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総合TOP > リコメンドインデックス > DJ19のレコ麺 > 2008/03/19 UP OMD亭

DJ19のレコ麺
今回のPICK UPOMD『The OMD Singles』
OMD『The OMD Singles』
TRACK LIST
Album
OMD
『The OMD Singles』
2003 Release
ダウンロード価格
アルバム¥1,800 トラック¥150(共に税込)

アーティスト詳細
 個人的に仕事柄というか、気に入った英語の単語やフレーズがあったら曲名やプロジェクト名、歌詞に使えないかと思って書きためているんですが、やはり歴史に残るグループやプロジェクトはカッコイイ名前が多く、響きだけで勝ちって感じがしますね。お気に入りとしてまず挙げるとすれば、“騒音の芸術”ことアート・オブ・ノイズと、今回紹介する“暗闇の中の管弦楽的戦略”という意味を持つオーケストラル・マヌーヴァース・イン・ザ・ダーク、略してOMDでしょうか。

 OMDといえば、ニュース番組のテーマになったことでお馴染みの「エノラゲイの悲劇/Enola Gay」が有名なエレポップ・ユニットであります。今となってはとんでもない勘違いなんですが、確か中学生のときにタイトルから、エノラっていうゲイの人の悲劇の歌なんだ、と勝手に思っていました。エノラゲイとは、広島に原爆を投下したB-29爆撃機のことであり、当然、この曲もそのことにインスパイアされて書かれているので、あの惨劇を忘れないためにも、この曲は後世に残していかなければなりません。

 で、今回紹介する『ニュー・ベスト・オブ・OMD/The OMD Singles』は、’98年に発表されたOMDのラストを飾るベストアルバムです。一応補足すれば、配信で紹介されているのは、’03年にリミックス盤をディスク2(ここでは19曲目以降)に追加したニュー・エディションになります。残したオリジナルアルバムは、’80年の『エレクトロニック・ファンタジー/Orchestral Manoeuvres In The Dark』から’96年の『ユニヴァーサル』までの計10枚。約20年に渡ってイギリスのみならず、世界中のエレクトロニック・ミュージック・ファンを魅了したOMDは、アンディ・マクラスキーとポール・ハンフリーズのコンビを中心に成るんですが、’89年にはポールが去り、’91年のアルバム『シュガー・タックス』からはアンディのソロプロジェクトとなります。つまり「Sailing On The Seven Seas」以降の曲ですね。そうなんです、実はこのベスト盤、時系列にそって曲がならべられています。ということは、当然一番古いのは1曲目の「Electricity」。この曲、最初はFACTORY(ニュー・オーダー亭参照)から出ていたんですね(初期のジャケットは、ピーター・サヴィルが手掛けているのも注目です)。

 実質デビューして3枚目のシングルである‘80年の「エノラゲイの悲劇」が全英8位と大ブレイクしたので、その後もイギリスでは常にチャート入りする常連と見なされるユニットだったのですが、アメリカではダンス・チャートに顔を覗かせる程度でした。それが映画『プリティ・イン・ピンク』からの「If You Leave」にてアメリカでも一気に名を轟かせます(全米4位)。実はその前の’85年のアルバム『クラッシュ』にて、この『レコ麺』ではお馴染みの、スティーヴン・ヘイグをプロデューサーに迎え、「So In Love」で初めて全米トップ40入り(正確には26位)し、足がかりを掴んでいました。

 個人的には「If You Leave」や、最初のベストである’88年の『ドリーミング/The Best Of OMD』からのカットの「Dreaming」(全米16位)、ラヴ・アンリミテッド・オーケストラの「愛のテーマ/Love’s Theme」をベースにした’93年の「Dream Of Me」(全英24位)あたりのロマンティックなOMDも好きなんですが、ハイエナジー・テイストの’84年の「Tesla Girls」(全英21位)なんかも捨て難いです。

 先述の『ユニヴァーサル』で、再びポールがクレジットに名を連ねることになりましたが、ここにてOMDの歴史は一旦幕を閉じます。一旦というのは、アンディの方はソロプロジェクトになってからのOMDにて大きな役割を果たしたスチュアート・カーショウとともにアトミック・キトゥンのソングライターとして活躍、トニーの方はブログの方で取り上げたこともありますが、元プロパガンダのクラウディア・ブリュッケンと一緒にワントゥーとして活動しています。そして現在は、当時のバンド・メンバーを従えOMDを再結成し、ツアーを行っています。ので、そのライブCDも発売が予定されているとのことで楽しみです。それにしても、ジャーマン・エクスペリメンタルに触発されてスタートしたユニットで、ポップ・ミュージックとは無縁だったはずなのに、ここまで名を残して再結成を望まれるなんて本人達が一番ビックリでしょうね。
INFORMATION
レーベル主宰や国内外のイべントでのDJプレイなど多岐に活躍するDJ 19のブログ「ナイナイナイ(ナインティーンの)恋じゃない」がスタート!!クラブ・シーンの第一線で活躍する彼が、最新のパーティのことや日常の些細なことを徒然なるままに書き綴ります。
DJ 19 ブログはこちら

PROFILE
Profile of DJ19(ディージェィ ナインティーン)
様々な側面を持つ、ジャパニーズ・クラブ・シーンのパイオニア。倖田來未、globe、S.E.N.Sといった著名アーティストのリミッ クスだけでなく、これまでにTHOMAS PENTON、STEVE MAY、C-JAY、KRIECE、AUSTIN LEEDSなど世界各国のアーティストとオリジナル作品を制作し、海外レーベルにオリジナルとリミックスも提供。DJとしても、海外のビッグ・パーティーである『BEDROCK』、国内でも『FUJI ROCK FESTIVAL』などに出演し、自身では『PLASTIC SEX』『PARK』をオーガナイズしている。19BOX、PARK LIMITED MUZIK、19BOX LIMITEDという3つのレーベルを運営し、クラブ向けトラックを制作しながら、これまでに20作以上ものMIX CDを国内外でリリースした実績を持つ。同時にダウンテンポ/チルアウトの作品にも力を入れ、様々なレコード会社から毎年チルアウト・コンピレーションをリリースし、AMBROZIA名義(www.konami.jp/music/ambrozia)でも3枚のアルバムを発表。Hiroki-mode ebisuにて『R』という大人のためのチルアウト・ラウンジも毎月第一木曜日に開催している。ラジオ番組も海外でレギュラーを持ち、ベルギーのTOP RADIOで毎月第3日曜日に『ROTATIONZ』(www.rotationz.be)、アメリカのPROTON RADIOで毎月第4火曜日に『EAST ENDERS』(www.protonradio.com)を担当。また、ジャーナリストの側面も持ち、田中“19”裕之名義で、クラブ系の作品を中心に多数のライナーノーツを手掛けている。最新CDは『PARTY 4 THE WEEKEND』。 DJ 19 オフィシャルサイト www.19boxrec.com (PC・携帯共用)




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