画期的かつ斬新なミクスチャー!“遊び心”満載の大ヒット作!! 第49回グラミー賞のどの部門も受賞できなかったのは残念だけど、このパニック!アット・ザ・ディスコ(以下PATD)のデビュー作『A Fever You Can’t Sweat Out』(邦題:『フィーバーは止まらない』)は本国アメリカで2006年にもっとも売れたロック・アルバムの1枚であると同時に、それに相応しいすばらしい内容も誇る。メイン・ソングライターのライアン・ロス(g,vo,key)はこの作品について「出来に納得していない」と言うなど若いながらも“完全主義者ぶり”を覗かせるけれど、とんでもない、さまざまなタイプの音楽が画期的かつ斬新な混ざり具合を見せ、絶対に“遊び心”も忘れないというユニークかつ面白い作風だ。まさに必聴作だ。
PATDはネバダ州ラスベガス出身の4人組(最近のツアーではチェロ奏者とキーボード奏者という2人のサポーティング・メンバーがステージに上がる)。ブレンドン・ウーリー(vo,key,g)、先のライアン、スペンサー・スミス(ds)が創設時からのメンバーで、昨春ベースがオリジナルのブレント・ウィルソンより現任のジョン・ウォーカー(元THE ACADEMY IS…の映像スタッフ)に交代した。結成は2003年で、その後ただいま新作『Infinity On High』がバカ売れしているフォール・アウト・ボーイのピート・ウェンツ(b,vo)に見初められ、そのピートと、パンク・ロック寄りのインディー・レーベルとして名高いFueled By Ramenが共同経営するDecaydanceと契約、2005年初秋にこの『A Fever You Can’t Sweat Out』でデビュー、昨春にはPUNKSPRING 06参戦で初来日もした。PATDが本格的にヒット街道を驀進し始めたのはその後のことで、「I Write Sins Not Tragedies」「Lying Is The Most Fun A Girl Can Have Without Taking Her Clothes Off」などのスマッシュ・ヒットが後押しとなり、この『A Fever You Can’t Sweat Out』は100万枚以上売れるミリオン・セラーとなった。日本でもこの1月に本格的に日本盤発売され、好セールスをマークしている。
アメリカン・ロックにニューウェーブにパンク・ロック、そしてクラシック音楽、ミュージカル、クラブ・ミュージックなどを「この音楽とこの音楽を混ぜ合わせたら、こんなにカッコいいものが出来ちゃった!!」みたいな“遊び心”を持って混合させた、まったく新しいタイプの音楽は、必ずや聴く者を極上のハピネスで包み込んでくれるものだ。 |