• ログイン
  • はじめての方へ
  • 会員登録
  • ヘルプ
  • サイトマップ
  • 総合
  • 邦楽
  • 洋楽
  • 動画
  • 動画カラオケTOP30
 

オトナ向けOnGen

ページTOPへ
OnGen USEN MUSIC SERVER

>>広告出稿のお問い合わせ
インフォメーション
   
OnGen内検索

バックナンバー

キャンペーン情報

フジテレビ♪ミュージック × OnGen
OnGenアフィリエイトプログラム スタート
JASRAC JASRAC許諾番号
9005801003Y
30005900580
1003Y30007
JASRAC JRC許諾番号:
X000140A02L
JRC許諾番号:
X000140A03L
エルマーク このマークは、レコード会社が提供するコンテンツを示す登録商標です
RIAJ60001008
e-License e-License
許諾番号
ID12060
ID15548
>> 過去のロゴ一覧はこちら

総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > インナミリコメン > 2007/09/12 デヴィッド・ブルー


インナミレコメン 印南敦史の選ぶオススメの1枚
デヴィッド・ブルー 『David Blue』
デヴィッド・ブルー   『David Blue』

TRACK LIST
 1966 Release
ダウンロード価格
アルバム¥1,500(税込)
トラック各¥150(税込)

 
 
 
  

アーティスト詳細へ
ボブ・ディラン、ジョニ・ミッチェル、イーグルスらに才能を認められた男。
   

夏が終わった。なんだかこう、いつの間にか終わってしまった。夏らしいこと、あんまりしなかったなあ。クーラーつけたけどね。あれは、夏らしい行為だよね。でも、そんなもんだった。

 しかし、それでも秋は訪れるのだ。僕は単純でムードに流されやすい男なので、この季節にはたいがい寂しくなる。「秋は寂しくなる季節」という定説をきちんと踏襲する、まめな男なのだ(ちっとも自慢にならない)。

 問題は、この時期に感傷的な曲なんか聴いたら感傷気分がさらに増してしまうということだ。これはちょっと困る。事実、さっきまでデヴィッド・ブルーの『Stories』を聴いていたら、めちゃめちゃ寂しくなってしまった。人生について考えてしまったりもした。ろくでもない。

 だけどそのまんまではまっとうな社会人生活が送れなくなるので、いまは同じデヴィッド・ブルーの『David Blue』を聴いている。『Stories』の6年前に出たファースト・アルバム。『Stories』の繊細さには離れがたい魅力があるのだが、こちらはこちらでまたよろしい。少なくとも、ただ感傷的に終わるのではなく、そこを通過したうえでなにかを得たいという気分のときにはとてもよい。

 荒削りだけど、苦悩や葛藤を無理やり隠そうとしているかのように必死な感じがあって、そこに勇気づけられてしまうのだ。ふてぶてしいブルース・フィーリングが強烈な「The Gasman Won’t Buy Your Love」なんて、もう最高にかっこいい。荻窪の「鳥もと」で、夕方から立ち飲みしながら聴きたい感じ。

 続く「About My Love」のぶっきらぼうさにも同じニュアンスを感じるんだけど、「背伸びしてかっこつけたって仕方ないっしょ」みたいな開き直り感があるというか。言い換えれば、男の不器用さがそのまんまのかたちで出ちゃってるように思えて、同性としてはつい共感してしまうのだ。「Justine」「It Tastes Like Candy」も、そんなタイプの楽曲だな。

 1960年代初頭からニュー・フォーク界の重要人物として(一部で)注目されていた人である。どのくらい注目されていたかというと、まずボブ・ディランのマブダチである。そんなせいもあってか、歌い方も音楽性も当時のディランにソックリ。だけど、それでいて独自の雰囲気を持っている。「So Easy She Goes By」「Midnight Through Morning」「It Ain’t The Rain That Sweeps The Highway Clean」あたりを聴けば、わかってもらえると思う。

 そして、ジョニ・ミッチェルの彼氏だった人でもある。自堕落な性格だったようでかなり苦労させられたらしいが、それでもジョニは彼をモチーフにした作品まで残している。1971年の名作『Blue』がそれだ。そうしたくなるほど、強烈な個性の持ち主だったということかもしれない。

 さらに、イーグルスの1973年作『Desperado』にはいっている「Outraw Man」は、同じ年に出たブルーの5作目『Nice Baby and the Angel』収録曲のカヴァーだったりする。つまり、現在ではあんまり有名ではないかもしれないが、なにかと同業者から愛されていた人なのだ。

 それを踏まえたうえで聴くと、「Arcade Love Machine」あたりにそこはかとなく漂うダメダメ感なんか、なおさら愛しく感じる。そうかと思えば「Grand Hotel」「I’d Like To Know」あたりには、さりげなく手を差し伸べてくれるようなやさしさがある。やるせない雰囲気の「The Street」を聴いていると、「いろいろあるけどさ、お互いがんばろうぜ」と言われているような気分になる。

 スナオじゃない奴だってことはわかるんだけど、それでもなんだか勇気づけられてしまうのだ。

 だから、いまの季節に聴くにはちょうどいい。

お知らせ 多方面で活躍中の音楽ライター・印南敦史のブログ「印南敦史の武蔵野音楽日記」がついにOPEN!

  1962年東京出身。雑誌、ラジオなどで活躍中のエッセイスト/フリーライター/編集者/DJ。音楽を中心としつつ、食からバカネタまでに広く精通。すべてのカテゴリーにおいてマニアックに暴走することなく、独自の語り口でわかりやすく伝えることを信条としている。最新刊は『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)。その他、『 あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと』『ブラックミュージックこの一枚』(知恵の森文庫)など著作多数。
『TITLe』(文芸春秋)『ラピタ』(小学館)『BRIO』(光文社)『モノ・マガジン』(ワールド・フォト・プレス)『月刊PLAYBOY』(集英社)など、多くの雑誌に執筆。TBSラジオ『ストリーム』出演中。
脱力系日記が人気のウェブサイトは www.innami-atsushi.com/

●NEWS!
「インナミリコメン」「印南敦史の武蔵野音楽日記」でおなじみの印南敦史の新作エッセイ『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)が発売されました。フリーライターの現実を赤裸裸に、そしてコミカルにつづった内容。専門書とは違って、笑いながら気軽に読めるので、音楽ライターになりたい人も、そうでない人も楽しめるはずですよ。ぜひチェックしてください

 






トラックバック
このページはトラックバックが可能です。
トラックバックとは
この記事のトラックバックURL
  http://www.ongen.net/trackback/tb.php?no=2411935
■トラックバック一覧



ページTOPへ