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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > インナミリコメン > 2007/12/12 スタイリスティックス


インナミレコメン 印南敦史の選ぶオススメの1枚
スタイリスティックス 『愛がすべて〜ヴェリー・ベスト&モア』
スタイリスティックス  『愛がすべて〜ヴェリー・ベスト&モア』

TRACK LIST
 2005 Release
ダウンロード価格
アルバム¥3,000(税込)
トラック各¥150(税込)

 
 
 
   

アーティスト詳細へ
何度聴いても感動的。ファルセット・ボーカルとコーラスが織りなす魅惑の世界。
   

あっという間に年末なのだ。
 ほんっと、時間の経過が恐ろしく早い気がする。よくある「年齢とともに、時間がたつのって早まるよねー」みたいな話と、それを結びつけて考えたくはないのだけれど。
 しかしまあ、大過なく一年を過ごすことができたというだけでも感謝すべきなのかな?  みなさんはこの一年、いかがでしたか?

 ところで僕の場合、年末になるとなんとな〜く聴きたくなるのがスタイリスティックスだ。特に理由はありません。あの魅惑のコーラスが冬に似合っているからという、ただそれだけのことなのだと思う。  けど、やっぱりいいですよ、この季節のスタイリスティックス。クリスマス・アルバムを除けば特にクリスマスとは関係ないが、どことなくクリスマスにも似合うしね(気分の問題)。

 かつて拙著『ブラックミュージックこの一枚』にも書いたことがあるのだけれど、スタイリスティックスは僕にとってとても大切なコーラス・グループだ。ポップでわかりやすいだけに、ソウル・マニアの人からは軽く見られている部分が少なからずあるが、それでも大切なんだと力説したい。
 小学校高学年のころ、ソウル・ミュージックの魅力を教えてくれたアーティストのひとつが彼らだったからだ。70年代前半のころの話です。

 ファースト・ヒットの「ビッグ・ガール」、そして「ストップ・ルック・リッスン」と代表曲の「ユー・アー・エヴリシング」を立て続けにヒットさせたのが1971年のこと。翌年も「ゴーリー・ワウ」「愛の世界(原題「People Make The World Go Round」)」「愛のとりこ(原題「I'm Stone In Love With You」)」をヒットさせ、73年には「涙の試練(原題「Break Up To Make Up」)「ネバー・ゲット・トゥー・ヘブン」「ロッキン・ロール・ベイビー」、74年には「誓い(原題「You Make Me Feel Like Brand New)」「祈り(原題「Let's Put It All Together」)「ヘビー」、75年には「君がテレビ・スターなら」、「サンキュー・ベイビー」「愛がすべて(原題「Can't Give You Anything(But My Love)」「ファンキー・ウィークエンド」とヒットを連発している。こうして振り返ってみても、数年にわたってチャートの常連だったという事実には改めて驚かされるばかりだ。

 他にも「カントリー・リビング」とか「ユー・アー・ビューティフル」とか「16小節の恋」とか「好きにならずにいられない」とか、誰でも知ってる有名曲は数多いし、とにかくあのころの彼らは絶頂期だったのだ。それこそ当時の僕のようにソウルのソの字も知らなかった人でもスタイリスティックスの名前は知っていて、ラッセル・トンプキンス・ジュニアのファルセット・ボイスとそれを補うハーモニーに魅了されていた気がする。

 だからこそ、いま聴いてみてもきっと豊かな気持ちになれるはずだと訴えたいわけです。彼らの曲はいまだにいろんなところで流れているから、いまの世代の人たちにとっても充分に気に入るはず。というわけで、なにかと忙しいこの時期だからこそ、就寝前の一時間だけでも彼らの歌声にひたってほしいと思います。

 ちなみにさっきも書いたとおりアブコ・レーベルに在籍していた76年ぐらいまでが全盛期で、80年代が近づくに連れてスタイリスティックスは失速していった。けれど、当然ながら以後にもいい曲はたくさんあって、なかでも92年に出たアルバム『ラヴ・トーク』のタイトル・トラックなんかも、円熟味がましてなかなかですぜ。というわけでオリジナル・アルバムを集めるよりも先に、全過程を網羅したこのベストで懐かしい曲をたっぷり味わってみてください。


お知らせ 多方面で活躍中の音楽ライター・印南敦史のブログ「印南敦史の武蔵野音楽日記」がついにOPEN!

  1962年東京出身。雑誌、ラジオなどで活躍中のエッセイスト/フリーライター/編集者/DJ。音楽を中心としつつ、食からバカネタまでに広く精通。すべてのカテゴリーにおいてマニアックに暴走することなく、独自の語り口でわかりやすく伝えることを信条としている。最新刊は『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)。その他、『 あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと』『ブラックミュージックこの一枚』(知恵の森文庫)など著作多数。
『TITLe』(文芸春秋)『ラピタ』(小学館)『BRIO』(光文社)『モノ・マガジン』(ワールド・フォト・プレス)『月刊PLAYBOY』(集英社)など、多くの雑誌に執筆。TBSラジオ『ストリーム』出演中。
脱力系日記が人気のウェブサイトは www.innami-atsushi.com/

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