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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2007/04/11 松山千春(1)

  vol.59   富澤一誠のフォークが好き!  
松山千春 「旅立ち」
新しい人生への旅たちとなった、松山千春のデビュー曲「旅立ち」

 松山千春のデビュー曲「旅立ち」(1977年1月25日発売)は、故郷を後にする人の心情を女性の立場からラブソング仕立てでうたったものだ。旅立ちには別れがある。別れには、涙がつきまとう。しかし、「旅立ち」は“私の事などもう気にしないで 貴方は貴方の道を歩いてほしい”と涙をおさえて、前向きの姿勢でうたわれている。それだけに、逆に郷愁の念は断ち難く、つのりやすい。

  高校を卒業した年のお盆の晩、千春は足寄から各地に出て行き、盆帰りしてきた人たちを集めて、足寄公民館で<10円コンサート>を開いた。千春は、歌で自分はこんなことを考えているということを訴えたかった。高校時代は恥ずかしくて、自分の作った歌を人前ではうたえなかったが、社会人になってからは、人前でも堂々とオリジナル・ソングをうたえるだけの度胸を身につけていた。
<10円コンサート>には帰郷した友だちがたくさん集まり、大盛況だった。そんな友だちを前に、千春は得意のジョークをまじえながら、たくさんの歌をうたったが、その中で最も受けたのが「旅立ち」だった

  故郷を離れてからまだ4ヵ月あまり。故郷に対する思いが熱く残っているみんなの胸に、千春の「旅立ち」は矢のように突き刺さった。そのため、会場は一瞬静寂の世界となり、あちこちから感動のすすり泣きが生じたほどだ。それぞれがそれぞれに故郷を思いながらも、新しい人生へと旅立って行く。「旅立ち」は千春自身の“旅立ち”でもあったのだ。


 
松山千春  「旅立ち」
TRACK LIST

松山千春
『起承転結』
1977 Release
ダウンロード価格
トラック \200(税込)

アーティスト詳細へ


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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