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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2006/07/12 ザ・フォーク・クルセダーズ

  vol.41   富澤一誠のフォークが好き!  
ザ・フォーク・クルセダーズ/「帰って来たヨッパライ」
社会現象にまでなった大ヒット
「帰ってきたヨッパライ」

ザ・フォーク・クルセダーズの自費制作アルバム『ハレンチ・ザ・フォーク・クルセダーズ』は300枚作られたが、無残にも200枚が売れ残ってしまった。プレーヤー兼マネージャーだった北山修は「制作費の23万円が回収できない。なんとかしなければ」と思い、ラジオ局に持ち込んでみた。すると反応があった。

 ラジオ関西の高梨美津子ディレクターが1967年11月5日に<若さでアタック>という番組で「帰って来たヨッパライ」をオン・エアしたのだ。その直後からすごい反響で曲に電話やはがきが殺到した。その反響に目をつけたのが同じラジオ関西の西内隆ディレクターである。彼はさっそく11月8日の<電話リクエスト>で流した。するとあっという間に大反響を呼び、翌週はリクエストで第2位、翌々週にはついにリクエストのトップになってしまった。以降、独走は続く。レコードを作ってみたいという彼らの気まぐれがいくつかの偶然と重なり、その結果「帰って来たヨッパライ」は関西地区での大ヒットとなった。
 そのうわさはいち早く東京にも伝わり、日本楽器、山野楽器には「レコードはないか」という問い合わせが数多く寄せられ、ニッポン放送の高崎一郎が<オールナイト・ニッポン>で取り上げたところ爆発的な人気を呼んだ。そしてレコード会社間で前代未聞のすさまじいフォークル争奪戦が展開されたのだった。

「帰って来たヨッパライ」は67年12月25日に東芝レコードから発売された。アングラ盤の出現からわずか2カ月目というスピーディーさだ。それだけ前評判が高かったわけだ。
「年内だけで、ということは1週間ほどで、なんと150万枚も売り上げてしまったんです。そして翌年の1月末になると180万枚を記録しました。これは新記録でした」
 高嶋弘之さん(当時のフォークルの担当ディレクター)がいうように、「帰って来たヨッパライ」は180万枚という“空前”のレコード・セールス記録を樹立した。
 それに伴ってラジオ、テレビ、新聞、雑誌などあらゆるマスコミが彼らを取り上げた。フォークルは音楽界のみならず社会にも大きな衝撃を与えることになる。こうして、フォークルと「帰って来たヨッパライ」はいつしか“社会現象”にまでなってしまったのである。

 
ザ・フォーク・クルセダーズ/「帰って来たヨッパライ」
TRACK LIST

ザ・フォーク・クルセダーズ
『紀元弐阡年』
1968 Release
ダウンロード価格
アルバム\1,500
トラック \150(共に税込)

アーティスト詳細へ


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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