総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き!> 2006/04/12 海援隊(1)
山田洋次監督の映画<幸福の黄色いハンカチ>は、封切られるやいなや大センセーションを巻き起こした。高倉健、倍賞千恵子、桃井かおりなど当代随一の人気俳優の好演もあったが、その中でもひときわ光っていたのが武田鉄矢だった。この映画で彼は特異なキャラクターを買われ、いくつかの新人賞を獲得し、役者としてのパスポートを手に入れた。 <幸福の黄色いハンカチ>の好演で注目を浴びた彼は、その後いくつかのテレビ・ドラマに出演した。そして“運命”のテレビ・ドラマ<3年B組金八先生>とめぐり逢った。このドラマは、1979年10月から翌80年3月にかけてオンエアされたが、尻上がりに視聴率を上げ、最終回には40パーセント近い驚異的な数字を記録した。 ドラマが視聴率を上げて話題になるに伴って、海援隊がうたった主題歌「贈る言葉」(79年11月1日発売)もヒット・チャートをかけのぼり、81年3月中旬から4月中旬にかけて連続4週間トップを独走した。 実は「贈る言葉」は“偶然”生まれた曲なのである。当時担当ディレクターだった三坂洋さんはエピソードを語る。 「アルバム用に鉄矢が三編詞を書いて、それに中牟田俊男と千葉和臣が競作で曲をつけたんですが、そのときに千葉和臣がいったんです。FMを聴いていたら、“エデンの東”が流れてきて、それに触発されてできた曲がありますので、三曲の後に入れておきましたので聴いて下さいって……。で、聴いたら、これが良かった。それで、これがいいからといって鉄矢に渡したら翌日には“贈る言葉”という詞ができていたんです」 いうなら、「贈る言葉」は千葉が“おまけ”として三坂に提出した曲だった。それがミリオンセラーになるとは、誰が予想しただろうか。それにしても「エデンの東」が「贈る言葉」のきっかけとは、まさに“エピソード”である。