先日、
やしきたかじんさんの「砂の十字架」を聴いていて、
谷村新司さんの作った“ライリー・ライリー・ライリー・リラー”という歌詞の意味不明さに悩んでいたんですが、考えてみれば、ノリはいいが実際はどういう意味かよく解らない歌詞ってたくさんありますよね。クラブ系は特に多く存在する気がしますが、今回はその中でも、いまだに定期的にブート・リミックスが出回る“ラダディー・ラダダ”でお馴染みクリスタル・ウォーターズが’98年にリリースしたベストアルバム『
ベスト・オブ・クリスタル・ウォーターズ』を紹介しましょう。
クリスタル・ウォーターズは、サウス・ニュージャージー出身のシンガーで、ベースメント・ボーイズのプロデュースのもと「
Gypsy Woman」でデビューしました。この曲が上記した“ラダディー・ラダダ”なわけですが、実はもともとウルトラ・ナテ用に作られた曲で、’91年全米8位、全英2位というビッグヒットを記録しました。
唱法が独特なだけに、ファースト・インプレッションは強烈ですが、その後の活動でこの曲を超えるヒットは残念ながら生まれていません。アルバム的には、’91年のデビュー作『サプライズ?ラダディー・ラダダ!』、’94年の2nd『ストーリーテラー』、’97年の3rd『クリスタル・ウォーターズ』を残していて、今回のベストはそれらから編まれていますが、異なるのがDEF MIXのデヴィッド・モラレスの作品で客演した「
In De Ghetto」(’96年全英35位)、エイズ撲滅のためのチャリティアルバム『レッド・ホット&リオ』に提供した
アントニオ・カルロス・ジョビンのカバー「
The Boy From Ipanema」(元は“Girl”なのを“Boy”に変えている)の2曲。
ベストという性質上、全部が基本シングル曲なこともあり、掘り下げるとキリがないので、個人的に気になるところを幾つか。
「
100% PURE LOVE」は2ndアルバムから最大のヒットで、’94年全米11位、全英15位。’97年全米40位、全英45位を記録した「
Say…If You Feel Alright」は3rdアルバムからのピックアップですが、元々NBA50周年記念アルバム『NBA At 50 ミュージカル・セレブレイション』からカットされたもので、サウンドが異質なのはジャム&ルイスがプロデュースを手掛けているからで、アース・ウィンド&ファイアーの「September」をサンプリングしているあたりも憎いです。あとよく同時代に比較されたシーシー・ペニストンを彷彿させる「
Makin’ Happy」(’91年全英18位)。それもそのはずリミックスを手掛けたのはスティーヴ“シルク”ハーリーだからです。あと「
Spin Me」あたりは、ユーロビート・ファンなら気付いたと思いますが、デッド・オア・アライヴの「You Spin Me Round(Like A Record)」を引用した作品になっています。
21世紀に入ってからは、今はなき名門STRICTLY RHYTHMから出した「Come On Down」や、フィーチュアリングとして
ダッチやアレックス・ガウディーノに駆り出されたりしていますが、冒頭で述べたように「
Gypsy Woman」のリミックスばかりが目立っていて少し寂しいです。っていうか、僕がピックアップしてみるのもアリかな!?