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総合TOP > お役立ちインデックス > OnGenアーカイブス > DJ19のレコ麺 > 2007/12/05 UPカイリー・ミノーグ 亭

DJ19のレコ麺
今回のPICK UPカイリー・ミノーグ『X』
カイリー・ミノーグ『X』
TRACK LIST
Album
カイリー・ミノーグ
『X』
2007 Release
ダウンロード価格
アルバム¥1,500 トラック¥150(共に税込)

アーティスト詳細
 今回は、乳ガンを克服し、見事な復活を遂げ、10作目となる『X』を発表したイギリス(元はオーストラリアですが)のポップ・アイコン、カイリー・ミノーグをピックアップします。
 もう十分メジャーな存在なので、いつものような変遷は一切カットし、クラブ系ならではの視点で、アルバムをちょいと掘り下げたいと思います。しかも、買ったはいいが、アルバムのクレジットのフォントが見づらくて、よく解らなかったという人も是非お読み下さい。
 新作では、解りやすいディスコ・チューン的な作品はなく(強いて挙げれば「In My Arms」と「Wow」くらいで、ユーロ的なメロディは「The One」と「Stars」)、大半は落ち着いた大人なアレンジが施されています。しかしながら、プロデューサー陣の顔ぶれを見れば、クラブ・シーンを知り尽くした布陣であることに気付きます。
 まずは常連組からいきましょう。セルジュ・ゲンズブールとブリジッド・バルドーの「Bonnie & Clyde」をサンプリングした「Sensitized」は、ロビー・ウィリアムスらの仕事でも知られるガイ・チャンバーズのプロデュース。ちなみに、この曲はキャシー・デニスが関わっています。カイリー作品では「熱く胸を焦がして/Can’t Get You Out Of My Head」などで知られますが、もともとは80年代後半に登場したハウス・アクト、D-MOBに起用されて世に登場したシンガーなのです。
   「In My Arms」に「The One」に「Stars」、そして日本盤のボーナス・トラックである「I Don’t Know What it is」の4曲を手掛けているリチャード“ビフ”スタンナードは、アイドル系だとスパイス・ガールズイースト17、他にもジミー・ソマーヴィルらの仕事で有名。もともと、イギリスのポップ・グループ、トゥー・サード(2wo Third3/3人中2人がゲイという意)の隠れたというか、4人目のメンバーとして漫画キャラクターで登場して音楽面を支えた人物。彼らをマネージメントしていたのが、ペット・ショップ・ボーイズイースト17、ブロスらを手掛けたトム・ワトキンス(エレクトライブ101亭参照)だったのですね。
 さて、クラブ系ですが、全部キチンと紹介するとライナー並の字数になるのでザックリと。先行カットされた「2 Hearts」は、ロブ・ダ・バンクのSUNDAY BESTからのリリースで知られるロンドンのデュオ、キッシュ・モーヴのプロデュース作品。カットファーザー&ジョー名義で知られるカットファーザーは、地元デンマーク人脈を中心に作家として取り入れ、「Like A Drug」と「All I See」を手掛けています。大胆起用という点では、「In My Arms」と「Heart Beat Rock」のカルヴィン・ハリスでしょう。『I Created Disco〜カルヴィン・ハリスのディスコ革命〜』もヒットしましたが、元はといえば、Myspaceから世界に羽ばたいた若手です。この辺にまで手を差し伸べるあたりが素早いですね。ちなみに、「In My Arms」、「Stars」、「I Don’t Know What it is」に関わっているジュリアン・ピーケとポール・ハリスも重要。ジュリアンはセブ・フォンテインとのイッチー&スクラッチーにリフレクト、他にもストレッチ&ヴァーンなんてのも過去にやってました。ポールの方は、ダーティー・ヴェガスでお馴染みです。「The One」をビフと共に手掛けたザ・フリーメイソンズもクラブ・シーンでは新顔ながら有名な存在。というのも、元ファッツ&スモールのラッセル・スモールとジェームス・ウィルトシャイアーによるコンビだからです。しかも注目なのはジェームス・ウィルトシャイアー、別名ジミー・ゴメスの方。実はこの方、イギリスのクラブ・シーンの裏方で長いこと活動してきた人で、クリス&ジェームスからファッツ&スモールまで、実際は全部彼が作業をしていたんですね。ここにきて、ようやく本人が表舞台へ出て来たわけです。他にも、「Heart Beat Rock」を筆頭に、ボーナス・トラックを含め5曲にクレジットされているカレン&シェリーのプール姉妹からなるアリーシャズ・アティックの片割れ、カレンも今回のアルバムでは重要な存在。彼女は、クラブ系では過去にシェイプシフターズの「Lola’s Theme」を手掛けています。
 マドンナブリトニー・スピアーズを手掛けているブラッドシャイ&アヴァントは「Speakerphone」、BLUE NOTE傘下のMETRO BLUEにて、ザ・バード&ザ・ビーとしても活躍するグレッグ・カースティンは、「No More Rain」と「Wow」、そして日本盤ボーナス・トラックの「King Or Queen」(「2 Hearts」のシングルに収録)の3曲を手掛けています。
 ようやく最後です。「Cosmic」を手掛けているエッグ・ホワイトことフランシス・ホワイトは、80年代後半にイギリスで活躍した男性アイドル・グループ、ブラザー・ビヨンド出身でのちのエッグ&アリスだったんですね。ビックリです。
 本当はもっと掘り下げたいけど、字数の関係で終わり。1つだけ触れたいのは、19 ENTERTAINMENT(長くなるので各自調べて下さい。由来は僕のDJ名と一緒です)関連の支配度が高いと感じることくらいかな。
 次回は、PWLの屋台骨を支えた男性シンガー、リック・アストリーにズーム・イン!
INFORMATION
レーベル主宰や国内外のイべントでのDJプレイなど多岐に活躍するDJ 19のブログ「ナイナイナイ(ナインティーンの)恋じゃない」がスタート!!クラブ・シーンの第一線で活躍する彼が、最新のパーティのことや日常の些細なことを徒然なるままに書き綴ります。
DJ 19 ブログはこちら

