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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き!> 2006/03/08 小椋佳(3)

  vol.33   富澤一誠のフォークが好き!  
今回のPICK UP!>>小椋佳/全曲集
 
「人生の最終結論」を描くための遊びとうそ
 

布施明がうたってミリオンセラーになった「シクラメンのかほり」は1975年度の“日本レコード大賞”を受賞した。これによって、この曲の“作詞作曲者”である小椋佳は大きくクローズ・アップされた。
 布施明に曲を作るという話が持ち込まれたとき、小椋は“ゲーム”感覚で楽しみながら作ったと言う。
 「人生の最終結論をなんとか描きたいという気持ちはあるけれども、結局人間ってそれが片づかないまま、時間は間違いなく確実に過ぎて行ってしまう。その気持ちをうたおうとしたんです。だから、“時が二人を追い越してゆく”あの一行だけなんです。本当に言いたいのは。それを聴こえのいいように、愛の歌とか恋の歌に変えたんです」。そう言って、小椋は実に興味深い“秘話”を話してくれた。
 「(エルビス・)プレスリーの歌で、一番の始まりが“朝見る君ほど素敵なものはない”、二番が“昼見る君ほど素敵なものはない”、三番が“夜見る君ほど素敵なものはない”という歌があるんですが、その構成を持ってきたんです。“ものはない”というやつね。それから言葉は北原白秋全集全六巻を読んでる最中でしたから、北原白秋全集のちょっとおいしいなというところは全部黄色いマーカー引いて、それを集めてきて…。それをちょっとアレンジしてはめ込んでいるんです。それで恋の始めから終わりまでの構成にして、うそ臭いって自分は思い始めますよね。どうせうそ臭いなら聴く人もみんなごまかしちゃえと。だけど、うそをついてますというのはどこかで言っておきたいということで、タイトルにわざわざ『シクラメンのかほり』って、においのない花ににおいをつけて、三番の“うす紫のシクラメン”って、ありもしないのを持ってきた。そういう遊びをふんだんに入れて、あの歌は作ったんです」。
 ちなみに「シクラメンのかほり」が大ヒットしている間中、小椋は日本にいなかった。銀行の研修のために渡米していたからである。

 
小椋佳/全曲集
TRACK LIST

ダウンロード価格
アルバム \2,000
トラック \200(共に税込)

01. シクラメンのかほり  >>試聴
02. 少しは私に愛を下さい  >>試聴
03. 白い一日  >>試聴
04. 愛燦燦  >>試聴
05. 春の雨はやさしいはずなのに  >>試聴
06. 坂道  >>試聴
07. 帰っちゃおうかな   >>試聴
08. 雨が降り時が流れて   >>試聴
09. さらば青春  >>試聴
10. 六月の雨  >>試聴
11. うす紅色の  >>試聴
12. しおさいの詩  >>試聴
13. 名もない魚  >>試聴
14. 花化粧  >>試聴
15. 白い浜辺に  >>試聴
16. この汽車は  >>試聴
17. 夢芝居  >>試聴
18. 春なんだなあ  >>試聴
19. 野ざらしの駐車場  >>試聴
20. 屋根のない車  >>試聴

   アーティスト詳細へ



布施明「シクラメンのかほり」セルフ・カバー版

布施明
「シクラメンのかほり」
セルフ・カバー版

 詳細はこちら


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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