夏フェス参戦!キャリア40年を超える大御所、サンタナのライブ盤! “UDO MUSIC FESTIVAL”参戦で、今では恒例となりつつある来日を果たすベテラン・バンド、サンタナ。バンド・キャリアはすでに40年弱を数え、その間に残してきたバンド名義の作品に限っても20枚を超すという、まさに大御所だ。’99年発売の『Supernatural』や、1stシングル曲「Smooth」が、2000年の第42回グラミー賞にて8部門を受賞するという快挙を成しとげたこともあり、近年は高年層だけじゃなく、若年層にもその名や音楽が広がり、浸透してきている。その長いキャリアに裏打ちされた安定感と刺激に満ちたライヴ・パフォーマンスといい、そのラテン音楽なサウンド・テイストといい、夏フェスには打ってつけなアーティストだ。
夏フェス参戦ということで、今回はライヴ盤を紹介する。サンタナのライヴ盤といえば、’74年発売の『Lotus』(邦題:『ロータスの伝説』、’77年発売の半ライヴ録音&半スタジオ録音作『Moonflower』(邦題:『ムーン・フラワー』)が真っ先に挙がるけど、時代的に今現在に近いものを、ということで、’93年発売の『Sacred Fire:Santana Live In South America』を取り上げた。この前のスタジオ録音作『Milagro』(‘92年)のレコーディング・メンバーで行われた南米ツアーの模様が収められている。ライヴ特有の緊張感、炸裂感、壮絶感、臨場感などに関しては圧倒的に先の『Lotus』が勝るわけで、流れ、覆う空気は最初から最後まで緩く、温い。それは円熟味を増していることの裏返しとも言え、カルロス・サンタナによるソロ・プレイは確かに人間的温もり、優しさなどを失うことなく、よく歌い、泣き、ときにディープな雰囲気すら漂わせるもので、聴く者の心を打つ。「Black Magic Woman〜Gypsy Queen」「Oye Como Va」「Samba Pa Ti」「Europa」「Toussaint L’ overture」「Soul Sacrifice」などといった定番チューンはもちろんのこと、「Vive La Vida(Life Is For Living)」「Make Somebody Happy」なる『Milagro』収録曲も披露され、そしてその間にはローリング・ストーンズの「Paint It Black」や、ドアーズの「Light My Fire」の一節をメドレー形式内に散りばめるというある種想定外的な幅広い選曲も面白い。来日前に一度は聴いておきたいライヴ盤ではある。 |