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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > (隔)週刊 鷺巣詩郎 > 2005/10/05 N.E.R.D.

(隔)週刊 鷺巣詩郎  鷺巣詩郎の選ぶおすすめの1枚
今回のPICK UP N.E.R.D.『Fly Or Die』
N.E.R.D.『Fly Or Die』
TRACK LIST
N.E.R.D.
『Fly Or Die』
ダウンロード価格
アルバム \1,500(税込)
トラック 各\150(税込)
01. Don't Worry About It  >>試聴
02. Fly Or Die  >>試聴
03. Jump  >>試聴
04. Backseat Love  >>試聴
05. She Wants To Move  >>試聴
06. Breakout  >>試聴
07. Wonderful Place  >>試聴
08. Drill Sergeant  >>試聴
09. Thrasher  >>試聴
10. Maybe  >>試聴
11. The Way She Dances  >>試聴
12. Chariot Of Fire  >>試聴
アルバム詳細へ
アーティスト詳細へ
『ロック的、かつファッショナブル.....で、アヴァンギャルド』な黒人アーティストの系譜なのか!?

はい研さん、鷺巣(サギス)です。
  さてさて、N.E.R.D.なんですけど、まず、この“Fly Or Die”ってUSではそこそこ売れたんですかね? やっぱ、この『ロック的、かつファッショナブルなアーティスト.....で、アヴァンギャルド』なカンジは、つまり、ジミ・ヘン〜プリンスレニ・クラ〜N.E.R.D.っていう系譜なんでしょうね、まちがいなく。で、やっぱファレル(・ウィリアムス)でしょ、もう怖いもんナシは、なんつっても。かの仏VOGUEでも堂々ファレル特集ですもの。ダイヤ埋め込んだ銀歯モロ出して載ってましたわ。
  この仏VOGUEにファッション・アイコンとして載るってことが、どれだけモノすごい快挙かって僕はbmrにも書きましたけど、ちょっと日本じゃ想像できないでしょうね。それほどファッション界ではチョー敷居の高いメディアなんです、はい。ま、芥川賞ぐらいの価値ですよ、こりゃ。あのマドンナだって仏VOGUEに載るまでにはデビューから相当かかりましたもの。ファレルったら黒人の男性でっせ、ホンマ。
  しかもパーティー・ピープルのページに小さくスナップで登場するんじゃなく(ま、そこにだったらパフィだってメアリーJだってマライヤだってよく登場するが)、なんつっても「特集ページ」で特集されてんだから、こんなチンピラ(ごめん)みたいなのが。

ま、‘She Wants To Move’のPVはたしかにグッと来ましたね。このPVって欧州では、かなり効果的だったんじゃないかな。もちろんN.E.R.D.って、この“Fly Or Die”の前作で“In Search Of...”っていう、やっぱチョー変態アルバムがあるんだけど、ネプチューンズ(っていうかファレル)がコレだけ露出したあとだけに、この‘She Wants To Move’のインパクトはそーとー強かったですよ。ちなみに僕はこの曲のタムタム聴いたとき、即アダム&ジ・アンツのアノ曲を連想しちゃいましたけど(笑)。
  でも音楽的には、やっぱチャドもすごくて、つまりネプの登場ってのは「それまで」の並居るプロデューサーつーか、トラックメーカー達を「それまでのヒトビト」っていう風に過去に括っちゃったことなんですよね。「アンタらこれまでのヒト、で、オレたちこれからのヒト」ってこと。
  時代のページを思いっきりめくっちゃったんですな、ファレルとともに。

で、N.E.R.D.、欧州の先進都市で聴くと、さらに「栄(は)える」音楽だと思います、はい。現状サギスの結論。あと、やっぱ「ポストHip-Hopの試金石」です、このサウンドは。こいつらの音についていけるかどうかで今後の音楽についていけるかっていう.....決してジェネレーション的にじゃなく、単にスタイルを許容できるかっていう。レニクラはともかく、ジミヘンもプリンスもそーゆー役回りでしたものね、けっきょく。

じゃ、あとは、研さんヨロシク!

