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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き!> 2006/02/22 小椋佳(2)

  vol.32   富澤一誠のフォークが好き!  
今回のPICK UP!>>小椋佳/残された憧憬〜落書〜
 
小椋と陽水の良さが融合した「白い一日」
 

白い一日」は小椋佳にとって大切な曲だ。大切といえば──「白い一日」は井上陽水にとっても欠かせない曲である。こんなふうに書くと、「“白い一日”は小椋佳の曲なのになぜ陽水にとっても大切なのだ…」と不思議に思う人も中にはいるかもしれない。しかし、実は“オリジナル”という意味では陽水の方が早いのだ。「白い一日」を陽水はアルバム『氷の世界』(1973年10月1日発売)に収録している。一方、小椋の方は、74年1月21日にシングルで発売し、同年7月21日に発売されたアルバム『残された憧憬〜落書〜』にも収録している。なぜ同じ曲を異なるアーティストがうたっているかというと、「白い一日」は小椋と陽水の共作、つまり小椋が作詞して陽水が作曲したふたりの共同作品というわけだ。
 なぜふたりが共作するようになったのだろうか?田中裕さんは語る。
「当時、陽水も小椋も担当プロデューサーは多賀英典さんだったんだけど、そのころ、陽水も小椋も次代を担うホープという感じだった。もちろん、うちの会社にとっても…。それでふたりをより大きくさせるために、あえてコンビを組ませたんだと思う。小椋の視点の鋭い詞と陽水の日本人の心情をえぐる比類なき叙情派メロディがうまく融合したら、素晴らしい歌ができあがるに違いない…。陽水と小椋の組み合わせを初めて聴かされたとき、ぼくはそんなふうに期待しました」
 できあがってきた「白い一日」は田中さんの期待に違わないものだった。かつて陽水と小椋はそれぞれ次のように語ったものだ。
「小椋さんの大局観のある視点。奥の深さに触発されました」
「陽水さんの心のヒダを震わせるパーフェクトなメロディ。すごいメロディ・メーカーだと思う」
 ふたりの良さがうまく融合された「白い一日」。歌の方も、陽水の叙情性と小椋の包容力と、それぞれにえがたい味わいがある。聴き比べを勧めたい。

 
小椋佳/残された憧憬 〜落書〜
TRACK LIST

ダウンロード価格
アルバム \2,000
トラック \200(共に税込)

01. 落書 I  >>試聴
02. 落書き U  >>試聴
03. 花化粧  >>試聴
04. 落書 V  >>試聴
05. 白い一日  >>試聴
06. 野ざらしの駐車場  >>試聴
07. 飛べない蝙蝠  >>試聴
08. 落書 X  >>試聴
09. 夕ぐれの河に  >>試聴
10. ひときれの青空  >>試聴
11. 落書 Y  >>試聴
12. 糸杉のある風景  >>試聴
13. 落書 Z  >>試聴
14. 落書 [  >>試聴

   アーティスト詳細へ



井上陽水「白い一日」収録アルバム『氷の世界』

井上陽水
「白い一日」収録アルバム
『氷の世界』

   詳細はこちら


   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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