誰もが知ってるヒット曲を連発!
妖艶なデビー・ハリー率いるブロンディ。
頭角を現した時期が偶然ニューヨーク・ドールズやトーキング・ヘッズらと同じ頃だったことや、デビュー当時のビジュアルがそれっぽかったこともあり、パンク・ロック・バンドの印象を持たれがちだけれど、実はこのブロンディ、良質のポップ・バンド以外の何者でもない。それを物語るように、しっかり認識している人は限られているものの、ヒット曲や馴染みの曲が実に多い。「Heart Of Glass」「The Tide Is High(邦題:夢見るNo.1)」「Hanging On The Phone」「Dreamin’」「Call Me」「Rapture」などが、そうだ。
結成は’75年。美容師やウェイトレスなどを仕事にしつつ、平行してバンド活動もやっていた紅一点デビー・ハリー(vo)と、クリス・スタイン(g)が出会い前身バンドを結成。その後オーディションでクレム・パーク(ds)、ジミー・デストリ(key)らを迎えることでブロンディとしての活動を開始した。活動拠点はニューヨークで、当時ニューヨーク・パンク・ロック旋風のまさに“聖地”だった有名クラブ、CBGB’sなどに頻繁に出演し、ラモーンズらと共演することで名を知られていき、’76年にPrivate Stock Recordsと契約、同年『Blondie』でアルバム・デビューを飾った。この直後に初来日公演も行っている。
彼らがヒット曲をカッ飛ばし、注目も人気も集め、世界的スターダムへとのし上がって行くのは翌’77年にChrysalis Recordsに移籍し、2枚目の『Plastic Letters』を発売した以降のことだ。その後『Parallel Lines』(‘78年)、『Eat To The Beat』(‘79年)、『Autoamerican』(‘80年)とコンスタントに作品を発売した。が、しかし’82年に『The Hunter』(‘82年)を発売した後に突如解散してしまった。予定されていた再来日公演も、これが原因で実現しなかった。その後しばらくしてデビーは以前から平行してやっていた女優業やソロ・シンガーとしての活動に専念するも、’98年にブロンディを再結成し、現在までに『The Curse Of Blondie』など2枚の作品を出している。今年7月1日でデビー、なんと62歳になる。
妖艶かつ、エモーショナルになるときはとことんエモーショナルになるデビーのヴォーカルと、スウィートで魅惑的なメロディ、楽曲がなんと言っても、このブロンディの売り、魅力だ。一度聴いただけで耳に残る印象的な響きが、まるで打ち出の小槌のごとくあふれ出てくる。ベスト盤などを聴いてもらうと、それを実感してもらえると思う。 |