以下、さとけんの散文レビュー

あーなんだかこのままではこのアルバムの事をみんな忘れてしまいそうでいやだ。

そう思って奴らの日本のオフィシャルweb siteを検索したら、休止しましたとのこと。ははははは冷てーよなーホントにもー。ま、しょうがないけどね。黒人音楽とそれ以外のジャンルを同じように聴いて楽しめる人って、思いの外 少ないから。

N.E.R.D.の場合は、純粋にロックとして聴く方が大多数だから。でもそれは間違って無いし。だけどN.E.R.D.の音楽からブラック・ミュージックの匂いを感じ取れる方がというか、なんでネプチューンズがN.E.R.D.ではこんな音をやってるのかとか、そもそもネプチューンズのサウンド・プロダクションが如何に他の黒系の人たちと比べてクロスオーヴァーなのかとか、観念的で快楽主義が貫き通されているのかとかを解った上で聴いた方が、何倍も何倍もずうーっと何倍も楽しめるからなのらー。うらうらうらー。

あーめんどくさくなった。

なんでN.E.R.D.つーかネプチューンズの音を聴くといつもこんなことばっか考えちゃうんだろう。単純にかっこいいだけなのに。そう、たぶん「なんで」とか「どこがかっこいいのか」とかを言葉にして他人に伝えようとするから駄目なんだよな、こおゆうタイプの音楽の場合は、きっと。

とゆうかそれじゃレビューになんないじゃん。
  いいんです散文だから。

だから6曲目の‘Breakout’、そして、‘Drill Sergeant’をまずは続けて聴いてみたりする。あ゛ーすげーなーバンド楽しそうだなー。では続けてニック・ロウの○◇□△▽☆イってみよう! でもってN.E.R.D.にもどって次は‘Jump’なんか聴いちゃったりなんかしてもお最高おおおぉぉぉぉぉぉぉ。

いやーいいもんですねー青春ロック。甘酸っぱいっす。

もうなにもかもどーでもよくなります。ただのグッド・ミュージックです。ただ、ポップの意味がちょっと普通の人たちとはズレているだけなんです。基本的には悪い人たちではありません。怒らないでください。あ、もいっかいあの曲あたまからきいてみよーっと、なんだっけ、そうそう‘Breakout’

あと何年かしてこのアルバム聴いたら、どんな感じがするんだろう。そもそもアーカイブとして残っていけるんだろうか。音楽がデータとして売り買いされることで、この先いったい音楽業界にどんなことが起きたり起こらなかったりするんだろ。

[かわる] 変わる/代わる/替わる/換わる

変換キーを押すとこんな感じで、少しずつ違うけど、どれも似たような意味。音楽配信がもたらす変化を表すのなら、別にどれを使っても間違いにはならない。だけど、人間の脳味噌が作り出す、感じ取る、音楽の快感を言い表すのなら、変わらない、としなければなりませんね。まとまったんだかどーなんだか。

Texy by Ken "Sugarkane" Sato

お知らせ
ワールドワイドに活躍中の作曲家、音楽プロデューサーの鷺巣詩郎のブログ「SHIRO'S SONGBOOK ひろば」がついにOPEN!
プロフィール
鷺巣 詩郎
25年以上もの長きにわたり第一線で活躍し続け、驚異的なキャリアを誇る、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。
80年代初頭のアイドル歌謡曲時代から、インストゥルメンタル・アーティスト、近年のシンガー・アーティストに至るまで広範囲にわたり何百何千もの楽曲、アーティストを手掛け、くわえて、映画、TVなど、あらゆる映像音楽(サウンド・トラック)分野でも活躍、あわせて膨大な数の大ヒットを、絶えず世に送り出している。
90年代よりヨーロッパでも活動、パリでのクラブ経営、英仏アーティストの楽曲も手掛ける。また日本人として初めて韓国映画の音楽監督もつとめた。
近年の代表作はMISIA、平井堅、CHEMISTRY、エリーシャ・ラヴァーン、SMAP、「新世紀エヴァンゲリオン」「MUSA」「CASSHERN」など。 自身のアーティスト活動も”SHIRO'S SONGBOOK”シリーズとして継続中、最新CDが2005年8月avexより発売される。
R&B専門誌への長期連載、USENサイトへのコラム、ブログなどの執筆活動も盛ん。現在ロンドン、パリ、東京の3ヶ所に在住。
USENのCS衛星放送SOUND PLANETにて鷺巣詩郎選曲による音楽プログラム『SHIRO'S SONGBOOK』(BF-53チャンネル)が 絶賛放送中! こちらもお聴き逃しなく!





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