総合TOP > リコメンドインデックス > 音楽と人 POWER PUSH!! > 07/08/08 GO!GO!7188
GO!GO!7188にはこれまで幾多のターニング・ポイントとなるトピックや作品があった。例えば「こいのうた」は彼らの認知を一気に高めたGO!GO!の代表曲だし、武道館公演もバンドの集大成として刻まれた。アッコとユウ、それぞれによるソロ活動などもその後のGO!GO!に大きな変化をもたらし、最近では今年3月に敢行された初の海外ツアーがバンドに大きな刺激を与えている。がしかし、昨年10月にリリースされた5枚目のアルバム『パレード』こそ、GO!GO!7188にとって最も大きなターニング・ポイントとなる作品である。 2000年6月にデビュー以来、バンドは強固な連帯感によって活動を続けてきたように見えるのだが、実は3人の関係性にはどこか溝というかお互いが持っている心の闇みたいなものをさらけ出すことができない距離感が常にあった。ふだんの3人は人付き合いが上手で社交的ではある。が、同時にどこか容易く他人を受け入れることが出来ないコンプレックスのようなものを抱えていた。しかし、その距離感によって生まれるバンド内の緊張感が、GO!GO!7188を3ピースならではの高いテンションと熱を持ったロック・バンドとしての地位を導くこととなった。そんなヒリヒリとしたテンションが最も如実に現れたのは、3枚目のアルバム『鬣』だろう。 しかし、そんな緊張感をキープしたままバンドを続けていくことは難しいものだ。抱えている闇を解放してやること。閉じていた窓を開け放つこと。それがGO!GO!7188にとって大きな課題であることは明白だったのだが、その転機をこの作品で迎えることになったのだ。 まず、本作を作るにあたり彼らは3人の外部プロデューサーを迎え入れた。バンドを一軒の家に喩えるなら、それまで閉じていたドアや窓をすべて開け放ち、外からの風を積極的に取り入れることを本作のテーマに置いたのだ。ユウいわく、自信が持てないままのかつての自分だったらプロデューサーとの共同作業など到底不可能だったという。このアルバム発売直前に結婚したことをホームページ上で報告したアッコは、生涯の伴侶との出会いが自身に解放感をもたらし、その気持ちをバンド内で共有することが出来た結果がこのアルバムだったという。要は、これまで3人の間にあった溝が、この作品を作る過程で埋められたというわけだ。 だからこの作品は彼らが本来持っている快活で爽やかなポップネスに溢れている。シングルとなった「近距離恋愛」に代表される、軽やかなメロディと迷いのないビート。確かな繋がりをようやく手にした3人は、このアルバムをゼロ地点としてどこにでも自由に楽しく音楽を鳴らしていくのだろう。 樋口靖幸
最も大きなターニング・ポイント作
GO!GO!7188にはこれまで幾多のターニング・ポイントとなるトピックや作品があった。例えば「こいのうた」は彼らの認知を一気に高めたGO!GO!の代表曲だし、武道館公演もバンドの集大成として刻まれた。アッコとユウ、それぞれによるソロ活動などもその後のGO!GO!に大きな変化をもたらし、最近では今年3月に敢行された初の海外ツアーがバンドに大きな刺激を与えている。がしかし、昨年10月にリリースされた5枚目のアルバム『パレード』こそ、GO!GO!7188にとって最も大きなターニング・ポイントとなる作品である。
2000年6月にデビュー以来、バンドは強固な連帯感によって活動を続けてきたように見えるのだが、実は3人の関係性にはどこか溝というかお互いが持っている心の闇みたいなものをさらけ出すことができない距離感が常にあった。ふだんの3人は人付き合いが上手で社交的ではある。が、同時にどこか容易く他人を受け入れることが出来ないコンプレックスのようなものを抱えていた。しかし、その距離感によって生まれるバンド内の緊張感が、GO!GO!7188を3ピースならではの高いテンションと熱を持ったロック・バンドとしての地位を導くこととなった。そんなヒリヒリとしたテンションが最も如実に現れたのは、3枚目のアルバム『鬣』だろう。
しかし、そんな緊張感をキープしたままバンドを続けていくことは難しいものだ。抱えている闇を解放してやること。閉じていた窓を開け放つこと。それがGO!GO!7188にとって大きな課題であることは明白だったのだが、その転機をこの作品で迎えることになったのだ。
まず、本作を作るにあたり彼らは3人の外部プロデューサーを迎え入れた。バンドを一軒の家に喩えるなら、それまで閉じていたドアや窓をすべて開け放ち、外からの風を積極的に取り入れることを本作のテーマに置いたのだ。ユウいわく、自信が持てないままのかつての自分だったらプロデューサーとの共同作業など到底不可能だったという。このアルバム発売直前に結婚したことをホームページ上で報告したアッコは、生涯の伴侶との出会いが自身に解放感をもたらし、その気持ちをバンド内で共有することが出来た結果がこのアルバムだったという。要は、これまで3人の間にあった溝が、この作品を作る過程で埋められたというわけだ。
だからこの作品は彼らが本来持っている快活で爽やかなポップネスに溢れている。シングルとなった「近距離恋愛」に代表される、軽やかなメロディと迷いのないビート。確かな繋がりをようやく手にした3人は、このアルバムをゼロ地点としてどこにでも自由に楽しく音楽を鳴らしていくのだろう。
樋口靖幸