総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 音楽と人 POWER PUSH!! > 06/06/14 ROSSO
とにかくラストの「発光」が素晴らしい。しん、と静まり返った世界に、音がひとつひとつこぼれおちる。緊張感の中で、それはゆっくりとひとつになっていく。バラバラだった光がひとつになり、あてもない暗闇を貫く。壮大だが、そこには4人しかいない。圧倒的な孤独だけが見ることのできる光だ。10分45秒の生々しいストーリー。4人はそこに何を見たのか。 ROSSOは2001年末、チバユウスケと照井利幸を中心に活動を始めた。当時はドラムにMASATO(ASSFORT)を迎え、スタジオでのセッションを繰り返しながら、アルバム『BIRD』を完成させる。まだチバはミッシェル・ガン・エレファントを続けていたので、その活動は期間限定的なものとなるが、何らかの手ごたえをそこで得たのは確かだ。そして2003年。照井によるソロ・プロジェクト<RAVEN>のスタート、ミッシェル・ガン・エレファントの解散、そういった状況が重なり、2人はセッションを開始する。RAVENの初回盤に収められた「STAR CARPET RIDE」が生まれ、ROSSOとしての活動を再開。いくつかのセッションの中でイマイアキノブと佐藤稔の2人と出会い、バンドとしての形を手に入れる。こういう状況を反芻してみると、もともと、チバと照井によるプロジェクト、なのは確かだ。セッションによって生み出す、ヒリヒリした緊張感にあふれたサウンド。刺激するパートナーを得て、音楽的な高まりは強くなり、それを現実化することも出来た。しかしそこに、他者の気持ちを許すような隙や優しさはなかったように思う。聴くものにも緊張感を要求するかのような世界だ。瞬間瞬間にカタルシスを得ることはあっただろう。昨年のライヴ・ツアーでも、4人の満足そうな姿を僕は何度も見ている。しかし当然、そうでない日ももちろんあるわけだ。セッション、というスタイルで緊張感を高めてきたバンドに、ロックバンド的な<続いていくことへの希望>を持つことは必要なかったのかもしれない。長い沈黙の日々が続き、突然届けられた『Emissions』。4曲入りで30分を越えるこの作品は、ROSSOの<SECOND FINAL>と謳われた。第2期ROSSOの集大成。緊張感の中で模索する4つの魂が、悲しみと希望と切なさをたたえて鳴っている。チバとイマイはすでに、THE BIRTHDAYというバンドを始動させた。ここにあるのは鎮魂歌。終わった夏を見つめながら思いを巡らす、区切りとも言うべきレクイエムなのだ。そういえば、沈黙の日々の中で生まれたイマイとのユニット<MIDNIGHT BANKROBBERS>。そのアルバムに収録された「ルルといた夏の日」で、チバは図らずもこんなふうに吐露していた。僕ら、夢を見てた
圧倒的な緊張感の中で4人が見つけた暗闇の中の光。『Emissions』
とにかくラストの「発光」が素晴らしい。しん、と静まり返った世界に、音がひとつひとつこぼれおちる。緊張感の中で、それはゆっくりとひとつになっていく。バラバラだった光がひとつになり、あてもない暗闇を貫く。壮大だが、そこには4人しかいない。圧倒的な孤独だけが見ることのできる光だ。
10分45秒の生々しいストーリー。4人はそこに何を見たのか。
ROSSOは2001年末、チバユウスケと照井利幸を中心に活動を始めた。当時はドラムにMASATO(ASSFORT)を迎え、スタジオでのセッションを繰り返しながら、アルバム『BIRD』を完成させる。まだチバはミッシェル・ガン・エレファントを続けていたので、その活動は期間限定的なものとなるが、何らかの手ごたえをそこで得たのは確かだ。
そして2003年。照井によるソロ・プロジェクト<RAVEN>のスタート、ミッシェル・ガン・エレファントの解散、そういった状況が重なり、2人はセッションを開始する。RAVENの初回盤に収められた「STAR CARPET RIDE」が生まれ、ROSSOとしての活動を再開。いくつかのセッションの中でイマイアキノブと佐藤稔の2人と出会い、バンドとしての形を手に入れる。
こういう状況を反芻してみると、もともと、チバと照井によるプロジェクト、なのは確かだ。セッションによって生み出す、ヒリヒリした緊張感にあふれたサウンド。刺激するパートナーを得て、音楽的な高まりは強くなり、それを現実化することも出来た。しかしそこに、他者の気持ちを許すような隙や優しさはなかったように思う。聴くものにも緊張感を要求するかのような世界だ。瞬間瞬間にカタルシスを得ることはあっただろう。昨年のライヴ・ツアーでも、4人の満足そうな姿を僕は何度も見ている。しかし当然、そうでない日ももちろんあるわけだ。セッション、というスタイルで緊張感を高めてきたバンドに、ロックバンド的な<続いていくことへの希望>を持つことは必要なかったのかもしれない。
長い沈黙の日々が続き、突然届けられた『Emissions』。4曲入りで30分を越えるこの作品は、ROSSOの<SECOND FINAL>と謳われた。第2期ROSSOの集大成。緊張感の中で模索する4つの魂が、悲しみと希望と切なさをたたえて鳴っている。チバとイマイはすでに、THE BIRTHDAYというバンドを始動させた。ここにあるのは鎮魂歌。終わった夏を見つめながら思いを巡らす、区切りとも言うべきレクイエムなのだ。
そういえば、沈黙の日々の中で生まれたイマイとのユニット<MIDNIGHT BANKROBBERS>。そのアルバムに収録された「ルルといた夏の日」で、チバは図らずもこんなふうに吐露していた。
僕ら、夢を見てた