山崎まさよし、ゆず、NANO-MUGEN FES.2005、BRAHMAN、サンボマスター、JUDE、100s、河野丈洋(GOING UNDER GROUND)、THE BACK HORN、ハヤシ(POLYSICS)×志村正彦(フジファブリック)、GRAPEVINE、スガ シカオ、平川地一丁目、キンモクセイ、アナログフィッシュ、UNDER THE COUNTER、THE PREDATORS、RIP SLYME、マーティ・フリードマン、真島昌利(ザ・ハイロウズ)×真鍋“Mr.PAN”崇(ザ・ニートビーツ)、中川 敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、日向秀和(ZAZEN BOYS、ストレイテナー)、スムルース、Leyona、TRIPELANE、ナチュラルハイ 定価 680円(税込)
先日のお盆、京都に一青窈のライヴを観に行った。
京都祇園甲部歌舞練場という、舞妓さんや芸妓さんが発表会を行ったりする、由緒正しい建物だ(都おどり、が行われる会場としても有名)。彼女はそこで、SEや衣装、照明、アナウンス、細部にまでこだわった素晴らしいステージを観せてくれたのだけれど、やはり、そこに流れていたテーマは、伝えることの大切さ、だった。
彼女が台湾の父親と、日本の母親を持つハーフであることは良く知られている。仕事の関係で台湾と日本に離れて暮らしていたのだが、父親からは手紙やレコードがよく贈られてきたという。それを通して繋がりを感じていたのだが、小学校2年生のとき、その父親が亡くなってしまう。そして高校に入って間もなく、母親までも亡くすことになる。悲しみは大きかったがそれ以上に、もっといろんなことを伝えたかったのに、という後悔の念が強く残った。その悲しみを胸の奥にしまいこんだ。「ありがとう、そして、さようなら」。その思いを伝えられなかった悔いは、死という永遠の別れが訪れる前に、生きている間に、思いをちゃんと伝えなきゃ、という強い意志に変わった。抑えてた悲しい気持ちが溢れだした。それが彼女の表現の根っこにあるのだ。
たとえば「あこるでぃおん」は<あどけない手つき、で僕の想いほどいて>と、なかなか踏み出せない自分の心を、ほどいて、と願う。<私たちは今のうち この気持ちも今のうち><儚い、はかない、翡翠のよう いつかじゃなく今がいい>とその思いがストレートに描かれたのが「翡翠」。「アリガ十々」は<ふたりがもし出会わなきゃ あたしは生まれなかったの>と、両親への感謝を歌にする。やはりファースト・アルバムの『月天心』には、その思いがあふれた歌が多い。そしてその後の作品にも、この気持ちはずっと流れている。
「望春風」という1曲。これは台湾の民謡のカバーで、嫁ぐ娘を思う母の気持ちを歌ったものだけれど、彼女はきっと、母親の思いをそこに重ねたんだと思う。歌うことを通じて、両親に対する思いを見つめようとして。。
誰もが立ち止まってしまう人生の瞬間に、きっとそばにいてくれる。今、思いを伝えなくてどうするの、と背中を押してくれる。一青窈の歌はそういう歌だ。