総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2008/03/26 チェリッシュ
チェリッシュの最大のヒット曲「てんとう虫のサンバ」は実は“遊び曲”だったのだ。 高橋隆ディレクターは語る。 「チェリッシュはアルバムも売れましたから、上から、すぐにアルバムも作れっていわれたんです。そこで作曲家の馬飼野俊一さんに相談したんです。そのときにメインは哀愁を帯びたヨーロッパふうにしようと決まったんですが、バラエティーを持たせたいと思ったので、森山加代子の『白い蝶のサンバ』みたいな楽しい曲も入れたい、そんな曲を作ってくださいとお願いしたんです。そうしたら馬飼野さんが今自分の所に売り込みに来ている若者がいるといって、その若者の詩集みたいなものを見せてくれたんです。で、ペラペラとめくってみると、そこに『てんとう虫のサンバ』という詞があったんで、これは面白いと思って、これを『白い蝶のサンバ』みたいなサンバの曲にしてくださいと、馬飼野さんに依頼したんです」 こうしてできあがったのが、さいとう大三作詞・馬飼野俊一作曲の「てんとう虫のサンバ」だった。高橋さんは自分の“遊び感覚”で作ったこの曲をアルバムの中の“遊び曲”として気に入っていた。しかし、思いがけないことが起こるのである。「てんとう虫のサンバ」を気に入った大阪ABCラジオのディレクターがラジオでオンエアしたところリクエストが殺到したのだ。自然のなりゆきとして上から「シングルとして出せ」という命令が高橋さんにくだる。 「迷いました。だって、正直にいって、遊び曲でしょう。でも、決めました。会議で“これはいける”とみんなが一致したからです」 1973年7月5日に“臨発”された「てんとう虫のサンバ」はあっという間に“ミリオンセラー”となり、チェリッシュは老人から子供まで幅広く受け入れられる大衆的なグループとなったのである。