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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > 富澤一誠のフォークが好き!> 2005/10/12 マイク真木

  vol.23   富澤一誠のフォークが好き!  
今回のPICK UP!>>マイク真木/バラが咲いた
 
地震並みの衝撃だった、和製フォーク・ソングの誕生
 

松代地震(長野県)が群発して起こっていた1966年の4月5日にマイク真木「バラが咲いた」は発売された。
  当時大学生で“モダン・フォーク・カルテット”というアマチュア・フォーク・グループで歌っていたマイク真木に白羽の矢が立ったのはまったくの“偶然”だった。
「バラが咲いた」は作曲家の故・浜口庫之助が「ポエトリー・イン・モーション」などのヒットで人気の高かったアメリカのポップス・シンガー、ジョニー・ティロットソンのために作ったものだが、「デモ・テープを作るための練習用シンガーとしてアルバイトで歌ったら、これはいい、というのでそのままレコードになってしまったんです」(マイク真木)──つまり“偶然”だったというわけだ。
  ところが、「バラが咲いた」は大ヒットし、マイク真木は一躍スターになり、フォーク・ソングも初めてお茶の間にまで浸透する。「バラが咲いた」が思いもかけぬ大ヒットになったことが波紋を呼ぶ。作家専属制の崩壊である。
  それまでは、いわゆる作家(作詞家、作曲家)はレコード会社の専属で、デビューする新人は専属の作家の曲をうたわなければならなかった。ところが──当時「バラが咲いた」の制作を担当した本城和治フィリップス・レコード・ディレクターは証言する。
「フィリップスはそのころ邦楽を始めようとしていた矢先だっただけに、専属作家を抱えていなかった。だから、どうしても新しい作家、シンガーを見つけてくるしかなかったんです。そう思ってアーティストを探していたところ、フォーク・ソングが若者たちの間でブームになっているのを知って、何度か学生のコンサートに足を運びました。そこで見つけたのがマイク真木だったんです」
  ゼロからの出発が、新興フィリップスに作家専属制の枠を越えさせ、「バラが咲いた」という新しい歌“フォーク・ソング”を生み出させる。
「バラが咲いた」マイク真木にとっては“偶然”であり、本城にとっては“ひとつの試み”にしかすぎなかったが、思わぬ大ヒットになったことで、作家専属制を崩壊させ、旧態依然としていたレコード業界を根底から揺さぶったのである。和製フォーク・ソング第1号の「バラが咲いた」は松代地震並みの衝撃だった、わけだ。

 
マイク真木/バラが咲いた
TRACK LIST

ダウンロード価格 各曲\210
 01. バラが咲いた  >>試聴

   
   1951年、長野県須坂市生まれ。70年、東京大学文科V類に入学。その後、現状にあきたらず、大学を中退。71年、音楽誌への投稿を機に音楽評論活動に専念。現在、ジャパニーズ・ポップス専門の音楽評論家として、独自の人間生きざま論を投影させ、広く評論活動を展開。
 著書は、ベストセラーになった『松山千春──さすらいの青春』『さだまさし──終りなき夢』『俺の井上陽水』をはじめとして、『新宿ルイード物語』『俺が言う@』『俺が言うA』『フォークが聴きたい』『Mの黙示録 ミリオンセラーは教えてくれる』『フォーク名曲事典300曲』『フォーク検定』など全56冊。
 【WEEK-END PARTY〜forever young〜】(FM NACK5/毎週土曜深夜0時〜3時)【SPIRAL OF MUSIC】(TOKYO FM/毎週金曜夕方5時〜5時30分)【ミュージック・ゼミナール】(STAR digio/毎週土曜夜11時半〜0時)【DAY BREAK FRIDAY富澤一誠 青春のバイブル】(JFN系列27局ネット/第一金曜日深夜3時〜5時)などのプロデューサー&パーソナリティーとしても熱いメッセージを送り続けている。全国的ヒットとなった『MOTER MAN』のSUPER BELL"Zを始めとして、骨骨先生、K-SAMA☆ロマンフィルム、yumirose、ミス・ゴブリン、さくまひでき、熊猫xiongmaoなどのプロデューサーとして、新しい才能を発掘・育成もしている。と同時に、評論家生活を通じて収集した膨大な量のプレスシート、パンフレット、アナログレコードなどを展示した<MUSIC & ARTIST DATA BANK フォーク&ニューミュージック資料館>を2005年春より公開、エルダー・マーケットの開拓にも力を注いでいる。
ブログ公開中(http://tomisawaissei.blog72.fc2.com/)。




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