総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 音楽と人 POWER PUSH!! > 06/09/27 nil
nilは3ピースのギター・バンドだ。バンド名の意味は<皆無、アブソリュート ゼロ>。 もともとこのバンドは、高野哲のソロ・ワークとして活動が始まった。一時、彼が違うバンドに参加したため活動を休止したが、2002年にオリジナル・メンバーで活動を再開。現在のバンドの礎はそこから始まる。 その後、彼らはインディーズではあるが、幅広い活動を展開する。リキッドルームebisuのワンマンを成功に収め、その期待感は増していった。しかし2005年4月、セカンド・アルバム『エクスカリバー』完成直後、オリジナル・メンバーのリズム隊が脱退。この1年は苦悩の日々が続く。思いを振り払うように新メンバーを加入させる。そこに現ベーシストの小林勝が居た。右腕を得て、全国ツアーを完遂。初期衝動をむき出しにした『スケルツオ」と、高野のパーソナルな心象風景を描いた『アガペー』という、2枚のミニ・アルバムが完成し、ようやくバンドも安定したかと思いきや、再びドラムが脱退。この不安定な状態での活動は大きな危機だったが、バンドに対する意識の高い小林がそれを支え、サポートドラマーとして参加した風間弘行が正式加入。現在のメンバーが揃う。 もともと高野のメロディ・センスは非常に高い。エッジの立った3ピースのサウンドがそこに乗ると、勢いのある楽曲が走り、逆にメロディアスなベクトルに向くと、せつなさが前面に出た、泣きの部分が強調される。この両輪がnilというバンドの魅力であり、強みだ。そしてそういうキャラクターを持つ高野は、バンドを引っ張りつつも、後ろでどっしり見守ってくれるような、そんなタイプのメンバーが適している。そういう意味では、現在の小林と風間は、過去振り返っても、いちばんベストなメンバーである。 どの曲もが当てはまる訳ではないが、彼らの曲は、強さと優しさをくれる。ちょっと肩を落としているときに、その気持ちをグッとあげてくれる。それは高野という男が、そういう経験を数多くしてきて、そのたびに助けられ、救われ、そこで感じた思いや気持ちが投影されているからだ。 誰よりも優しい歌がそこにある。nilはただの3ピースじゃない。人の体温を強く感じさせるロックバンドだ。
それは高野哲という男が、助けられ、救われ、そこで感じた思いや気持ちが、楽曲に投影されているからだ
nilは3ピースのギター・バンドだ。バンド名の意味は<皆無、アブソリュート ゼロ>。 もともとこのバンドは、高野哲のソロ・ワークとして活動が始まった。一時、彼が違うバンドに参加したため活動を休止したが、2002年にオリジナル・メンバーで活動を再開。現在のバンドの礎はそこから始まる。
その後、彼らはインディーズではあるが、幅広い活動を展開する。リキッドルームebisuのワンマンを成功に収め、その期待感は増していった。しかし2005年4月、セカンド・アルバム『エクスカリバー』完成直後、オリジナル・メンバーのリズム隊が脱退。この1年は苦悩の日々が続く。思いを振り払うように新メンバーを加入させる。そこに現ベーシストの小林勝が居た。右腕を得て、全国ツアーを完遂。初期衝動をむき出しにした『スケルツオ」と、高野のパーソナルな心象風景を描いた『アガペー』という、2枚のミニ・アルバムが完成し、ようやくバンドも安定したかと思いきや、再びドラムが脱退。この不安定な状態での活動は大きな危機だったが、バンドに対する意識の高い小林がそれを支え、サポートドラマーとして参加した風間弘行が正式加入。現在のメンバーが揃う。
もともと高野のメロディ・センスは非常に高い。エッジの立った3ピースのサウンドがそこに乗ると、勢いのある楽曲が走り、逆にメロディアスなベクトルに向くと、せつなさが前面に出た、泣きの部分が強調される。この両輪がnilというバンドの魅力であり、強みだ。そしてそういうキャラクターを持つ高野は、バンドを引っ張りつつも、後ろでどっしり見守ってくれるような、そんなタイプのメンバーが適している。そういう意味では、現在の小林と風間は、過去振り返っても、いちばんベストなメンバーである。
どの曲もが当てはまる訳ではないが、彼らの曲は、強さと優しさをくれる。ちょっと肩を落としているときに、その気持ちをグッとあげてくれる。それは高野という男が、そういう経験を数多くしてきて、そのたびに助けられ、救われ、そこで感じた思いや気持ちが投影されているからだ。
誰よりも優しい歌がそこにある。nilはただの3ピースじゃない。人の体温を強く感じさせるロックバンドだ。