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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き!> 2006/03/022 小椋佳(4)

  vol.34   富澤一誠のフォークが好き!  
今回のPICK UP!>>小椋佳/揺れるまなざし
 
「人生の最終結論」を描くための遊びとうそ
 

人は歳を重ねるにつれて感動とか感激という感情をなくしていく。若いときには何事に対しても心ときめいていたのに、そのときめきが歳を重ねるのに反比例して希薄になっていく。それはある意味ではしかたがないことなのかもしれない。
 若いときには常に“初体験”のときめきがある。しかし、その初体験も繰り返すことによって“あたりまえ”のこととなり慢性化することで、いつしかときめきをなくしてしまう。こうして、ぼくらは初体験でときめいて最高の感動、感激を得たおかげで、その後の体験は繰り返しの“やき直し”にしてしまうのだ。これは“宿命”かもしれない。だから、その宿命を素直に受け止めて「そんなもんさ」と達観してしまう人は多い。
 しかし、達観を拒否して、その宿命に抵抗する人もいる。小椋佳は後者のタイプだ。
 彼に「揺れるまなざし」という曲があるが、これは宿命に抵抗のふりだけでもしたいという気分のときに作ったものだ、という。
揺れるまなざし」は、偶然めぐり会った不思議な“揺れるまなざし”を持った女性に心が波立つ感動をうたったものだ。ここで小椋は、夢に見た女性でもないし、思い出の女性でもない、とそのすてきさを語り、だから、あの女性のまなざしが揺れて眠れない、とときめきを最大限に表現する。もちろん、こんなときめきは現実にはありえない。だからこそ、彼はあえて歌で“抵抗”したのだろう。この「揺れるまなざし」は資生堂のキャンペーン・テーマとして、1976年7月21日に発売された。「揺れるまなざし」はキャンペーン・テーマとして、テレビ、ラジオで大量スポットを打たれたことが功を奏して大ヒットとなった。これによって、“小椋佳ブーム”は一気に頂点を迎える。「シクラメンのかほり」から始まったブームは、1年後にマグニチュード8級の揺れを引き起こしたのである。

 
小椋佳/揺れるまなざし
TRACK LIST

ダウンロード価格
アルバム \2,000
トラック \200(共に税込)

01. 逢うたびに君は  >>試聴
02. 春の雨はやさしいはずなのに  >>試聴
03. 帰っちゃおうかな  >>試聴
04. 想い出して下さい  >>試聴
05. 六月の雨  >>試聴
06. うす紅色の  >>試聴
07. さらば青春  >>試聴
08. 恋、してしまうもの  >>試聴
09. 揺れるまなざし  >>試聴
10. しおさいの詩  >>試聴
11. 海辺の恋  >>試聴
12. 少しは私に愛を下さい  >>試聴
13. 木戸をあけて 〜家出する少年がその母親に捧げる歌〜  >>試聴
14. スタンド・スティル  >>試聴
15. 泣かせて  >>試聴

   アーティスト詳細へ


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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