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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き! > 2006/05/24 オフコース(1)

  vol.38   富澤一誠のフォークが好き!  
オフコース/愛を止めないで
「愛を止めないで」でつかんだ、超一流の証し

 オフコースはコンサート・ツアーで着実にファンを獲得していった。
 彼らが、いわゆる“全国ツアー”を始めたのは1977年春のことだった。このとき全国各地40ヵ所でコンサートを行った。そして78年秋にはなんと“60ヵ所”でツアーを行った。これは特筆すべき出来事である。なぜなら、コンサート・ツアー“60ヵ所”は“超一流”の証明だからだ。
 ふつうのツアーの目安は、40ヵ所でできれば“一流”とされている。だいたい県庁所在地クラスの都市でできるということだが、60ヵ所となると県庁所在地だけではないところをまわらなければならない。これは相当人気がないとできないことだ。その意味では、オフコースは78年秋の段階で“超一流”のランクにあったといえる。その証拠に、アルバムは30万枚以上売れていたし、中野サンプラザホールでのコンサートは3日間連続して満員で約8000人の観客動員を記録していた。

 しかしながら、シングル・ヒットにだけは恵まれていなかった。それだけにツアーで“超一流”ではあっても、レコード・セールスにおいてはまだ“一流の下”だった。武藤敏史ディレクターは述懐する。
「コンサートで、オフコースはいよいよ爆発するぞ、という確かな手ごたえを感じていたぼくらは、ここまできたらCMとかテレビ・ドラマとかのタイアップなんて考えないで、自信を持って音楽のフェアウェイを歩いて行こうと確認しました。オフコースはデビュー以来、そのポリシーでやってきたんだし……音楽で勝負していけば間違いないと」。

 翌79年1月20日に「愛を止めないで」が発売された。自力で売ろうと決意した東芝EMIのスタッフは、この曲のテレビ・スポットを打った。小田和正、鈴木康博の笑顔が映って、大空を鳥が飛ぶシーンがあって、突然「オフコースの……」というナレーションの入るスポットだった。スタッフの気合いが感じられたが、それが反映されたのか「愛を止めないで」は彼らにとって10万枚のスマッシュ・ヒットになった。このヒットによって、オフコースに対する期待感が飛躍的に高まり、マスコミは“アリスの次はオフコースだ”と盛んにはやし始めた。彼らにフォローの風が吹き始めたのである。

 
オフコース/愛を止めないで
TRACK LIST

「愛を止めないで」
1979 Release
ダウンロード価格
トラック \200(税込)
   アーティスト詳細へ


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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