破竹の快進撃を続ける新世代メタル・バンド! 今もっとも勢いがあり、まさに破竹の快進撃状態真っ只中にある新世代メタル・バンドのひとつが、このブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン(以下BFMV)だ。そのBFMVがアメリカではなく、イギリスから出てきた、バンドというのも、非常に意義深い。
BFMVは日本でのデビュー盤となった、2005年7月発売の6曲入りEP『BULLET FOR MY VALENTINE』、初フル・アルバム『THE POISON』(2005年)と作品を続け、その間や後に計3度の来日公演も行うことでキャリアを重ね、期待度、注目度、支持率を高め、一気に頭角を現す、という理想的な上昇経緯を描き、急激にステップ・アップしたバンドだ。『THE POISON』発売以降はその人気は本国やヨーロッパ、そして日本だけじゃなく、大国アメリカにまで飛び火し、同作は最終的にワールドワイドで100万枚のセールスを突破した。ここ何年かの間で、ここまで大きな実績を残すことが出来た若手メタル・バンドはアヴェンジド・セヴンフォールドと、このBFMVだけだ。が、やはり成功への道程には痛みというものが伴うものだ。「成功を予期していたし、それを掴みたいと思っていた」とマシュー・“マット”・タック(vo,g)は以前言い切ったけど、突然訪れた大きな成功というものは重圧となり、さらに過酷なツアー・スケジュールも加わり、マットは喉を痛め、しばらく歌えない状態に陥ってしまう。それが原因で通算3度目の来日公演は公演日程が延期され(後に実現)、通算2枚目のフル・アルバム『SCREAM AIM FIRE』も発売延期を繰り返した。そうした経緯を経て、ある種難産だったと言える、この『SCREAM AIM FIRE』が発売されたのは、つい先月のことだった。その途端、同作が世界中のチャートを勢いよく滑走したことは言うまでもない。
『THE POISON』と比較すると、この『SCREAM AIM FIRE』でBFMVが大きく成長、進化し、音楽的な面も含めて著しくスケール・アップしたことが明確に見て取れる。“BFMVらしさ”はまったくブレていない。だけど初めてメジャー・キー展開の楽曲に挑戦したり、音像をよりスラッシーにしたり、と率先して新境地を切り開くなどして、音楽的領域も一回り、二回り押し広げていることも、この『SCREAM AIM FIRE』の特筆すべき点だ。BFMVは5月に4度目の来日公演を行う。今もっとも作品を聴き、ライヴも体感してほしい新世代メタル・バンドのひとつだ。 |