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> 2007/07/11 CHAGE&ASKA(2)
vol.65
CHAGE&ASKA 「SAY YES」
“月9”ドラマのストーリーをも動かした「SAY YES」
フジテレビ系の月曜夜9時の連続ドラマ、いわゆる“月9”がヒット曲の発信地として注目を浴びたのは、1991年放送の〈東京ラブストーリー〉で使われた小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」のヒットが皮切りだったが、その時間帯を絶対的なものへと定着させたのは、その半年後に放送された〈101回目のプロポーズ〉の主題歌
「SAY YES」
の成功である。
ドラマ主題歌のオファーを受けた段階でCHAGE&ASKAには既にフォローの風が吹いていた。この年の1月にリリースした
「太陽と埃の中で」
が久しぶりのヒットを記録したのに続いて、
ASKA
のソロ・シングル
「はじまりはいつも雨」
が自己初のミリオンセラーを達成。時代の流れが完全に彼らに向かってきていたのだ。ある意味売れて当然という空気が彼らの周辺にはでき上がっていた。しかも、小田和正のビッグ・ヒットを生み出した時間帯という注目の高いタイアップ。しかし、そんな状況にも二人は冷静だった。
ASKA
は言う。
「どうせシングルを出すんだから、騒いでもらえればそれにこしたことはありませんが、世に広まる曲というのは、そんなこととは無関係に広まっていくものですよね。だったら、ヒットするとかしないとか考えずに、自分たちの感性でいいなと思えるものを作りたい。だから『SAY YES』は、スタッフの方からドラマの大筋を聞いて、シナリオを読まずにすぐ曲作りに取りかかったんです」
ところが、完成した曲を耳にしたフジテレビの大多亮プロデューサーの返事は色よいものではなかったのだ。実は、〈101回目のプロポーズ〉は、恋に落ちた二人が最後は別れてしまうという結末でストーリーが組み立てられていたが、CHAGE&
ASKA
から提示された作品は、ハッピーエンドを暗示させるものだったからである。
この曲を主題歌に使うことに難色を示す大多プロデューサーに対して、彼らは一歩も引かなかった。それほど、
「SAY YES」
は二人にとって会心の出来だったのだ。
結局、視聴者からの“二人を別れさせるな”という嘆願が相次いだこともあって、結末はハッピーエンドへと書き換えられることになり、CHAGE&ASKAの信念がドラマのストーリーをも動かしたのである。
CHAGE&ASKA
『TREE』
1991 Release
ダウンロード価格
アルバム \1,890 (税込)
トラック \158(税込)
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アーティスト詳細へ
1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(
http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/
)。
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