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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > インナミリコメン > 2006/06/28UP マイケル・フランクス


インナミレコメン 印南敦史の選ぶオススメの1枚
マイケル・フランクス『ランデヴー・イン・リオ』
マイケル・フランクス『ランデヴー・イン・リオ』

TRACK LIST
 2006 Release
ダウンロード価格
トラック各¥150(税込)

 
  

アーティスト詳細へ
メジャー・デビューから30年を経てふたたび実力を見せつけた傑作。
   

スティーリー・ダンにも同じようなことがいえるんだけどさ、マイケル・フランクスって、どんなバック・ミュージシャンを使ってどんな状況でやったとしても、最終的には“自分の音”になっちゃうんだよねー!」なんてホザいてたのは、なにかと背伸びしたかった高校生のころのことだ。そういう時期ってあるざんしょ。

 だけど、あながち的外れでもなかった気もしている。マイケル・フランクスの作品には、いつも同じ空気が流れているのに、いつも新鮮だったからだ。
 バックにクルセイダーズを従えた1976年のメジャー・デビュー第一作『アート・オブ・ティー』しかり、「アントニオの歌」を生んだ77年の『スリーピング・ジプシー』しかり、以後の諸作にも同じことがいえる。

 だから今年、新作がリリースされると知ったときにはやっぱり期待しちゃったのだ。彼の場合は劇的な変化なんて考えられないし、だとしたら従来の路線を踏まえた上でどれだけの力量を見せつけてくれるのだろうかと興味を引かれたから。

 で、結果からいえば、まいりました。いやホントに。『アート・オブ・ティー』から30年も経つのに、当時と変わらない充実感をこのアルバムは感じさせてくれる。ここまで変わらず、ここまで鮮度の高い作品ってそうそうできるものじゃない。
 当時の音を知っている人にも、初めて聴く人の耳にも必ずフィットすると断言したい。

 軽いボッサ・ナンバーの「Under the Sun」、まさに彼ならではの真骨頂というべき究極のリゾート・サウンドに仕上がったタイトル・トラックの「Rendezvous in Rio」「Samba Do Soho」
 晴れた休日の午前中に聴けば最高のリラックス感を与えてくれそうな「Scatsville」「The Chemistry of Love」「Hearing "Take Five"」「Songbirds」
 対して深く落ち着いた夜をイメージさせる「The Cool School」「The Critics Are Never Kind」、あるいは「The Question Is Why」

 どの曲も主張しすぎず、けれど明確な感動を投げかけてくれる。 聴きやすく、それでいてどっしりとした聴きごたえを感じさせ、一度聴いたら何度でも繰り返し聴きたくなる。そんなアルバムだ。個人的には、今年のベスト5入り決定。

 なお日本のみのボーナス・トラックとして、「アントニオの歌」のニュー・ヴァージョンも収録されている。足しすぎず、引きすぎもせず、これも絶妙のリメイクです。

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  1962年東京出身。雑誌、ラジオなどで活躍中のエッセイスト/フリーライター/編集者/DJ。音楽を中心としつつ、食からバカネタまでに広く精通。すべてのカテゴリーにおいてマニアックに暴走することなく、独自の語り口でわかりやすく伝えることを信条としている。最新刊は『音楽系で行こう!』(ロコモーション・パブリッシング)。その他、『 あの日、ディスコが教えてくれた多くのこと』『ブラックミュージックこの一枚』(知恵の森文庫)など著作多数。
『TITLe』(文芸春秋)『ラピタ』(小学館)『BRIO』(光文社)『モノ・マガジン』(ワールド・フォト・プレス)『月刊PLAYBOY』(集英社)など、多くの雑誌に執筆。TBSラジオ『ストリーム』出演中。
脱力系日記が人気のウェブサイトは www.innami-atsushi.com/

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