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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2006/10/11 及川恒平

  vol.47   富澤一誠のフォークが好き!  
及川恒平 /「面影橋から」
“六文銭”で才能を開花させた、及川恒平のソロ・デビュー曲「面影橋から」。

 小室等は才能のある若手を見つけて伸ばすことに長けている。つまりプロデューサー能力に優れているということだ。
 小室が見いだした才能に及川恒平がいる。彼は1948年8月14日に北海道で生まれた。青山学院大学文学部在学中に劇団で活動しているときに小室等にスカウトされ“六文銭”に加入した。
 小室は恒平をかわいがり鍛えた。いち早く恒平に作詞の能力があることを見抜いた小室は、まず恒平に詞を書くことから始めさせた。そんな背景があって、ヒット曲の「出発の歌」がある。三浦光紀プロデューサーが「出発の歌」の裏話を披露する。
「『出発の歌』はもともと恒平とは違う人が詞を書く予定だったんです。ところが、締め切りまでに間にあわなくて…。それでしかたがないので恒平にピンチヒッターをさせたんです。しかもポピュラー・フェスティバルに向かう新幹線の中で恒平に作らせたんです」

 こうして間にあわせで作った「出発の歌」だったが、<第2回世界歌謡祭>参加日本代表曲を選考する<合歓ポピュラー・フェスティバル>でグランプリを受賞。続いて日本武道館で行われた<第2回世界歌謡祭>でもグランプリを受賞して、あっという間に大ヒットしてしまった。これによって、及川恒平も注目された。
 小室の偉いところは、恒平の作詞の才能を見いだしただけではなく、作曲もするように、と勧めたことだった。「出発の歌」で自信をつけた恒平は、小室の勧めを素直に受け入れた。そうしてできあがったのが「面影橋から」だった。“面影橋から天満橋 天満橋から日影橋”で始まるフレーズは斬新な叙情性を帯びていて六文銭の“名曲”と高い評価を受け、吉田拓郎もコンサートで取り上げたほどだ。そして、六文銭解散後、この名曲の「面影橋から」は及川恒平のソロ・シンガーとしてのデビュー曲(72年11月10日発売)となったのである。

*『引き潮』収録の「面影橋から」等の旧曲は、新しい編曲によるニュー・バージョンです。

 
及川恒平 /「面影橋から」
TRACK LIST

及川恒平
『引き潮』
2001 Release
ダウンロード価格
トラック \200(税込)

アーティスト詳細へ


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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