なんとも人を食ったようなバンド名だ。結成当初、メンバーの一人が実家に電話したとき「聞いたで。あかんで、あの名前」「はよ変えや。お父さんも心配しとるんやで」と言われたそうだが、さもありなん。外国人には紹介したくないバンド名、トップ3に入るな、間違いなく。 SONS OF ALL PUSSYS。通称S.O.A.P.は、L’Arc〜en〜CielのKen(ヴォーカル&ギター)、ドイツ人とのハーフでモデルとしても活躍していたEin(ベース)、元L’Arc〜en〜Ciel、ZIGZOのSakura(ドラム)により結成された。Einはほとんどベースを握ったことがないくらいの、いわば素人。なぜ百戦錬磨のKenがここで、彼と一緒に音を鳴らそうと思ったのか。その気持ちにすべては集約されると言っても過言ではない。
その気持ちを、もう一度取り戻したかったのだ
なんとも人を食ったようなバンド名だ。結成当初、メンバーの一人が実家に電話したとき「聞いたで。あかんで、あの名前」「はよ変えや。お父さんも心配しとるんやで」と言われたそうだが、さもありなん。外国人には紹介したくないバンド名、トップ3に入るな、間違いなく。
SONS OF ALL PUSSYS。通称S.O.A.P.は、L’Arc〜en〜CielのKen(ヴォーカル&ギター)、ドイツ人とのハーフでモデルとしても活躍していたEin(ベース)、元L’Arc〜en〜Ciel、ZIGZOのSakura(ドラム)により結成された。Einはほとんどベースを握ったことがないくらいの、いわば素人。なぜ百戦錬磨のKenがここで、彼と一緒に音を鳴らそうと思ったのか。その気持ちにすべては集約されると言っても過言ではない。
バンドをやったことが少しでもある者なら、その気持ちはわかるだろう。1から始めて、どんな音を出すのか確かめ合って、触発しあって音を形にしていく喜び。そしてそれだけじゃなく、一緒にいるだけでワクワクするような、楽しくてしょうがない、あの感覚。
彼はその気持ちを、もう一度取り戻したかったのだ。
バンドは続けていくと、いろんなものをしょいこんでしまう。イメージやら、バランスとか、音楽やバンドだけじゃない、いろいろなものを。もっと自由に、好きなことやれればいいのに。彼はそれを形にしたかったのだ。過去にリリースされた『GRACE』『gimme A guitar』『high!』という3枚のアルバム(ミニ)。すべてが5曲入りで、ラストのそれぞれ「S.O.A.P. YEAH! YEAH! YEAH!」「GO!GO! S.O.A.P.」「S.O.A.P.100%」といった楽曲は、作品というよりも一発ノリの笑える芸に近い(試聴でほぼ全曲聴けてしまうのだ、わははは)。ライヴを武道館でやれば、客全員と王様ゲーム(笑)。面白いことがやりたい、のではなく、音楽を苦痛なものにしたくない。その気持ちの表れが、こういう曲やステージに出てきた。同時にギターを弾くのが好きだから、当然そういう楽曲も多い。気持ちよくやりたい、ただそれだけに突き動かされてるのがこのバンドなのだ。
いちばん最近のリリースが約2年前。それぞれの活動の充実は、S.O.A.P.としての動きを鈍くさせている。SakuraはLion Headsというバンドの結成にギターとして参加し、Kenはソロ名義で3曲入りの音源を発表する。Einは相変わらず謎のまま。彼らがS.O.A.P.としての姿を見せるのは、年末の日本武道館における恒例のイベントのみ、という状態であるが、彼らの活動はそういう形でいいのかもしれない。ああ、面白楽しく音楽やりたいなあ、という気持ちになったときに思い出す大切なもの、そんな存在で。