ハードコア/メタルがダンス・ミュージックの中で炸裂!サマソニ07で再来日! 完璧なる異端児なのか、それとも出現するべくして出現した、新世代によるある種の正統派なのか。それが、今春『Take To The Skies』で待望のアルバム・デビューを飾った、このエンター・シカリだ。ハードコアやメタル特有の炸裂感、疾走感、圧倒感などの遺伝子と、クラブ/ダンス・ミュージックならではの大仰感、高揚感などのDNAをかけ合わせ、わかりやすく、キャッチーなメロディ、ハーモニーも大量投入した、これまでにありそうで実はなかったスタイルのサウンドを信条とする。このサウンドがウケにウケ、さらに話題性もあり、彼らは今年上半期のもっともCDを売り上げた新人バンドとなった。
イギリスはロンドン郊外のセント・オールバンス出身で、結成は2003年。ラフトン・レイノルズ(vo,electronics)、ローリー・クリュウロウ(g)、クリス・バッテン(b,vo)、ロブ・ロルフ(ds)という4人組で、平均年齢20.5歳(今年の2月時点)なる若さだ。彼らの世代、つまりヤンジェネ特有のテイストだろう、彼らには音楽ジャンルの縦割り行政的発想は皆無だ。むしろ「この音楽と、この音楽を混ぜてみたら面白いものになるかも」といったようなヤンジェネ感覚や、遊び心に満ちあふれていて、ある種このサウンドはごくごく自然に発生したものと言えよう。ラフトンは自らのサウンドについてこう言う。「プロディジーがロックから影響されたクラブ/ダンス・ミュージック・バンドなら、僕達はクラブ/ダンス・ミュージックから洗礼を受けたロック・バンドだよ」と。クラブ/ダンス・ミュージック風の雰囲気のなかでハードコアとメタルを目いっぱい炸裂させ、カオスをそこら中に撒き散らすライヴが評判に評判を呼び、2006年発売のEP『MOTHERSHIP』と『SORRY YOU’RE NOT A WINNER/OK TIME FOR PLAN B』(ともに日本盤未発売)が瞬く間にソールドアウトになり、一気に本国で注目度と評価が高まった。『Take To The Skies』発売は、まさにその気運が高まったときに実現した。今年2月にショウケース的初来日公演を東京のみで敢行、集ったコア・ファンで大盛り上がりし、場内は常にクラブ/ダンス・ミュージック風ハピネスと、ハードコアやメタルのダイナミズムが充満していた。そんな彼らが、サマソニ07参戦で再来日する。今月25日に5曲入りEP『リキッド・ライヴス』で日本正式デビューするハドーケン!とともにぜひ観て、体感してほしいバンドだ。
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