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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2007/02/28 オフコース(2)

  vol.56   富澤一誠のフォークが好き!  
オフコース 「眠れぬ夜」
“現実の壁”を破った第一歩、「眠れぬ夜」

 オフコースが“現実の壁”を知ったのは、1974年春に杉田二郎がすべての音楽活動を休止して山ごもりをしてしまったときだ。小田和正はしみじみと語る。
「そのころのぼくらの仕事といえば、(杉田)二郎ちゃんのバックだけだった。二郎ちゃんのコンサートにくっついてまわり、たまにその中で2曲か3曲うたわせてもらっていた。だから、はっきりいえば二郎ちゃんに食べさせてもらっていた。その二郎ちゃんが突然いなくなっちゃう。やばい、これはどうにかしなければ……と思った」

 このとき、坊っちゃん的オフコースは初めて“現実の壁”を知り、めざめた。と同時に、自分たちがもうエリート・コースからはずれた本当の意味での“OFF COURSE”であるという現実も認めなければならなかった。そのとき、彼らは初めて気がついたのだ。純粋に音楽を追求することも大切だが、プロであるからには“売れる”ことも必要であると──。そう思ったとき、彼らはひとり歩きを始めたのだ。

 そんなひとり歩きの“第一歩”が75年12月10日に発売したシングル「眠れぬ夜」、アルバム『ワインの匂い』だった。このシングル及びアルバムで、オフコースは軽快で気軽に聴けるポップスになった。それまでの彼らはどちらかというと、ハイ・センスではあるが難しすぎた。だから、そんなにポピュラリティーはなかったのだ。
 結果的に、これは成功だった。なぜなら、シングル、アルバムともに少しばかり売れ、それに伴いオフコースを取り巻く状況が良くなったからである。こうして彼らは“現実の壁”を破って“夢”に向かって第一歩を自信を持って踏み出したのだった。



 
TRACK LIST

オフコース
『i(ai)〜オール・タイム・ベスト〜』
2006 Release
ダウンロード価格
アルバム¥2,400(税込)
トラック \200(税込)

アーティスト詳細へ


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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