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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > インナミリコメン > 2006/10/25UP クイーン


インナミレコメン 印南敦史の選ぶオススメの1枚
クイーン『オペラ座の夜』
クイーン『オペラ座の夜』

TRACK LIST
 1975 Release
ダウンロード価格
アルバム¥1,500(税込)
トラック各¥150(税込)

 
 
 
  

アーティスト詳細へ
クイーン特集ページ
何度聴いても感動できいる、わかりやすいツボ満載の名盤。
   

先日、クイーンのトリビュート・バンドとして有名な「グイーン」のヴォーカリスト、フレディ波多江さんとお会いする機会があった。非常におもしろい方で、その影響かどうかはわからないのだが、以来クイーン・ブームが自分のなかで再燃している。僕の場合は年代的にファーストから『JAZZ』までの8枚がストライク・ゾーン。なかでも絶頂期の『シアー・ハート・アタック』と『オペラ座の夜』は特に重要で、ものすごく心に残っている。

 ふたたび聴きなおしてみて改めて感心するのは、思春期の子どもたちの心を奪ってあまりあるツボが随所に配置されていることだ。当時、クイーンとキッスが子どものヒーローだったのも当然って気がする。
 壮大な曲調とハードなギター、フレディ・マーキュリーの圧倒的な個性と、わかりやすい“ロックっぽさ(少年少女がロックに求めるもの)”の連続ですからねー。
 で、その真骨頂はといえば、これはもう『オペラ座の夜』ということになる。なるったらなる。絶対になっちゃう。ガイド・ブックのたぐいの常連アルバムだからということではなく、ヴァラエティに富んだ楽曲からその構成や曲順にいたるまで、すべてが理想的な相乗効果を生んでいるからだ。
 “ヘヴィーな曲〜ポップな曲〜壮大な曲〜ポップな曲”みたいな感じで違うタイプのトラックが次々と登場するので意識を集中させる以外になく、そのめくるめく展開にヤラれちゃうという構図。何度聴いてもいちいちハマる。

 イントロからじわじわと盛り上がってくるオープニングの「デス・オン・トゥー・レッグス」から、もう実にわかりやすい展開。「重量感がたまんねーなー」と思っていたら次の「うつろな日曜日」はタイトルどおりのドリーミーな楽曲で、この幅広さに驚かされたりもする。しかもこの曲と、ふたたびものすごい重量感で攻めてくる「アイム・イン・ラヴ・ウィズ・マイ・カー」はメドレーのようになっているので、いい意味でのミスマッチ感がある。
 「マイ・ベスト・フレンド」は当時、ラジオでよくかかっていたなー。わかったふりして「ポップすぎないか?」などとうそぶいていたくせに(子どもでしたから)、すぐに大好きになった記憶がある。「39」も、地味ながらブリッジにいい効果をもたらしている曲だね。
 「スウィート・レディ」は僕のなかで、「デス・オン・トゥー・レッグス」と並ぶ重要曲かな。ここからコミカルな「シーサイド・ランデヴー」に続くあたりの展開も、すごくクイーンらしい。
 重たくもロック魂をたぎらせる「預言者の唄」、ちょっと切ない「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」、またまたポップでコミカルな「グッド・カンパニー」と、後半の展開も山あり谷あり。そしてその流れが名曲「ボヘミアン・ラプソディ」につながると、これはもう感動せずにはいられない。
 いやー、いろいろ思い出すです。有名な「ガリレオガリレオ〜」のところで声がスピーカーの左右から聴こえてきたとき、それだけのことで「す、すげえ……」と震えた13歳の冬。とにかく感動とか興奮を喚起するすべての要素が詰め込まれている感じだ。
 そして最後にインストゥルメンタルの「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」で幕を閉じたときには、まるで100メートルを全力疾走したかのような心地よい疲労(って、中学生のころによく聞いた下品なネタですいません)。

 いままた聴いてみたら、いろんなことを思い出せると思いますぜ。
 聴いたことのないキッズも、もちろんマスト。

お知らせ 多方面で活躍中の音楽ライター・印南敦史のブログ「印南敦史の武蔵野音楽日記」がついにOPEN!

  1962年東京出身。雑誌、ラジオなどで活躍中のエッセイスト/フリーライター/編集者/DJ。音楽を中心としつつ、食からバカネタまでに広く精通。すべてのカテゴリーにおいてマニアックに暴走することなく、独自の語り口でわかりやすく伝えることを信条としている。最新刊は『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)。その他、『 あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと』『ブラックミュージックこの一枚』(知恵の森文庫)など著作多数。
『TITLe』(文芸春秋)『ラピタ』(小学館)『BRIO』(光文社)『モノ・マガジン』(ワールド・フォト・プレス)『月刊PLAYBOY』(集英社)など、多くの雑誌に執筆。TBSラジオ『ストリーム』出演中。
脱力系日記が人気のウェブサイトは www.innami-atsushi.com/

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