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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > DJ19のレコ麺 > 2008/04/16 UP ビリー・オーシャン亭

DJ19のレコ麺
今回のPICK UPビリー・オーシャン『Greatest Hits』
ビリー・オーシャン『Greatest Hits』
TRACK LIST
Album
ビリー・オーシャン
『Greatest Hits』
1992 Release
ダウンロード価格
アルバム¥1,500 トラック¥150(共に税込)

アーティスト詳細
 VIRGINにマイク・オールドフィールド、ISLANDにボブ・マーリーが居たように、後にバックストリート・ボーイズブリトニー・スピアーズを輩出し、巨大レーベルと化すJIVE RECORDS躍進の原動力となったビリー・オーシャン、'89年発表のベスト盤『グレイテスト・ヒッツ』を今回はピックアップします。

 JIVEが設立されたのは’81年。出版などを手掛けていたZOMBA GROUPのレーベル部門として機能することになったのですが、アメリカからはラップ系、例えばフーディーニ、クール・モー・ディーなどを売り出し、イギリスからは、ルビー・ターナーに南アフリカ出身のジョナサン・バトラーなどがデビューしました。が、なんといってもビリー・オーシャンの快進撃が80年代では突出しています。他にも、80年代後期からはジャジー・ジェフ&フレッシュ・プリンス(のちのウィル・スミスね)、ア・トライブ・コールド・クエスト、サマンサ・フォックス、90年代はR.ケリーアリーヤなど、続々と登場してくるわけですが、本稿の主人公であるビリー・オーシャンに話を戻すと、彼自身は既に’71年に本名であるレス・チャールズ名義でデビューし、ビリー・オーシャンと名乗ってからは老舗のGTOを拠点に、’76年の「ディスコ・ラヴ/Love Really Hurts Without You」(全英2位、全米22位)、’77年の「Red Light Spells Danger」(全英2位)といったシングルヒットを放っていて、そのままEPICに引き継がれることになる’82年までに計4枚のアルバムを発表しています。そんな彼が、JIVEに移籍し、起死回生の一発となったのが、代表曲となった’84年の「Caribbean Queen (No More Love On The Run)」です。

 もともと「European Queen」(全英82位)というタイトルだった曲が、マネージャーの進言によって「Caribbean Queen」と改題され、全米No.1(全英は6位)を記録します。確かにこの方が、カリブ海トリニダード・トバコ出身というキャラクターとリンクしますよね。しかも、マイケル・ジャクソンの「Billie Jean」っぽさもいい味出しています。余談ですが、「African Queen」ってのも存在します。ビリー・オーシャンが凄いのは、イギリス発でありながら、アメリカのポップチャートでもブラックチャートでも成功したこと。ソウルIIソウル以降、イギリスのアクトが大挙してアメリカでも成功を収めますが、今考えると、アメリカンチャート・サクセスの礎を築いたといっても過言ではありません。ということで、移籍第一弾となるアルバム『サドンリー』からは、「Caribbean Queen」以外にも、「Loverboy」「Suddenly」「Mystery Lady」の順でヒットが出ます。JIVEの戦略として、アルバムのプロデューサーに同郷出身で、NYを拠点に活動するプロデューサー、キース・ダイアモンドとの奇跡的な邂逅を演出し、また当時は驚いたんですが、ロバート・ジョン“マット”ラングを大胆に起用。今やシャナイア・トゥエインのダンナさんと紹介した方が解り良いロバート・ジョン“マット”ラングですが、その頃はAC/DC(紙ジャケで一気に再発されましたね)やデフ・レパードなどを当てたハード・ロック系のプロデューサーという認識でしたからね。

 6枚目のアルバムの前に『ナイルの宝石』のテーマ「ゲット・タフ/When the Going Gets Tough, the Tough Get Going」が’85年全米2位、全英No.1を記録します。この作品から、ウェイン・ブラスウェイトとバリー・イーストモンドのコンビが中心となり、’86年に『ラヴ・ゾーン』をリリース。ここから同様にヒットが生まれますが、ベスト盤には’86年全米No.1を記録した個人的にも大好きなバラード「サッド・ソングス/There'll Be Sad Songs (To Make You Cry)」と、メランコリックな「Love Zone」(全米10位)が選ばれています。
 そして黄金時代3部作の最後となる’88年の『ティアー・ダウン・ジーズ・ウォールズ』は、引き続き前作のコンビがプロデュースを中心に手掛けているんですが、ロバート・ジョン“マット”ラングも3曲手掛け、中でも「明日へのハイウェイ/Get Outta My Dreams, Get Into My Car」は再び全米No.1、全英3位の大ヒットとなります。ベスト盤では、“マット”ラングによるイギリスのみのカット「Calypso Crazy」、あと「The Colour Of Love」とシングル・カット曲ではないですが「Here’s To You」も選ばれています。

 ということで紹介してない「License To Chill」と「I Sleep Much Better (In Someone Else's Bed)」がベスト用の新曲となります。勘のいい方はお気付きというか、スペル間違い?と思ったかもしれませんが、「License To Chill」は本来『007/消されたライセンス』用に書かれたものですが、キャンセルをくらったためにタイトルを変更してリリースされたんですね。

 レーベルの黎明期を彩ったビリー・オーシャンの功績、今一度振り返って考察してみるのも悪くありません。
INFORMATION
レーベル主宰や国内外のイべントでのDJプレイなど多岐に活躍するDJ 19のブログ「ナイナイナイ(ナインティーンの)恋じゃない」がスタート!!クラブ・シーンの第一線で活躍する彼が、最新のパーティのことや日常の些細なことを徒然なるままに書き綴ります。
DJ 19 ブログはこちら

PROFILE
Profile of DJ19(ディージェィ ナインティーン)
様々な側面を持つ、ジャパニーズ・クラブ・シーンのパイオニア。倖田來未、globe、S.E.N.Sといった著名アーティストのリミッ クスだけでなく、これまでにTHOMAS PENTON、STEVE MAY、C-JAY、KRIECE、AUSTIN LEEDSなど世界各国のアーティストとオリジナル作品を制作し、海外レーベルにオリジナルとリミックスも提供。DJとしても、海外のビッグ・パーティーである『BEDROCK』、国内でも『FUJI ROCK FESTIVAL』などに出演し、自身では『PLASTIC SEX』『PARK』をオーガナイズしている。19BOX、PARK LIMITED MUZIK、19BOX LIMITEDという3つのレーベルを運営し、クラブ向けトラックを制作しながら、これまでに20作以上ものMIX CDを国内外でリリースした実績を持つ。同時にダウンテンポ/チルアウトの作品にも力を入れ、様々なレコード会社から毎年チルアウト・コンピレーションをリリースし、AMBROZIA名義(www.konami.jp/music/ambrozia)でも3枚のアルバムを発表。Hiroki-mode ebisuにて『R』という大人のためのチルアウト・ラウンジも毎月第一木曜日に開催している。ラジオ番組も海外でレギュラーを持ち、ベルギーのTOP RADIOで毎月第3日曜日に『ROTATIONZ』(www.rotationz.be)、アメリカのPROTON RADIOで毎月第4火曜日に『EAST ENDERS』(www.protonradio.com)を担当。また、ジャーナリストの側面も持ち、田中“19”裕之名義で、クラブ系の作品を中心に多数のライナーノーツを手掛けている。最新CDは『PARTY 4 THE WEEKEND』。 DJ 19 オフィシャルサイト www.19boxrec.com (PC・携帯共用)




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