PROFILE
Profile of DJ19(ディージェィ ナインティーン)
様々な側面を持つ、ジャパニーズ・クラブ・シーンのパイオニア。倖田來未、globe、S.E.N.Sといった著名アーティストのリミッ クスだけでなく、これまでにTHOMAS PENTON、STEVE MAY、C-JAY、KRIECE、AUSTIN LEEDSなど世界各国のアーティストとオリジナル作品を制作し、海外レーベルにオリジナルとリミックスも提供。DJとしても、海外のビッグ・パーティーである『BEDROCK』、国内でも『FUJI ROCK FESTIVAL』などに出演し、自身では『PLASTIC SEX』『PARK』をオーガナイズしている。19BOX、PARK LIMITED MUZIK、19BOX LIMITEDという3つのレーベルを運営し、クラブ向けトラックを制作しながら、これまでに20作以上ものMIX CDを国内外でリリースした実績を持つ。同時にダウンテンポ/チルアウトの作品にも力を入れ、様々なレコード会社から毎年チルアウト・コンピレーションをリリースし、AMBROZIA名義(www.konami.jp/music/ambrozia)でも3枚のアルバムを発表。Hiroki-mode ebisuにて『R』という大人のためのチルアウト・ラウンジも毎月第一木曜日に開催している。ラジオ番組も海外でレギュラーを持ち、ベルギーのTOP RADIOで毎月第3日曜日に『ROTATIONZ』(www.rotationz.be)、アメリカのPROTON RADIOで毎月第4火曜日に『EAST ENDERS』(www.protonradio.com)を担当。また、ジャーナリストの側面も持ち、田中“19”裕之名義で、クラブ系の作品を中心に多数のライナーノーツを手掛けている。最新CDは『PARTY 4 THE WEEKEND』。 DJ 19 オフィシャルサイト www.19boxrec.com (PC・携帯共用)




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