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Somethin' for the People
『This Time It's Personal』
1997/09/23 Release
ダウンロード価格
トラック 各\150(税込) |
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はい、鷺巣詩郎です。今回も"Sugarkane"こと佐藤研さんによる素晴らしいレヴューをご紹介いたします。
いやはや研さん、参りました。ここ数回、研さんの完璧なレヴューには本当にただただ唸るばかりです。みなさま、(隔)週間 鷺巣詩郎とは謳っておりますが、以下のレヴューは鷺巣詩郎ではなく、佐藤研さんによるものです。念のため…って、しつこいっちゅーの(笑)
わたくし鷺巣のお気に入りの一枚であることに変わりはありませんが、同時に、わたくし鷺巣の大々お気に入りの研さんによるレヴューでもあることも声を大にして、あらためて申し上げます。
研さんの結び、Marlonの名言の後に、また僕がしゃしゃり出て何かを書くと台無しになるので、今回は文頭に加えさせていただきました。
それでは、研さん、みなさま! 今週もよろしくお願いいたします。
海外での原盤制作に携わっていると、一緒に仕事してる相手から思わぬところで、まったく完Kなさそうなのに、別の知り合いのミュージシャンだったりプロデューサーだったりシンガーだったりの名前を連続して聞くことがあって、そんなときの彼等は例外なく「いえ〜いっつあすもーるわーるどおー」とかなんとかゆったりします。ま、「口は災いの元」ってことなんでしょーが(ここ、笑うとこスから奥さん)、なんだかホントーにどこでどう繋がるか分からないので気をつけるにこしたことは有りません。読みにくくて済みません。
私は97年99年と立続けに、Somethin' For The Peopleと仕事しとります。Fuzzyは97年に、Mark Lomaxとは、97年99年の二作連続皆勤賞です。99年当時の様子については、http://www.avexnet.or.jp/elisha/issue/recording99/index2.htmにて、つたないながらもはりきってリポートしてますので、お暇なら覗いてみてください。文責クレジットしてませんが。
でもまー実際の話、狭い世界ではあります。で、なんでこんな話を枕にしたのかとゆうと、前々回にこちらでBrandyの1stアルバムを取り上げさせていただいたからなんです。
97年のスマッシュ・ヒット、彼等のセカンド・アルバム『This Time It's Personal』に収録されてる「My Love Is The Shhh!」で、その名を世界中のR&Bファンに轟かせたSomethin' For The People(以下SFP)ですが、Brandyの回で触れさせていただいた通り、実は結構下積みの長い人たちなんでした。
業界デビューは1991年、これまた前回のここでのコラムで取り上げたFoster & McElroyに声をかけられて、Club NoveauのメンバーだったSamuelleのソロ・アルバムに数曲を提供したことからキャリアがスタートします。はい、もうすでに音楽的にもここでのコラム的にも繋がってきますよね。その後裏方さんとしてBrandyやEn Vogueに曲を提供しつつ、95年にセルフ・タイトルのデビュー・アルバムをリリース。
Mark Lomaxは、このSFPのデビュー作の段階で第4のメンバーとしてクレジットされてます。僕がSFPと仕事をしたきっかけは、Elisha La'Verneの2ndアルバムに収録する楽曲のデモをニューヨークのJesse OBAから受け取ったのが始まりですが、OBAさんにデモを渡したのはダズ・バンドのギタリストとして知られる、Marlon McClain師匠でした。マーロンさんとマーク・ローマックスとで書き上げた楽曲「So Real (It's easy as 1,2,3)」にSFPのFuzzyがデュエッ トとして参加してくれたのです。さらにマーロンさんからは「I Like」というとてつもなく素晴らしい楽曲を提供していただき、そこでの共作者、Tsuyoshi "Taka" Takayanagiさんとはその後、Elishaの3rdアルバムからのリード・シングルとなる「I Don't Mind」で仕事をお願いしたりしてました。
そしてそのElishaの3rdアルバムで鷺巣さんとのお仕事が本格的にスタートして今日に至るのですが、私は2年程前にRahsaan Pattersonと契約して、昨年彼の3rdアルバムを日本でリリースしたので、これまたIt's A Small Worldです。さらに駄目押しすると、鷺巣さんの前作『SHIRO'S SONGBOOK SELECTION』で起用されたTAKE 6の新作『Feels Good』も、私が日本でライセンシングしてリリースしたので、もう狭すぎるスキル、何がなんだかぐるぐる廻っちゃって大変なんすからもーホントに奥さん。
SFP、すっかり放置プレイですね。でもホントにいい奴らでした。そして真面目でした。FuzzyもLomaxもマーロンさんも、どちらかというと自分自身よりも仕事仲間のために仕事を続けているように感じられました。だからこそ継続して仕事が続いたんだし、作曲センスの良さとか、にもかかわらず合衆国でヒットを飛ばすことが如何に困難なのかとか、耳の肥えたブラック・ミュージック・リスナーにとっては色々と考えさせられるアーティストだと思います。そして彼等みたいなタイプって、みんながその名前を忘れかけた時に、ふっとまたヒット曲を出したりするんですよね。Marlon McClainはよくこんなことを云ってました。
「ずうっと音楽を作り続けていれば、ヒット曲は自分の意図しないところで生まれたりするもんなんだよね」
Text by Ken "Sugarkane" Sato
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