元ゼブラヘッドのフロントマン、ジャスティンが帰ってきた! イギリス/ヨーロッパよりも、本国アメリカよりも、ここ日本で高い人気と評価を得ることでつとに有名なゼブラヘッド。そこでメロディック・ボーカルとギターを兼任していたフロントマン、ジャスティン・マウリエロが突然脱退したのは、2004年11月のことだった。それからだいぶ経ってゼブラヘッドは新任マッティ(vo,g)を招いて態勢を立て直し、新作『ブロードキャスト・トゥ・ザ・ワールド』(2006年)を発売、PUNKSPRING 06に来日出演するなどして大旋風を巻き起こしたことは今も記憶に新しい。
一方のジャスティンはゼブラヘッド脱退前から平行して活動していた自己のリーダー・バンド、アイ・ヘイト・ケイトに専念、本腰を入れつつ時間をかけて地道に活動しながら曲作りやサウンド固めを行い、その傍らで単発のライブを繰り返していった。そして7曲入りのデモEP『ACT ONE』(日本盤未発売)を制作。ライブ会場や、一部のサイトを介して販売するという限定流通の方法をあえて取った。そうした動きは、ジャスティンがアイ・ヘイト・ケイトのファン・ベースを段階と順序をきちんと踏んで、徐々にしかし着実に築き上げているように見えた。ジャスティンを軸にマイク・ランド(ds)以外の顔ぶれはわりと流動的で、落ち着いたのはごく最近のことだ。今その2人とともにジェレミー・バーグホルスト(g)、スコット・ハイドン(b)がラインナップに顔を並べている。日本先行デビュー盤となった、この『Embrace The Curse』もその4人でレコーディングされている。
ゼブラヘッド時代は底抜けに明るく、キャッチーでアメリカ西海岸ヴァイブをブリッブリに放ってたけど、そのイメージはこのアイ・ヘイト・ケイトのサウンドからは感じられない。キャッチーで明るい部分はあるけどその質が異なり、UK色すら感じさせ、曲やパートによってはややダークだったりする。一点の影がメロディ、楽曲、サウンドにあるとでも言うべきか。どのメロディ、楽曲の印象度も高いなどジャスティンの曲作り能力は相変わらず◎だけど、さらに突出してるのがジャスティンの声色だ。一発聴いただけですぐにジャスティンの声だとわかるところはさすがで、ボーカリストとして最大&最強の強みとなる。6月には早くも初来日する。自分もまだ彼らのライブは観たことがないので、今からとても楽しみだ。このデビュー作を聴いて気に入ったら、ぜひライブ観戦も忘れずに。 |