• ログイン
  • はじめての方へ
  • 会員登録
  • ヘルプ
  • サイトマップ
  • 総合
  • 邦楽
  • 洋楽
  • 動画
  • 動画カラオケTOP30
 

オトナ向けOnGen

ページTOPへ
OnGen USEN MUSIC SERVER

>>広告出稿のお問い合わせ
インフォメーション
   
OnGen内検索

バックナンバー

キャンペーン情報

フジテレビ♪ミュージック × OnGen
OnGenアフィリエイトプログラム スタート
JASRAC JASRAC許諾番号
9005801003Y
30005900580
1003Y30007
JASRAC JRC許諾番号:
X000140A02L
JRC許諾番号:
X000140A03L
エルマーク このマークは、レコード会社が提供するコンテンツを示す登録商標です
RIAJ60001008
e-License e-License
許諾番号
ID12060
ID15548
>> 過去のロゴ一覧はこちら

総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > インナミリコメン > 2008/05/28 ナット・キング・コール


インナミレコメン 印南敦史の選ぶオススメの1枚
ナット・キング・コール 『The Unforgettable Nat King Cole』
ナット・キング・コール  『The Unforgettable Nat King Cole』

TRACK LIST
 2000 Release
ダウンロード価格
アルバム¥1,500(税込)
トラック 各\150(税込)

 
 
 
  

アーティスト詳細へ
美しい声と表現力が魅力。何度聴いても聴き飽きない、珠玉の銘曲の数々。
   

春に家を建て、母との同居がはじまった。

 僕が思春期を迎えたころから、母との関係はとても微妙だった。どっちも我が強いので衝突しまくり、父も「こんなに仲の悪い親子がいるか」とこぼしていた。
 もちろん大人になってからはそんなこともなくなったが、それでも一般的に、「親との同居」というものがさまざまな問題をはらんでいるのは事実。「同居したとたんに嫁姑が衝突し」、みたいな話はいろんなところで聞いていたし、やはりそれなりに不安もあったのだ。

 けれど案ずるより産むが易しで、フタを空けてみれば意外にうまくいっている。  2歳の娘が、母にとっての“玩具”として機能していることも大きいのだろうけど、みんなで食卓を囲めば笑いが絶えない。
 安心した。
 そんなわけで、「せめて、これから親孝行しなきゃな」といまさらながら感じている今日このごろだ。

 それに衝突するようになる以前、つまり子ども時代の僕が母から強い影響を受けていることは否定しようもないのだ。親なんだから当然だけれど、特に大きかったのは「音楽的影響」ってやつ。
 といっても、英才教育を受けたわけではないよ。そういうハイソな環境ではなかったし。でも音楽好きな母はいつもラジオを聴いていたので、気がつけば僕も知らず知らずのうちに音楽好きになっていたってこと。

 ちなみに母は若いころからエルヴィス・プレスリーの大ファンだったのだが、僕自身がプレスリーにハマッた経験はあまりない。なぜなら当時すでに彼は太っており、テレビで放映されたハワイ公演などを見せられても、「この人のどこがかっこいいんだろう?」としか思えなかったからである。

 ってな話はさておき、おぼえているのはむしろナット・キング・コールについての記憶だ。ドラマティックなエピソードがあるわけではないのだが、あるときナット・キング・コールについて母がいったひとことが記憶の隅に貼りついているのだ。

 「きれいな声よねえ」

 たしか、そんな程度の単純な言葉だったと思う。でも小学生だった僕にとって、それがとても勉強になったのだ。「声に感動する」という価値観があることを知ったというか。そしてそれが、現在の僕の音楽との接し方と密接につながっている。ジャンルがどうであれ、なんらかの魅力を感じた音楽であるならそれは肯定したいという思いだ。

 結果的にそういう考え方に行き着くことができたわけだから、一役買ってくれたナット・キング・コールにも感謝している。というかね、そんな理屈以前にすばらしいじゃないですか。美しくてよく伸びる声から聴き取りやすい発声にいたるまで、彼の歌は本当の意味での至福感を与えてくれる。

 のちに娘のナタリー・コールとの“レコーディング上の共演”をはたした楽曲としても有名な「Unforgettable」や、いまだに胸にこみ上げてくるものがある「When I Fall In Love」、「Mona Lisa」などを筆頭に、彼の曲は何度聴いても飽きない。そして聴くたび、豊かな気持ちになれる。

 やっぱりバラードが最高で、他には「Tenderly」や「Too Young」、「Stardust」、「A Blossom Fell」あたりもいいね。一方で「(Get Your Kicks On) Route 66」の躍動感とか「L-O-V-E」の温かさ、カクテルピアノに彩られた「Let There Be Love」のジャジーなムード、ビング・クロスビーも取り上げたキューバの名曲「Quizas,Quizas,Quizas (Perhaps,Perhaps,Perhaps)」のラテン風味、「Red Sails In The Sunset」のゆったりしたムードなども魅力的。

 そうやってどんなスタイルでもそつなくこなすところには、ものすごいプロ根性を感じる。デビュー当時のマーヴィン・ゲイがナット・キング・コールのようになりたがっていたという話にも、僕は充分納得できる。というわけで、どんなジャンルの音楽を好きな人でも好きになれるはず。ぜひ聴いてみていただきたいと思います。

 数日前から母の体調がよろしくない。明日は検査の日だ。やっとうまくいくようになったのだから、無事であればいいのだが。

 えーと、それから。  全84回と中途半端な回数ながらも長らく続いてきましたこのコーナー、今回で終了です。オトナの事情です。  駄文におつきあいいただき、ありがとうございました。

お知らせ 多方面で活躍中の音楽ライター・印南敦史のブログ「印南敦史の武蔵野音楽日記」がついにOPEN!

  1962年東京出身。雑誌、ラジオなどで活躍中のエッセイスト/フリーライター/編集者/DJ。音楽を中心としつつ、食からバカネタまでに広く精通。すべてのカテゴリーにおいてマニアックに暴走することなく、独自の語り口でわかりやすく伝えることを信条としている。最新刊は『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)。その他、『 あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと』『ブラックミュージックこの一枚』(知恵の森文庫)など著作多数。
『TITLe』(文芸春秋)『ラピタ』(小学館)『BRIO』(光文社)『モノ・マガジン』(ワールド・フォト・プレス)『月刊PLAYBOY』(集英社)など、多くの雑誌に執筆。TBSラジオ『ストリーム』出演中。
脱力系日記が人気のウェブサイトは www.innami-atsushi.com/

●NEWS!
「インナミリコメン」「印南敦史の武蔵野音楽日記」でおなじみの印南敦史の新作エッセイ『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)が発売されました。フリーライターの現実を赤裸裸に、そしてコミカルにつづった内容。専門書とは違って、笑いながら気軽に読めるので、音楽ライターになりたい人も、そうでない人も楽しめるはずですよ。ぜひチェックしてください

 






トラックバック
このページはトラックバックが可能です。
トラックバックとは
この記事のトラックバックURL
  http://www.ongen.net/trackback/tb.php?no=2512657
■トラックバック一覧



ページTOPへ