総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 音楽と人 POWER PUSH!! > 05/07/13 エレファントカシマシ
01. ドビッシャー男 >>試聴 02. 悲しみの果て >>試聴 03. かけだす男 >>試聴 04.孤独な旅人 >>試聴 05.おまえと突っ走る >>試聴 06.四月の風 >>試聴 07.愛の日々 >>試聴 08.うれしけりゃとんでゆけよ >>試聴 09.流されてゆこう >>試聴 10.Baby自転車 >>試聴 11.OH YEAH!(ココロに花を) >>試聴
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とことん正直であろうとするがゆえにもがく。そして正直でいられない自分もどこかで知っているから出口はない。それでももがく、その姿が音楽に映し出されている。エレファントカシマシは、そんな、ワン・アンド・オンリーのロックバンドだ。
初めて観たのは、もう15年くらい前。吉祥寺の古い、取り壊し前の映画館だった。何か足りねえと思いながら、諦めと絶望で渦巻いている世の中で、懸命にもがいていた。欠落を埋めようと、必死だった。客が立とうとすれば<座れ、バカ!>とステージから怒鳴り、<何観てんだ!>と言われた日には、じゃあどうしろと苦笑するしかなく、妙な緊張感の漂う空気の中で叫んでいたのは、誰よりも何よりも正直であれ、とした男の本当に生きている姿だった。
その後、7枚のアルバムをリリースするものの、なかなか一般には認められない不遇の時代が続き、レコードメーカー、および事務所との契約も終了。2年以上の沈黙の中で、音楽への対し方、そして売れるということへの意識(念のために書いておくと、これは阿る(おもねる:編集部・註)とか日和るとか、そういうことではない)にかられ、ひとりを見つめて生まれた傑作。これが「悲しみの果て/四月の風」であり、さらにアルバム『ココロに花を』であった。この作品で、情熱、をコントロールする術を、もしくは人に委ねることを、彼らは覚えたのだろう。音楽が、聴かれることによって成り立つものであることも、だ。そして生きることへの実直さが、ここにある楽曲たちを清々しく、力強いものにしている。愛を唄い、日常の風景を唄う。でもそれが、決してチープなものにならないのは、正直であろうとする姿勢が、現実とのヒリヒリした擦れを起こすのに、決してそれから逃げようとしないからだ。代表曲、と言っても差し支えないであろう「今宵の月のように」は余りにもロマンチックだが、しかし決して理想主義ではない。いつも彼らは自分を見つめ、生きるというヘビーな現実から決して逃げようとしない。
その後、バンドではなくほとんどのパートを自分でやってみたり(『good morning』)、またバンドに立ち戻ったり、小林武史にプロデュースを依頼したり(『ライフ』)、もがいてるのは相変わらずだ。しかしそれを隠すこともなく、圧倒的な情熱とともにさらけだす。これはロック以外の何ものでもないだろう。
先日、日比谷野外音楽堂でのライブを観に行った。雨の中、相変わらず宮本はもがき、暴れていた。生きていこうぜ、と叫んでいた。15年前と、何も変わっていなかった。嬉しかった。
とことん正直であろうとするがゆえにもがく。そして正直でいられない自分もどこかで知っているから出口はない。それでももがく、その姿が音楽に映し出されている。エレファントカシマシは、そんな、ワン・アンド・オンリーのロックバンドだ。
初めて観たのは、もう15年くらい前。吉祥寺の古い、取り壊し前の映画館だった。何か足りねえと思いながら、諦めと絶望で渦巻いている世の中で、懸命にもがいていた。欠落を埋めようと、必死だった。客が立とうとすれば<座れ、バカ!>とステージから怒鳴り、<何観てんだ!>と言われた日には、じゃあどうしろと苦笑するしかなく、妙な緊張感の漂う空気の中で叫んでいたのは、誰よりも何よりも正直であれ、とした男の本当に生きている姿だった。
その後、7枚のアルバムをリリースするものの、なかなか一般には認められない不遇の時代が続き、レコードメーカー、および事務所との契約も終了。2年以上の沈黙の中で、音楽への対し方、そして売れるということへの意識(念のために書いておくと、これは阿る(おもねる:編集部・註)とか日和るとか、そういうことではない)にかられ、ひとりを見つめて生まれた傑作。これが「悲しみの果て/四月の風」であり、さらにアルバム『ココロに花を』であった。この作品で、情熱、をコントロールする術を、もしくは人に委ねることを、彼らは覚えたのだろう。音楽が、聴かれることによって成り立つものであることも、だ。そして生きることへの実直さが、ここにある楽曲たちを清々しく、力強いものにしている。愛を唄い、日常の風景を唄う。でもそれが、決してチープなものにならないのは、正直であろうとする姿勢が、現実とのヒリヒリした擦れを起こすのに、決してそれから逃げようとしないからだ。代表曲、と言っても差し支えないであろう「今宵の月のように」は余りにもロマンチックだが、しかし決して理想主義ではない。いつも彼らは自分を見つめ、生きるというヘビーな現実から決して逃げようとしない。
その後、バンドではなくほとんどのパートを自分でやってみたり(『good morning』)、またバンドに立ち戻ったり、小林武史にプロデュースを依頼したり(『ライフ』)、もがいてるのは相変わらずだ。しかしそれを隠すこともなく、圧倒的な情熱とともにさらけだす。これはロック以外の何ものでもないだろう。
先日、日比谷野外音楽堂でのライブを観に行った。雨の中、相変わらず宮本はもがき、暴れていた。生きていこうぜ、と叫んでいた。15年前と、何も変わっていなかった。嬉しかった。