総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2007/11/14 つのだひろ
日本のポップスの“スタンダード・ナンバー”をあげろと言われたら、ぼくは自信を持って「メリー・ジェーン」(73年2月25日発売)をあげるだろう。「メリー・ジェーン」誕生の裏には“秘話”がある。 つのだひろは当時“渡辺貞夫カルテット”のドラマーをしていたが、そのころ“マーガレット・ハーレー”という女性に恋をしていた。よくある話だが、彼は彼女のためにラブソングを作って、それを彼女に贈ることで“愛の告白”をしようと思い立った。そしてやっとの思いで曲を作り上げた。ところが??。彼は述懐する。 「マーガレット・ハーレーという名前は長すぎて音符にはまらないし、彼女の愛称のマージかマギーでは逆に短すぎてこれもダメ。それでしかたがないから、マージの友だちのひとりにメリー・ジェーンという子がいたのを思い出して、字数がぴったりだったので借用したんです」 彼はマージのイメージでメリー・ジェーンの名前を借用して“ラブソング”を作ったのだ。結果的にこれはマージにささげることはできなかった。曲ができあがったその日に彼女に付き合っている男がいるということがわかって、つのだは失恋してしまったからだ。 時は流れて、その後、彼は成毛滋と“フライドエッグ”というロック・バンドを結成した。オリジナルを作ろう、ということになって、彼は過去に作った「メリー・ジェーン」を思い出した。だが、忘れていてなかなか思い出せなかった。ようやくのことで思い出して、成毛に披露した。すると成毛はとても気に入ってレコーディングしようということになった。その辺のいきさつを本城和治ディレクターは語る。 「この曲を聴いたとき、思わず涙がこぼれました。で、これを絶対にシングルにしようと思ったんです。そうしたら、有線のリクエストで……。とにかく息の長いロングセラーで、結果的にミリオンを売り上げています」