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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2007/12/26 あみん

  vol.75   富澤一誠のフォークが好き!  
あみん 「待つわ」
負けそうで負けない自分への応援歌「待つわ」

 あみんの「待つわ」は1982年7月21日にリリースされ、同年度のオリコン年間シングル・チャートの1位を記録しミリオンセラーとなった。その後、シングル3枚「琥珀色の想い出」「心こめて愛をこめて」「おやすみ」とオリジナル・アルバム『P.S.あなたへ…』をリリース。そして、1983年12月20日にリリースしたカバー・アルバム『メモリアル』をもって、あみんの活動は休止となった。実働期間は1年5ヵ月という短さだった。しかし、短いわりに、あみんは記憶に残っているアーティストと言っていい。なぜかというと、「待つわ」という歌にインパクトがあったからだ。岡村孝子、加藤晴子からなる“あみん”は“女子大生デュエット”ということで、表面上はお嬢さん風に見えたが、その実、歌には“毒(!?)”を持っていたのだ。その毒とは「かわいいふりしてあの子 わりとやるもんだねと」というフレーズにある通りに、自分の“意志”を持っている女性のあり方をメッセージしていたのだ。負けそうで負けない意志の強い女性を「待つわ」は見事なまでに表現していた。サビのフレーズ「私待つわ……他の誰かに あなたがふられる日まで」を聴いて元気づけられた人は多いことだろう。今は“負け組”でも必ず“勝ち組”になってやるんだ、という強い意志を持った「待つわ」の主人公の生き方が、たくさんの人たちのハートを瞬時にして奪ったからこそミリオンセラーとなったのだ。その意味では、「待つわ」こそ“元気出せ”“勇気出せ”の“応援歌”であり、“エール・ソング”のパイオニアと言っていいだろう。
 あみんは強烈なインパクトを与えて活動を休止した。そして、活動休止から24年後の2007年に活動を“再開”した。  あみん時代にあみんの歌を聴いて、元気づけられ、勇気づけられたユーザーたちは24年が経って、また、あみんの二人と再会した。今、岡村も加藤も子を持つ親として、頑張って生きている。そんな彼女たちの“現役感”が同世代のユーザーたちの“道標”となっているのだ。すなわち「あみんが頑張っているなら私も…!」と思って元気づけられている人たちが多いに違いない。その意味で、あみんはミュージック史に残る素晴らしいアーティストである。

 
あみん  「待つわ」
TRACK LIST

あみん
「待つわ」
1982 Release
ダウンロード価格
トラック \210(税込)

アーティスト詳細へ


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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