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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2006/08/09 庄野真代

  vol.43   富澤一誠のフォークが好き!  
庄野真代 /「飛んでイスタンブール」
ひとつの賭けだった、
筒美京平作の「飛んでイスタンブール」

庄野真代が1978年4月1日に「飛んでイスタンブール」を出したとき、ニューミュージック界では批判されたものだ。なぜなら、「飛んでイスタンブール」は歌謡曲のヒット・メーカー、ちあき哲也(詞)、筒美京平(曲)コンビによる曲で、彼女のオリジナル曲ではなかったからだ。
「これまでの私のファンは“飛んでイスタンブール”を、私がうたうことを嫌がるんじゃないかと初めは心配でした。でも、私は筒美京平さんを、いい曲を書く作曲家として尊敬していましたので、ぜひ曲を書いて欲しいと思っていました。まさか“飛んでイスタンブール”のようなポップな曲ができあがってくるとは思ってもみませんでしたが、できあがってきた4曲の中で“飛んでイスタンブール”が最も“気にかかった曲”なので、A面はこれしかないと思いました」

 彼女にとって、「飛んでイスタンブール」をうたうことはひとつの“賭け”だった。失敗すれば、それまでの2年間の苦労が水泡に帰してしまう。そんな危険性を孕んだ賭けだったが、彼女はその賭けにあえてチャレンジした。
 その賭けを仕掛けたのが三野明洋プロデューサーだった。
「そのときぼくは、彼女の声質を生かし、あのボーカルをメジャーにすることしか考えていませんでした。その1年前にユーミンの“中央フリー・ウェイ”をうたってスマッシュ・ヒットさせていましたから、曲さえはまれば彼女は必ずメジャーになるはずだという確信はありました。で、そんな曲を京平先生にお願いしたんです」

 こうして「飛んでイスタンブール」はできあがった。「カラーを出すために無国籍な海外ということでイスタンブールにしました」という三野さんの詞の設定も良かった。
 その結果、この曲は60万枚を超える大ヒットとなった。三野さんと真代の賭けが大ヒットを生んだのである。

 
庄野真代 /「飛んでイスタンブール」
TRACK LIST

庄野真代
『ゴールデン☆ベスト−シングル・コレクション+筒美京平作品集』
2005 Release
ダウンロード価格
トラック \200(税込)

アーティスト詳細へ


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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