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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > インナミリコメン > 2007/06/27 ベンチャーズ


インナミレコメン 印南敦史の選ぶオススメの1枚
ベンチャーズ 『All Time Greatest Hits Walk, Don't Run』
ベンチャーズ 『All Time Greatest Hits Walk, Don't Run』

TRACK LIST
 1989 Release
ダウンロード価格
アルバム¥1,500(税込)
トラック各¥150(税込)

 
 
 
   

アーティスト詳細へ
初来日から45周年にあたる今年は、夏の定番ベンチャーズが熱いぞ!
   

今年もベンチャーズがやってくる。今年は初来日から数えて45周年で、通算54回目の来日公演らしい。ちなみに日本で公演回数はすでに2,200回を超えており、当然ながらこれは洋楽アーティストとしてはNo.1。てなわけで今年も記録を塗り替えにやってくるわけだが、このスケジュールは無謀すぎるぞ。
まずはご覧ください。

8月21日 兵庫 神戸文化ホール
8月22日 京都 宇治市文化センター
8月23日 滋賀 守山市民ホール
8月25日 福岡 サザンクス筑後
8月26日 福岡 福岡サンパレス
8月27日 熊本 熊本市民会館
8月29日 岡山 岡山市民会館
8月30日 広島 アステールプラザ
8月31日 大阪 大阪厚生年金会館
9月1日  埼玉 大宮ソニックシティ
9月2日  東京 中野サンプラザ
9月4日  香川 サンポートホール
9月5日  高知 夜須中央公民館
9月7日  三重 伊賀市文化会館
9月8日  東京 昭島市民会館
9月9日  静岡 富士宮市民文化会館
9月11日 静岡 掛川市生涯学習センター

 えっとですね、日本地図に線を引っぱってみれば、その無謀さが浮き彫りになります。2ケ月近くほぼ毎日で「北海道〜新潟〜千葉〜沖縄」とか、若者でもキツい道のりです。結成時(1959年)のオリジナル・メンバーであるドン・ウィルソンが74歳だってことを考えると、これはもはや老人虐待の領域だな。なにもないことを祈る。

 なんて偉そーにホザいているが、1962年生まれの僕は「青春デンデケデケデケ」世代よりもずっと下である。「Walk Don’t Run」が流行ったころは生まれる可能性すら保証されていなかったし、「Pipeline」のころなんか赤ちゃんである。「Diamond Head」のころでさえ幼児である。バブーである。

 だからリアルタイム世代と本気でやりあったら確実に言い負かされる。が、それでも痛快エレキ・サウンドの洗礼は受けているのだ。  初体験は小学生の頃ラジオで聴いた(たしかCMに使われていた)「Diamond Head」で、「なんだこのかっこいー曲は?!」と感じたのをいまでもはっきりおぼえている。で、その後「Walk Don’t Run」とか「Slaughter On Tenth Avenue(十番街の殺人)」とかを聴いて「やっぱりかっこいーなー!!」とさらに感動し、いかにも重たそうなモズライト・ギターを抱えた本人たちの姿を見てちょっとガッカリし(あ、この部分は余計でした)、とにかく刷り込まれてしまったのだ。
 なので「ベンチャーズを毎日聴かないと生きていけない!」というほどではないにせよ、この季節になるとあの痛快エレキ・サウンドが恋しくなっちゃうんだな。で、聴けば例外なく満足し、海とか行きたくなっちゃって(でも行かず)、また繰り返し聴いてみて……となってしまうのだ。今年も、一週間ぐらい前からそんな感じですよ。

 というわけで今回は、ベスト・アルバム『All Time Greatest Hits Walk,Don’t Run』を聴いて、老いも若きもベンチャーズで暑い夏を乗り切ろうというご提案。「テケテケ」の象徴というべき「Pipeline」が収録されていないのはちと残念だけど、その他の重要曲は一気に聴けるので、充分に満足できるアルバム。

 まずはなんといっても、わかりやすいメロディとシャープにキレる演奏のバランスが絶妙な「Walk Don’t Run」だな。いわずと知れたファースト・ヒットで、全米チャート2位を記録。ジャズ・ギタリスト、ジョニー・スミスのカバーだ。「Hawaii Five-O」は、ハワイ・ホノルルを舞台にしたアクションTVドラマの主題曲カバーで、全米チャートでも4位まで上昇。いかにも悪者をやっつけてくれそうなホーンの勢いも素敵ッス。
 61年作『The Ventures』に収録され、チャートでも15位まで登った「Perfidia」は、マッタリしたムードがこれまた魅力的。ガガガッと突き抜けるアグレッシブな楽曲もいいけれど、こういうタイプにも妙に癒されるんだよなぁ。

 他にも日本でも放映された66年の同名TVドラマ主題曲のカバー「Secret Agent Man(秘密諜報員)」、63年にサーファリーズが放ったスマッシュ・ヒットのカバー「Wipe Out」、30年代のミュージカル「オン・ユア・トゥーズ」のために書かれた楽曲をエレキ・アレンジした 「Slaughter On Tenth Avenue」、最大の傑作「Diamond Head」などなど、おなじみのナンバーがずらり。真夏日には最高の清涼剤ですぜ! と書いて思い出したけど、今年の夏はANAインターコンチネンタルホテル東京で「ベンチャーズ・ビアガーデン」も開催されるらしい。ってことで、事前のおさらにもいいかもしれません。

 ちなみに彼ら、今年ニュー・アルバムをリリースしたってご存知でした? アルバム『ロッキー』がそれで、シングル・カットされた「ロッキーのテーマ」は着うたで発売以来6万DLを突破したらしい。シングル曲としては欧陽菲菲でおなじみ1971年の『雨の御堂筋』以来の快挙だってことで、まだまだ現役感バシバシです。

お知らせ 多方面で活躍中の音楽ライター・印南敦史のブログ「印南敦史の武蔵野音楽日記」がついにOPEN!

  1962年東京出身。雑誌、ラジオなどで活躍中のエッセイスト/フリーライター/編集者/DJ。音楽を中心としつつ、食からバカネタまでに広く精通。すべてのカテゴリーにおいてマニアックに暴走することなく、独自の語り口でわかりやすく伝えることを信条としている。最新刊は『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)。その他、『 あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと』『ブラックミュージックこの一枚』(知恵の森文庫)など著作多数。
『TITLe』(文芸春秋)『ラピタ』(小学館)『BRIO』(光文社)『モノ・マガジン』(ワールド・フォト・プレス)『月刊PLAYBOY』(集英社)など、多くの雑誌に執筆。TBSラジオ『ストリーム』出演中。
脱力系日記が人気のウェブサイトは www.innami-atsushi.com/

●NEWS!
「インナミリコメン」「印南敦史の武蔵野音楽日記」でおなじみの印南敦史の新作エッセイ『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)が発売されました。フリーライターの現実を赤裸裸に、そしてコミカルにつづった内容。専門書とは違って、笑いながら気軽に読めるので、音楽ライターになりたい人も、そうでない人も楽しめるはずですよ。ぜひチェックしてください

 






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