいごに「サンキュー ! ウオォォォォォォォォ」と、もうなにがなんだかホントーに基地街沙汰です。

 あと、別のアルバムですが『クライ』なんてのもありましたなぁ。あの顔が次々に色んな人のに変わってゆき、なおかつ全員がリップ・シンクしてるとゆう。あのアイデアなんか随分時間が経ってからマイケル・ジャクソンのPVでも使われてましたしねぇ。あとかなりマニアックな話しになるかもしれませんが、昔アイランド・レコードがワシントン・ゴーゴーを仕掛けようとしてた頃に、アート・ガーファンクルが主演した『グッド・トゥ・ゴー』とゆうカルト・ムービーがありましたが、その映画監督が何を隠そう前を隠そうゴドリー&クレームだったんですねぇ。あれもなかなかかっこいい映像でした。

 “偉大なるチャレンジ精神”からギズモの商品開発を連想してしまう私が基地街なのかもしれませんが、ゴドリー&クレームと、彼らが在籍していた頃の10ccのアルバム、今だから聞いてみたい録音物の芸術とか云ってみたりして。

Text by Ken "Sugarkane" Sato

 はい、ここからは鷺巣詩郎(さぎすしろう)がお送りいたします。

 さて、トム・シュルツ(ボストン)とか、ゴドリー&クレーム(10cc)とか、僕らギョーカイ人のいうところの基地街とかバケモノ(ってどちらも最高のほめ言葉なのです)って本当にいるもんです。いずれも作品数は多くはないっていうか10年に一枚のぺ−スで非常に少ないのですが「1作品の内容が、他のアーティストの20作品ぶん位ゆうにある」っつーか、もう重みが違うってカンジですよね。  昔「綿一貫と鉄一貫どっちが重い?」なんていう古典トンチがあったのを思い出しますが(ってオレはいくつだっちゅーの!?)、ま、ボストンや10ccのアルバムは鉄一貫のほうなのですが、その名曲「I'm Not In Love」を聴くと、僕はいつも「綿一貫」のほうを連想します。  なぜかって鉄一貫はひとかたまりですが、綿一貫はそりゃ大した量になります。綿を詰めて、詰めて、詰め込んで、その重さにするのですから・・・って何が言いたいかっていうと、あの人声を何百回も重ねたバックグラウンド・ヴォーカル(日本語で言うところのコーラスですな)、その量たるやハンパじゃなく、まさに綿を詰めて、詰めて、詰め込んだカンジです。しかも、その「真綿のような存在感」がスゴイんです。う〜ん、うまく言えないけど例えば「水で切られるカンジ」と言おうか、「トウフの角に頭をぶつけて失神するカンジ(笑)」と言おうか。  冗談はさておき、そう、「サーッと血の気が引くような美しさ」です・・・「I'm Not In Love」のバック・ヴォーカルの壁は、毎度聴くたびにタメ息が出ます。

 こっち(英国)では「Musicology」的なTV番組ってすごい多いんですよ。名曲分析みたいなのが。もう垂涎もののスターがあとからあとから登場して制作当時の裏話とかを、これでもかと話すんですよ。本当に日本はくだらない番組ばかりで、こーゆーの全くないですよね。5年に一度あってもせいぜい数十分でしょ。こっちじゃ毎週ほぼ2〜3プログラムは必ずあって、しかも2時間ぐらい平気でやってますもの。それにあくまで「作品中心」であって、日本のように「アーティスト中心」には絶対ならないのもイイ!! だから信じられないような裏方の大物も登場する。こないだなんかHal David=ハル・デイヴィッド(伝説的な作詞家)まで登場しちゃって・・・。  そう、そんな音楽番組に割とよくゴドリー&クレームのどっちかは登場するんです。もちろん10ccの裏話、ギズモの話、例のプロモ・ヴィデオの話などを延々としちゃって、もう僕なんか嬉々として見入っちゃいます。やっぱ米英の「Musicology番組」はイイな〜って。

 で、10ccって人間の一回の射精量のことなんですって・・・ご存知でした?

鷺巣詩郎(さぎすしろう)

お知らせ
ワールドワイドに活躍中の作曲家、音楽プロデューサーの鷺巣詩郎のブログ「SHIRO'S SONGBOOK ひろば」がついにOPEN!
プロフィール
鷺巣 詩郎
25年以上もの長きにわたり第一線で活躍し続け、驚異的なキャリアを誇る、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。
80年代初頭のアイドル歌謡曲時代から、インストゥルメンタル・アーティスト、近年のシンガー・アーティストに至るまで広範囲にわたり何百何千もの楽曲、アーティストを手掛け、くわえて、映画、TVなど、あらゆる映像音楽(サウンド・トラック)分野でも活躍、あわせて膨大な数の大ヒットを、絶えず世に送り出している。
90年代よりヨーロッパでも活動、パリでのクラブ経営、英仏アーティストの楽曲も手掛ける。また日本人として初めて韓国映画の音楽監督もつとめた。
近年の代表作はMISIA、平井堅、CHEMISTRY、エリーシャ・ラヴァーン、SMAP、「新世紀エヴァンゲリオン」「MUSA」「CASSHERN」など。 自身のアーティスト活動も”SHIRO'S SONGBOOK”シリーズとして継続中、最新CDが2005年8月avexより発売される。
R&B専門誌への長期連載、USENサイトへのコラム、ブログなどの執筆活動も盛ん。現在ロンドン、パリ、東京の3ヶ所に在住。
USENのCS衛星放送SOUND PLANETにて鷺巣詩郎選曲による音楽プログラム『SHIRO'S SONGBOOK』(BF-53チャンネル)が 絶賛放送中! こちらもお聴き逃しなく!





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