
中には「オイ、冗談だろ!?」と思う人もいるだろうけど、自分の洋楽の出発点はクラシック音楽と、60’s&70’sポップス&ロックにある。クラシック音楽を聴いていたのは…もとい、聴かせられていたのは幼稚園時代。だけど幼稚園児の頃から既に“ガキ大将”としての地位を見事に確立、パワー&エネルギーを持て余していたゆえ、清廉なるクラシック音楽で満足なんかするわけがない。でだ、当時一大ブームとなり、日本中を席巻していたGS(グループサウンズ)をきっかけとして、ポップス&ロックに熱中、むさぼるように聴くようになった。その方向に導いてくれたのは、実は母親だった。それ以降、毎週日曜日の午前中にAMラジオでやっていた全米トップ40とかのチャート番組を聴き、お気に入りの曲を見付けては、レコードを買って貰っていた、という本格的な音楽生活が始まった。
このママス&パパスもそんな幼少時代に出会い、気に入ったグループの一つだった。今から40年も前のことだけど、最大級のヒット曲「California Dreamin‘ 」を持ち、一世を風靡した男×2人+女×2人の4人組だった。「California Dreamin‘ 」は60〜70年代のアメリカン・ポップス史上に燦然と輝く名曲であると同時に、反戦歌、反社会的ソングとしても親しまれた。ベトナム戦争を題材とした映画には必ず劇中歌として使われているほど。また、その後数多のアーティストによってカバーされていることもよく知られている。日本のパンク・ロック・バンド、Hi-Standardも、そのうちの一つだ。さらにTVドラマ『夢のカリフォルニア』でイメージ・テーマ・ソングとしても使われたこともあった。
70年代中盤を機にウェストコースト・サウンドという言葉が生まれ、その名の下に紹介される音楽が人気を博すようになる。アメリカ西海岸をイメージさせるような、ゆったりとしてて透明感もあるメロディ、サウンドを大方指すのだけど、その“走り”がこのママス&パパスだという認識が当時あった。だけど、彼らは実は東海岸のニューヨーク出身だ。にも関わらず、綺麗に、かつ清々しくハモられる男女4声によるコーラス・ハーモニー、一度聴いたら忘れられないくらい印象度の高いメロディに楽曲、音楽全体から間断なく放たれて来る抜け切った爽快感と、まるでウェストコースト・サウンズと聴きまがうような特性を持ち、それを最強の魅力として、聴く者を酔わせていた。心地よく和ませてくれる、極上のポップス・グループだった。 |