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ロック界には“伝説の〜”という冠がつくバンド/アーティストが数多くいる。見方や捉え方、そして想いなどは人それぞれだから本来はあーだこーだ言うのはナンセンスなのだけれど、それでもなかには“伝説の〜”という冠がつくことに“?”となる場合もある。単純に長く活動しているだけで“伝説の〜”という冠をつけるのはどうかと思うし、何度も来日してライヴを演り、とっくのとおに素性も全貌も明らかになっているのに、“伝説の〜”もないだろうに、という具合だ。自分にも当然“伝説の〜”という冠をつけるバンド/アーティストはいくつかいるけれど、なかでも「これぞ正真正銘の伝説のバンド/アーティストだ!!」と断言できるのが、このホークウィンドだ。彼らは音楽シーンとヒッピー文化に絶対な影響を与え、名作の誉れ高い作品も数多く残してきているものの、長らく日本での評価は不当のままで、それが原因となってこれまでに一度も日本の地を踏むことが出来てないという、まさに“不遇の存在”だからだ。
実は’84年にロンドンで彼らのライブを観たことがある。絶頂期はすでに過ぎていたけれど、そんなことはまったくもって関係なく、彼らのライヴを観ることが出来た、しかも地元ロンドンでという“事実”がデカく、それに少なからず興奮したことを今も覚えている。ライブはエラく長尺で結構な体力を必要としたし、始終会場内が煙で覆われていて、ときにメンバーの姿も見えなくなるぐらいのあまりに特殊な環境でのものだった(笑)。今となってはいい思い出だ。
活動歴は尋常じゃないくらい長く、企画盤なども含めるととてつもなく多作バンドで、メンバー・チェンジもパンパなく多いバンドだけれど、ホークウィンドと言えば、やはり初期(70年代初頭期)だ。縦横無尽にサイケデリックで、わけわかんない展開や音使いがまるで湯水のようにあふれ出てくるなど、完全なるトリップ音楽だった。それに戸惑い、翻弄されつつも結局は引き込まれ、虜にされてしまうというプロセス、結果が快感となった。そういったことがリアルに感じられるのが、初期の名作の1枚と言われ、トビまくっているプレイ、サウンドのオンパレードのライブ盤『Space Ritual』(日本盤未発売)だ。90年代に入り、レイヴ・ミュージックをフィルターに“ホークウィンド再考論”が高まり、’90年発売の『Space Bandits』が注目されたけど、ま、それはさて置き、聴くなら絶対に初期の作品群だ。
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